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ブレイブクエスト  作者: ネットゥーノ
一章 冒険の旅へ
8/10

8話 洞窟の主

ルージュタウンの衛兵「チャークの領主に伝えておくれ、ルージュタウンが魔物に攻め込まれて来たと」

もう1人の衛兵「かしこまりました!」

 カササササ…

 カサササササササササ…


 ガサッガサッ!

 サササササササササササササササ…


「…んっ?」

 物音でマリスは目が覚めたようだ。


「なんだろう…モンスターかなぁ…」

 マリスは物音のあった方向をフシュで照らした。


 キュ!

 悪魔のような小さな魔物がクーパーの氷の剣、モハレの鉄の剣をはじめとする全員の全部の武器防具を持っている!


「みんな!起きて!」

 マリスがみんなを起こす!


「ん?なんだ…マリス」

「もう、冒険か?」

 俺とモハレはまだ寝まなこだ。


「どうしたんですか…マリスさん…」

 リザもゆっくり起きて答える。


「みんな!どうしたもないよ!あの魔物がみんなの武器と防具を奪ってったの!」

「「「そんな!」」」

 みんなは寝間着のまま戦闘態勢をとる!



 ミスチーフが3体現れた!


 ミスチーフAの攻撃!

 クーパーに12ダメージ!


 ミスチーフBの攻撃!

 モハレに10ダメージ!


 クーパーの攻撃!

 ミスチーフAに13ダメージ!


 ミスチーフCはファイを唱えた!

 マリスに15ダメージ!


 モハレの攻撃!

 ミスチーフAに12ダメージ!


 マリスはレファイを唱えた!

 ミスチーフAに20ダメージ!


 リザはヒールを唱えた!

 マリスの体力が30回復した。


「このままじゃきついぞ!」

 クーパーが叫ぶ。

「クーパー!お前も回復に回っていい!俺がなんとかやる!」

 モハレが叫びかえす。


「わかった!」

 クーパーが詠唱を始める。


 ミスチーフAがファイを唱えた!

 クーパーに14ダメージ!


 クーパーはヒールを唱えた!

 クーパーの体力が25回復した。


 ミスチーフCの攻撃!

 マリスに17ダメージ!


 マリスはレファイを唱えた!

 ミスチーフAに21ダメージ!


 ミスチーフAは倒れた


 ミスチーフBの攻撃!

 モハレに10ダメージ!


 モハレの攻撃!

 ミスチーフBに17ダメージ!


 リザはヒールを唱えた!

 マリスの体力が30回復した。


「マリス!さっき倒したミスチーフがお前のローブを持ってた!それを着るんだ!」

 モハレがそう言ってマリスにローブを投げ渡す。

「わかったわ!」

 マリスは魔法のローブを装備した。


「モハレ!回復必要か?」

 俺はモハレに聞く。

「頼む!後、さっきのやつがクーパーの剣を落としてったから少し使わせてもらうぞ!」

「了解!」

 モハレは氷の剣を装備した。


「よーし!このままいくぞ!」

 俺はそう言ってモハレに詠唱を開始する。


 クーパーはヒールを唱えた!

 モハレの体力が25回復!


 マリスはレファイを唱えた!

 怒りの魔力が暴走する!

 会心の一撃!

 ミスチーフBに42ダメージ!


 ミスチーフBは倒れた


「マリス!凄えな!」

 そう言ってモハレは攻撃体制をとる。


 モハレの攻撃!

 ミスチーフCに21ダメージ!


 ミスチーフCの攻撃!

 マリスに18ダメージ!


 リザはヒールを唱えた!

 マリスの体力が20回復した。


「よし!これで終わらせる!」

 そう言ってクーパーはモハレから氷の剣を預かった。

「行け!クーパー!」

 モハレが叫ぶ。


 クーパーの攻撃!

 ミスチーフCに28ダメージ!


