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多忙過ぎるあまり疲れている毎日

この話はスクールボランティアクラブという作品と同じ世界観のお話です。


主にはこっちの話に出てくる登場人物ばかりですが、稀にスクールボランティアクラブの登場人物達も出てきます。


よろしくお願いします。

この世に生まれてくる者達は皆、一人それぞれ違ったものを持ち合わせて生まれてくるのは知っている様で、でも生きていく内にその事を忘れてはいつも互いに見比べたりしてしまっているのが現実で、もはや他人も自分と同じ生物だと思ってしまっている事が多い。


言っている意味がかなり分かりにくいというよりも、言葉そのものがおかしいのかもしれないがそんな事はどうでもよく、ほとんどの人達はその様な考えに至っていることが無意識の中で多いのが現実だった。


そんな中で、生まれつきの特殊体質とでも言うのか、ちゃんと自分は自分だと自覚が出来る、認識が出来る、用は他の人達とは違った部分が一つでもある者はそれらの事に関してそこまで困ることはなかった。


つまりはどういう事なのかと言えば、なにかしらの特殊能力を持ち合わせていれば、自分は特別な存在、他の者達とは違うのだという認識が出来るという意味で、その中で、ある高校へと通っている女の子もまたその一人で、ある意味では選ばれた人間の一人だった。


選ばれた人間の一人、一見聞いた限りでは他の一般人達より恵まれた環境の中で生まれたようにも聞こえなくもないのが現実で、なにも知らない者達からすればアニメや漫画などに出てくる主人公などと同程度の扱いをされるのだろうが、それはあくまで空想の世界だからこその話で、現実は全く違った。


ちなみにその女子高生の名前は御縁紋美みえにしあやみという女の子で、生まれつき特殊能力を持ち合わせていて、具体的な能力としては念動力に、生まれつき異界の者が見える体質で、霊は勿論、化け物、モンスターなども見えては会話なども出来ていた。


世間一般などの話を聞く限りでは主には霊が見えたり、背後霊が見えたりなどの話が多い一方、異界の者、化け物、用はモンスターなど見えたりするなど全くと言って良い程聞いたことがなく、もはやそんな怪物が居るのかさえも認知されていないのが普通だった。


が、現に御縁紋美にはそれらの化け物達が見えたり、念動力を使えたりしては毎日毎日大変な日を送っていた。


というのも、それらの化け物達は普段からそこらに居る人間達を遊びの道具や、餌にしようとしている故、それらを止めたりなどしては毎日大忙しで、ある意味では何も知らない、何も持たない者達を羨ましく思えていた。


他人如きにどうしてそこまで体張ってるのかと疑問だが、それらに関しては非常に現実的な話だが、他の人間達に消えてもらっては生活が出来なくるという意味で、電気や食べ物、他諸々などの理由で仕方なく助けていたのだった。


いくら特殊能力を持ち合わせているとは言っても所詮は女子高校生、電気や食べ物など、そんな物作れたりなど出来る筈もない為に、そうして毎日悪さをしようとしている化け物達を相手に戦っていた。


だからこそ、アニメや漫画などの世界の主人公達の様な最高な人生を送れるのとは逆に、多忙な毎日を送っていたのだった。


「・・・っはぁ…、もう嫌だぁ…」


毎日毎日、化け物達を相手に念動力など使っては追い払ったり、または仕方がない時は始末、つまりは殺したりなどしている訳だが、疲れるものは疲れるもので、御縁紋美こと紋美は学校の帰り、道端とぼとぼ歩いてはそう、日頃の疲れもあっては弱音吐き溜息付いていた。


見た目は一般的なそこらに居る女子高生に、肩までの黒髪で、本当に一般的な女子高生で、唯他の女子高生とは多少なりともやはり違うせいか、不思議と他の女子高生より可愛く見えていた。


しかし、そんな事は紋美本人にとっては今、どうでも良い程疲れていては顔からも疲労感が溢れていては、通りすがる人達は皆ジロジロと冷や汗浮かべては遠目に見たりしては通り過ぎていき、今も通り過ぎていった。


「…っもう、こんな毎日嫌だ…」


そしてそれだけ顔にも出る程の疲労を溜めていては自分のこの状況に関して他の人達に変わってもらいたいと嘆く一方、ここ最近では一つ、嬉しい事があったというより、増えた為にある程度はそれが理由に楽になれていた。


ちなみにその理由とはあくまで他校の者なのだが、紋美と同じ様な存在と言って良いのか、そんな者と偶然だが、道端で知り合ったのだった。


知り合ったというのは少し言い方が違うのかもしれないが、紋美からすれば知り合ったと言っても過言ではなく、その時の事は本当に奇跡的とも言える状況でとても印象的で、今も尚それを思い出してはつい、頬が緩んだ。


だが紋美からすれば知り合ったというのはどういう意味なのかと言えば、その偶然知り合った時というのが道端で、何もないところで躓いては転んだ所で丁度見ていたのか、大丈夫かどうかと駆け寄っては聞いてきた男が居て、その男からは異様ななにか、得体の知れないものを二つ感じたのだった。


まずは男本人の体の中に、次は男が持ち合わせている長細い袋、その二つから異様なオーラというのが、それらが見えてはなんとなく、勘でしかないのだが、そう自分と同じ者なのだと気づいた一方、男の方は一切気付いていないなど、それらの理由で紋美からすれば知り合ったという意味だった。


「・・・あの日以来、見てないなぁ…」


決して恋などの様なそんな感情は持ち合わせていなく、唯自分と同じ様な境遇に居る者が居ると知っては勇気が出る一方、また会っては話してみたいという気持ちが湧いていたが、その日以来は一切、見かけることもなにもなくなっていた。


ちなみにその会った日というのはもう一ヶ月も前の話で、ましてや紋美の様はそこらに居る女子高生と同じ様な容姿を持ち合わせている故、再会出来たにしても確実に覚えていないだろうと思っては、自分で想像しておきながら俯いてはがっかりとした。


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