 ミスチーフCは倒れた



「よっしゃ!」

 モハレがガッツポーズをする。


「やりましたね!」

 リザがミスチーフのいたところから自分の装備を取り戻してる。


「ふー、疲れたわ〜」

 マリスがしゃがみこむ。


 俺たちは武器防具を回収しに行った。運良くどれも無くなったものはなかった。



「よし!進むか!」

 俺はそう言い腰をあげる。

 あの後はみんなで朝ごはんを食べて俺たちは少し休憩した。


「はいよ!じゃあクーパー松明をつけてくれ」

 モハレが俺に頼む。


「ファイ!」

 ボォッ

 松明に火がつき俺たちは先に進む。



 あれからも俺たちは道の広い方を進んでいった。そうしているうちに大広間についた。多分ここが最深部だ。


「うわぁ、広いね」

 マリスがそう言う。


「クーパーさん、また松明で天井を照らしてみてくれませんか?」

 リザが頼む。


 俺は天井を松明で照らした。

 運良くクウェバットはいなかった。


「ん?クーパーあっちを照らしてみてくれないか?」

 モハレがそう言って大広間の壁際を指差す。


 そこには白いものとそれに覆いかぶさった布があった!


「げっ!」

 俺は思わず目を背けてしまった。

 なぜならそれは人骨と服だったからだ。


 つまりこの冒険者たちはここにいるであろう洞窟の主に敗れたということだ。


「クーパー…冒険者たちが冒険者証を持っているか見てみよ…」

 マリスが提案する。


 冒険者証とは、王から渡される冒険者であることの証明書だ。別名、魔王討伐命令書とも言う。


 俺たちは屍たちに近づく。

 長く調べたけど、無さそうだった。

「冒険者証を持ってない!つまり町民や村人なのか!?」

 俺はモハレに問う。

「いや、そんなことは無いはずだ!ここまでたどり着けるはずがない!」

 モハレも叫ぶ。

「冒険者たちは絶対冒険者証を持たなくてはいけないはずなのに!なぜ!」

 リザも叫ぶ。


「ソの答エ。教エてヤろウか?人族ノ女よ」


「誰!」

 奥の闇からドスの効いた声が響き、リザも叫ぶ。


「フハハハハ。我ハこノ洞窟の主。人族デは、[グアヘッド]ト呼ばレてイるモのダ!」


「それってこの洞窟のボスじゃない!ゴブリン族の王であり、この洞窟の主でもある魔物よ!」

 マリスが杖を構える。


「ソうダ。ソれデ、こイつラの事ニつイて教エてヤろウ。コいツらハ、まダ魔王デラゲオスが人族討伐命令ヲ出す前ニやッて来タんだ。我々タち魔族ヲ倒しテ経験を得ルたメにナ!」


「そ…ん…な…」

 リザが呆然とする。


「フハハ。攻メて来タんダかラ、コっチは攻撃シてイい権利ガあルんダよな!神ノ約束だ!」


「そんなことが起こり得たのか…」

 クーパーも肩を落とす。


「ソれデだ…オ前達も我ニ倒さレに来タのか?」

 グアヘッドが俺たちに問う。


「クーパー、おとなしく引いた方が良さそうだ」

 モハレが呟く。

「わかった…。グアヘッド!俺たちはお前と戦う意思はない!」

 俺は奥の闇にいるグアヘッドに叫ぶ。


「ソうカ。ツまリ、戦う意思モなイのにコの洞窟ニ入っタのか!」

 闇の奥でギラリと歯が光ったのが見えた。


「あいつ!こっちがなんて答えようとも戦うつもりよ!」

 マリスが叫ぶ。


「フハハハハ!ソうダ!我ハ魔王様の命令ノ通りに!人族ヲ根絶やシにスるダけダ!」

 奥の闇から棍棒を持った巨体が現れた。



 グアヘッドが現れた!


「みんな!まずは明るく照らして!」

 リザが声をかける。


 俺たちは辺りをフシュで照らしていく。


「よし!みんな!いくぞ!」


「ええ」

 リザも、

「うん!」

 マリスも、

「おう!」

 モハレも、

 今までにないほどの本気度だ!


 クーパーの攻撃!

 グアヘッドに18ダメージ!


 マリスはレファイを唱えた!

 グアヘッドに23ダメージ!


 モハレの攻撃!

 グアヘッドに14ダメージ!


 リザは防御態勢をとっている。


 グアヘッドの攻撃!

 モハレに23ダメージ!


「よし!次はどの属性が効くか見てみ…」

「クーパー!まだあいつの攻撃は終わってないわ!」


 グアヘッドの攻撃!

 クーパーは身をかわした!


「危なかった…」

 俺は心臓が止まりかけた。


「二回行動するのか!」

 モハレが驚いている。

「そんなに驚くことなのか?」

 俺はモハレに聞く。

「そうだよ!複数回行動できるのは体力も魔力も桁違いなやつしかできないんだ!」

 モハレは解説する。


「ともあれ、いくぞ!モハレはヘイトを集めてくれ!」

 俺はモハレに言う。

「了解!」

 そう言ってモハレは前線へ向かう。


 クーパーは剣の力を解き放った!

 鋭い氷の刃が相手を切り裂く!

 グアヘッドに14ダメージ!


「氷は効かなそうだな」

 俺はそっと呟く。


 マリスはフシュを唱えた!

 グアヘッドに20ダメージ!


「レファイよりも魔力の消費が低いからこれでいこうかな…」

 マリスは分析している。


 モハレは盾を打ち鳴らした!

 モハレは狙われやすくなった。


 リザはヒールを唱えた!

 モハレの体力が30回復した。


 グアヘッドの攻撃!

 モハレに25ダメージ!


 グアヘッドは棍棒をフルスイングした!

 リザに34ダメージ!


「ひゃぁ!」

 リザが地面に座り込む。

「大丈夫か!」

 俺とマリスはリザとモハレのところに行く。


「危ねぇ、もし今のがまた俺に当たってたら確実にやられてた」

 モハレが呟く。

「私もギリギリですね」

 リザも呟く。


 リザの最大体力は48。危ないところまで削れてた。そしてモハレの最大体力は54。追撃が来てたら危険域だった。


「モハレ!あの技を試してみてくれ!」

 俺はモハレに指示する。

「あの技はまだ俺はそこまで経験を積んでないから成功するかわからない!」

 モハレは俺に叫ぶ。


「だけど!それをしないとやられるぞ!」

 俺もモハレに叫びかえす。

「わかった!試してみる!」

 モハレはまた前線に行った。


 クーパーはヒールを唱えた!

 モハレの体力が25回復した。


 モハレは盾を打ち鳴らしつつ攻撃に身構えた!

 モハレはさらに狙われやすくなり、回避率が少し上がった。


「できたぞ!」

 モハレが叫ぶ!


 マリスはフシュを唱えた!

 グアヘッドに21ダメージ!


 リザはヒールを唱えた!

 リザの体力が32回復した。


 グアヘッドの攻撃!

 モハレは身をかわした!


 グアヘッドの攻撃!

 モハレに23ダメージ!


「モハレ!うまくいったな!」

 俺はモハレに言う。

「そうだな、もしかしたらさっきのミスチーフ戦で経験を積めたからかもな」


「まだまだ頑張りましょう!」

 リザが掛け声をかける。

「そうだね!」

 マリスが杖を掲げる。


 クーパーはウィドを唱えた!

 グアヘッドに25ダメージ!


 マリスはフシュを唱えた!

 グアヘッドに24ダメージ!


 モハレは盾を打ち鳴らしつつ攻撃に身構えた!

 モハレはさらに狙われやすくなった!


 リザはヒールを唱えた!

 モハレの体力が30回復した。


 グアヘッドは大地を揺らした!

 クーパーに10ダメージ!

 モハレに10ダメージ!

 マリスに12ダメージ!

 リザに12ダメージ!


 グアヘッドの攻撃!

 クーパーは身をかわした!


「今まで見たことのない技を使うな!」

 モハレが叫ぶ。

「だけどモハレ!あいつ、やっぱりゴブリン族の特性として攻撃の命中率が低いみたい!だから、こっちがひたすら回避してればいけるかもよ!」

 マリスが叫ぶ。

「わかった!」

 モハレも叫びかえす。


 クーパーはウィドを唱えた!

 グアヘッドに24ダメージ!


 モハレは盾を打ち鳴らしつつ攻撃に身構えた!

 モハレは狙われやすくなり回避率が少し上がった。


 マリスはフシュを唱えた!

 グアヘッドに21ダメージ!


 リザは薬草を使った!

 モハレの体力が20回復した。


 グアヘッドの攻撃!

 モハレに28ダメージ!


 グアヘッドの攻撃!

 モハレに24ダメージ!


「ぐふぉぁ!」

 モハレが大声で叫ぶ。

「私が回復するので待っていてください!」

 リザが励ます。


「みんな!頑張るぞ!」

 俺もみんなの士気を上げる!こうやってみんなに勇気を沸かせるのも、勇者としての役割なのかもしれない。


 クーパーは連続斬りを放った!

 グアヘッドに17ダメージ!

 グアヘッドに16ダメージ!


 モハレは防御の姿勢をとっている。


 マリスは魔力覚醒の魔法陣を描いた!

 マリスの賢さが上がった!


 リザはモアヒールを唱えた!

 モハレの体力が60回復した。


 グアヘッドの攻撃!

 モハレに13ダメージ!


 グアヘッドは棍棒をフルスイングした!

 モハレに23ダメージ!


「よし!なんとか耐えれた!」

 モハレがガッツポーズをする。

「みんな!相手のパターンを読めたか!」

 俺がみんなに聞く。


「おう!」

 モハレの力強く頼れる声、

「うん!」

 マリスの元気で勇ましい声!

「ええ!」

 リザの凛々しくも美しい声、

 全員が勇気を力にしてこの洞窟の主を倒そうと本気を尽くしている。


 俺にはその姿がとても美しく、誇れるものだと思えた。


 クーパーは回復斬りを放とうとした!

 しかし、まだクーパーにはその技を使えるほどの経験がなかった!


「ダメだったか!」

 俺は悔しかった。モハレに出来たなら自分もまだ出来ない技が放てると思ったからだ。


「クーパー!落ち込むな!」

 モハレが励ましてくれる。


 モハレは盾を打ち鳴らしつつ攻撃に身構えた!

 モハレはさらに狙われやすくなり回避率が少し上がった!


 マリスはスブァイトの魔法陣を描いた!

 グアヘッドの呪文防御が下がった!


 リザはヒールを唱えた!

 モハレの体力が30回復した。


 グアヘッドの攻撃!

 モハレは身をかわした!


 グアヘッドの攻撃!

 マリスに30ダメージ!


「マリスはこんくらい大丈夫!」

 マリスがみんなを勇気付けてくれる。


「まだまだいくぞ!」

 俺もみんなを奮い立たせる。


 クーパーは連続斬りを放った!

 グアヘッドに18ダメージ!

 グアヘッドに16ダメージ!


 マリスはフシュを唱えた!

 グアヘッドに48ダメージ!


 モハレは防御の姿勢をとっている。


 リザはモアヒールを唱えた!

 マリスの体力が50回復!


 グアヘッドは大地を揺らした!

 クーパーに12ダメージ!

 モハレに5ダメージ!

 マリスに12ダメージ!

 リザに13ダメージ!


 グアヘッドの攻撃!

 モハレに13ダメージ!


「みんな!回復をするんだぞ!」

 モハレが後ろにいる俺たちに叫ぶ。

「わかった!」

「うん!」

「ええ!」

 3人とも叫び返す。


 クーパーは薬草を使った!

 クーパーの体力が25回復した。


 マリスはフシュを唱えた!

 グアヘッドに45ダメージ!


 モハレは盾を打ち鳴らしつつ攻撃に身構えた。

 モハレは狙われやすくなり回避率が少し上がった!

 リザは薬草を使った!

 モハレの体力が20回復した。


 グアヘッドの攻撃!

 モハレに25ダメージ!


 グアヘッドの攻撃!

 モハレに26ダメージ!


「リザ、次モアヒール頼む!」

 モハレが叫ぶ!

「わかりました!」

 リザはそう言って精神を統一させる。


 クーパーは連続斬りを放った!

 グアヘッドに16ダメージ!

 グアヘッドに17ダメージ!


「クーパー!これ以上魔力の消費を控えた方がいいぞ!」

 モハレが叫ぶ。


「了解!」

 俺も叫び返す。


 マリスはフシュを唱えた!

 グアヘッドに47ダメージ!


 モハレは防御の姿勢をとっている。


 リザはモアヒールを唱えた!

 モハレの体力が55回復した。


 グアヘッドの攻撃!

 モハレは身をかわした!


 グアヘッドは棍棒をフルスイングした!

 モハレに32ダメージ!


「もう少しじゃない!」

 マリスが叫ぶ。

「いいえ!多分まだです!油断しないでいきましょう!」

 リザが返事をする。


 クーパーの攻撃!

 グアヘッドに15ダメージ!


 マリスはフシュを唱えた!

 グアヘッドに43ダメージ!


 マリスの賢さが元に戻った。


 モハレは防御の姿勢をとっている。


 リザは薬草を使った!

 モハレの体力が30回復した。


 グアヘッドの攻撃!

 クーパーは身をかわした!


 グアヘッドの攻撃!

 マリスに30ダメージ!


 グアヘッドの呪文防御が元に戻った。


「リザ!次ヒールちょうだーい!」

 マリスがリザに手を振る。

「わかりましたよー!」

 リザも手を振る。


 クーパーの攻撃!

 グアヘッドに14ダメージ!


 マリスはフシュを唱えた!

 グアヘッドに20ダメージ!


 グアヘッドは倒れた



 グオオオオォォォォォ!


 グアヘッドが地に膝をつく。


「オのレ!人間ドもメ!我ヲ倒すトはナかナかダな!ダが!例エお前ラが強クとモ!魔王様ニはカまウまイ!フハハハハハハハハ!グッ!グゴワッ!」

 そう言ってグアヘッドは動かなくなった。


 そしてグアヘッドのいたところには1つの大きな棍棒が落ちていた。


「貰っとくか…」

 俺はそう言って棍棒に歩み寄る。

 クーパーはグアヘッドの棍棒を手に入れた!


「クーパー、まだ奥行ってみる?」

 マリスが薬草を食べながら俺に聞く。

「行った方がいいんじゃないか?お宝とかまだ眠ってるかもしれないし」

 モハレが賛成する。

「じゃあ行くか」


 そう言って俺は松明をつけて奥へ進んだ。



「ここは、宝物庫ですかね」

 リザが呟く。

 俺たちの目の前には2つの宝箱が置いてある。


「けど、ここにたどり着いた冒険者たちっているのかなぁ?グアヘッドが大広間に私たちが来たときに倒れてなかったから誰もここにはたどり着いてないんじゃない?」

 マリスがみんなに聞く。


「わからないぜ?もしかしたら世界が複製される前のものが入ってるかもしれないぞ」

 モハレが胸を張って言う。


「じゃあ、開けてみるよ」

 そう言って俺はまず右の宝箱を開けた。


 中には1つの指輪が入っていた。

 クーパーは聖なる指輪を手に入れた!


「なんだそれ?」

 モハレが聞く。

「多分状態異常に強くなる僧侶や賢者専用の指輪だと思います」

 リザが答える。

「じゃあ、リザ、貰っとくか?」

「はい!」

 俺はリザに聖なる指輪を渡した。


「クーパー、もう一つ開けてみよ」

 マリスが俺を急かす。

 俺は左の宝箱を開けた。


 中には炎を纏った杖があった。

 クーパーは炎の杖を手に入れた!


「あっ!それマリス欲しい!」

 マリスが即、俺にせがむ。

「はいよ」

 俺はマリスに炎の杖を渡した。

「やったー!」

 マリスは大喜びしている。


「じゃあクーパー、この2つには何を入れるか?」

 モハレが俺に聞く。

「ライトバックラーと、マリスの魔道士の杖はどう?」

 俺はそう答えた。


「マリスもそれでいいよ!」

 マリスも答えた。


「じゃあそうするか」

 そう言って俺たちは宝箱にライトバックラーと魔道士の杖をしまった。


「よし!帰るか!」

「おー!」

「おう!」

「ええ!」

 そうして俺たちは来た道を戻り始めた。



「そういえばマリス、戦いの途中で、グアヘッドはゴブリンの王って言ってたけど、それってどういうことだ?」

 俺はマリスに聞く。


「あー、あれね。クーパー知らなかったのか。グアヘッドってゴブリンの王なのよ。それがいつのまにか洞窟の主になったんだ〜」

 マリスが解説する。


「つまり、まだこの洞窟のどこかにはゴブリンどもがいるってことか」

 モハレが呟く。


「出来るだけ会わずに進みたいですね〜」

 リザが呟く。



 運良く外に出れた。朝日が眩しかったから洞窟を出る間にまた日が経ったのだろう。


「朝日が気持ちーい!」

 マリスが腕を伸ばして呟く。

「よーし、チャークに帰るか〜!」

 モハレが歩き出す。


 それから少し歩いたとき、サンドゴーレムが現れた。


「もー!今は早くふかふかのベッドで寝たいのに〜!」

 マリスが叫ぶ。


「確か、サンドゴーレムは物理があまり効かなかったんだよな」

 モハレが言う。

「そうです。そして、火属性が効きやすかったですよ」

 リザが言う。


「頑張るぞ!」

 俺が剣を天に突き刺す。

「「「おー!」」」

 みんなもそれぞれの武器を天に突き刺す。



 サンドゴーレムが現れた!


 クーパーの攻撃!

 サンドゴーレムに15ダメージ!


 マリスは魔力覚醒の魔方陣を描いた!

 マリスの賢さが上がった!


 モハレは盾を打ち鳴らした!

 モハレは狙われやすくなった!


 リザの攻撃!

 サンドゴーレムに10ダメージ!


 サンドゴーレムの攻撃!

 モハレに18のダメージ!


「へへっ!こんなもん余裕だぜ!」

 モハレが叫ぶ。

「このままいくぞ!」

 俺がみんなに呼びかける。


 クーパーの攻撃!

 サンドゴーレムに17ダメージ!


 マリスはスバァイトの魔方陣を描いた!

 サンドゴーレムの呪文防御が下がった!


 モハレは防御の姿勢をとっている。


 リザはヒールを唱えた!

 モハレの体力が20回復した。


 サンドゴーレムの攻撃!

 モハレに8ダメージ!


「次で終わらせるわ!」

 マリスが叫ぶ!


 クーパーはウィドを唱えた!

 サンドゴーレムに25ダメージ!


 マリスはレファイを唱えた!

 サンドゴーレムに60ダメージ!


 サンドゴーレムは倒れた



「よっしゃ!」

 モハレがガッツポーズをする。


「前よりも断然早く終わったな」

 俺はそう呟く。

「それじゃあ、帰りましょうか」

 リザがみんなにそう言う。


「早く帰ろ〜!早く寝たいの〜!」

 マリスが我先にと歩き出す。


 そしてみんなでついていった。



 あれからは戦闘が無く、無事にチャークに着いた。その時には既に日も高かった。


「ようこそ、ここはチャークの街です」

 町民が迎えてくれる。


「とりあえず、領主様に報告した方がいいのかな?」

 俺はモハレに聞く。

「うーん、そのことをまずは衛兵に聞いてみようぜ」

 モハレはそう言って城の方向に向かっていった。


「マリスは早く寝たいの…」

 マリスが眠そうについていく。

「マリスさん、もう少し待ってくださいね、もう少しで宿屋に行けますから」

 リザが励ましてあげている。



 そうして、城に着いた。


「おーい、そこの衛兵」

 モハレが呼びかける。


「はっ、何用でしょうか?」

「この街の西の洞窟のボスを倒したんだが、それって領主様に報告した方がいい感じなのか?」

「ええ!その話を聞けば、領主様は喜びなさるでしょうし、貴方達にも褒美が貰えることでしょう。ささ、貴方達は前にも謁見した人たちですよね?私は覚えていますぞ。まぁそれはともかく、どうぞ、お入りください」


 そう言って衛兵は俺たちを中へ通らせてくれた。



「おう!またそなたたちか!衛兵から聞くには何か手柄を立ててきたとかなんだとかだが、何を倒してきたのだ?」


 チャリザド八世が心地よく迎えてくれて、俺たちにそう聞く。


「この街の西の洞窟のボスである、グアヘッドを倒してきました」

 そう言って俺はグアヘッドの棍棒を取り出した。


「おお!あの獰猛なグアヘッドを倒したのか!あそこは最深部まで行くのにも大変で、しかも分かれ道が多くて我が隊も苦戦したところだが、まさかあのグアヘッドを倒すとは!そなたたちはやはりなかなかの冒険者のようだ!」

 チャリザド八世は褒めている。


「うむ、そなたたちには褒美を与えなくてはな。ゴールドがいいか?それとも武器防具がいいか?」

 そう俺たちに聞いてきた。

「じゃあ、ゴールドでお願いします」

 俺はそう答えた。


「ほう、ゴールドでいいのか」

「はい、薬草などを多く使ってしまったのでゴールドが少し足りなくなってしまったからです」

 俺はそう答える。

「よろしい、衛兵よ!この者たちにゴールドを与えろ!」

「ははっ!」

 衛兵がやってきた。

 クーパーたちは360ゴールド手に入れた!


「そなたたちはこれからも頑張ってもらいたい、そなたたちのこれ…」

 チャリザド八世が話していると、

「大変です!ルージュタウンが魔物たちに攻められました!」

 衛兵が駆け込んできた!


「なに!まさか、もうそこまで!我が軍を先に進ませろ!」

 チャリザド八世が命じる。


「ははっ!」

 そう言って衛兵は駆けていった。


「クーパーたちよ。そなたたちもルージュタウンへ行ってもらいたい。可能か?」

「はい!私たちは元から次はルージュタウンに行くつもりでしたから」

 俺は威勢良く答える。


「ありがとう。そなたたちにもう少しゴールドをやろう。頼む!ルージュタウンを守ってくれ!」

 チャリザド八世はクーパーに540ゴールドをくれた!


「準備が出来次第進んでくれ!我も我が軍とともに進む!また向こうで会おう!勇敢な冒険者よ!」

 そう言ってチャリザド八世は去っていった。


 そして俺たちは城を出て、宿屋に入った。



「ふー、大変なことになったな…」

 モハレがソファに座って呟く。


「とりあえず今日は早く寝ましょう」

 リザが提案する。


「そうだな、明日武器とかを買い直せばいいか」

 俺はそう言ってベッドに寝転ぶ。


「マリスも…そ……れ…に…賛……成……………………………スピーー…………スピー…………」

 マリスは寝てしまったようだ。



 空の西が夕暮れに染まる頃、冒険者たちは休息をとった。これから先は今よりも激しい戦いになりそうだ。


 勇敢な冒険者たちの旅はまだまだ続く!



 一章 冒険の旅へ 終

こんにちは、作者のネットゥーノです。

ついに!ついに!一章終了です!


ようやく、最初のボス、グアヘッドを倒しましたね!ちなみにグアヘッドの名前の由来は、グア「gua」はマレーシア語で洞窟、ヘッド「head」は英語で主と、まんま洞窟の主って意味です。


さあ、これからクーパーたちは魔王軍との戦いに突入します。魔王軍の幹部級モンスターとの戦闘もあります!そしてだんだん世界の核心に近づいていくでしょう!

それではまた、次の作品でお会いしましょう!

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