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ブレイブクエスト  作者: ネットゥーノ
一章 冒険の旅へ
7/10

7話 洞窟の探索

お母さんへ、元気ですか?こっちは元気です。前にも言ったけど、モハレっていう戦士と、リザっていう僧侶と、そしてクーパーっていう勇者と冒険してます。そういえばね、チャークの街でね、舞踏会を楽しんだよ。これからも冒険頑張るね!


マリス

「ふぁー。よく寝た〜」

 モハレが起きたようだ。


「あっモハレ起きたんだ〜。おはよー」

 マリスがモハレのことに気づいたようだ。


「おはよーマリス。机に向かって今何してんだ?」

「今ね〜手紙書いてるの」

「彼氏にか?」

「彼氏なんているわけないじゃん!ママに書いてるの」

 マリスはモハレの方に振り向き少し怒ったように言った。


「すまんすまん。手紙か〜俺もあいつに書いてやろっかなぁ」

「あいつって?」

「クリスさ…って言って…わかるか?」

「ああ、あのモハレの幼なじみのお姉さんのこと?」

「そうそう、それさ。書いてやるべきかな…」

「書いてあげたら〜?」

「んーまだいいや。またなんか手柄を立ててからにしたいな」

「そっか」


 ちょうどリザが起きた。

「ふわぁー。皆さんおはようございます。つい、ソファで寝てしまいました」

「おはよう〜リザ〜。今日の朝ごはんはどうする?」

「今日は食べに行きましょうよ。旅の道具も少し買わないとですし」

「そうだな、今日は洞窟に行きたいからな〜、松明が必要だな」

 モハレが持ち物を確認している。


「クーパー、早く起きないと起こすわよー」

 マリスが杖を持ってクーパーの元へ向かう。

「大丈夫!ほら、起きたから!」

 俺は勢いよく起きた。

「ふふふ」

 リザが微笑んでいる。


「クーパー、今日は洞窟に行くんだろ?松明以外に必要なものってなんかあるか?」

 モハレがクーパーに聞いた。


「洞窟か〜。念のため紐多めに持ってくとか、あとは薪を持っていこう。洞窟の中で夜を明かすかもしれないし」

「わかったぜ。そろそろ行くか?」

「そうしよう」

 そうして俺たちは荷物を整理して部屋を出ていった。



「ふぁー、今日の朝ごはんも美味しかった〜。マリスもうお腹いっぱい!」

「美味しかったですよね〜。あのサンドイッチも真似できるようになりたいです」

 リザは大喜びしている。


「よし、道具屋に行こうぜ」

 モハレが道具屋の方に歩いていく。


「モハレ、頼んだぞ」

「頼んだわよ〜モハレ」

「モハレさんお願いしますね」

「なんだよ!俺しか行かないのかよ!まぁいいが…」

「「「やったーーー!!!」」」

 そう言ってモハレは道具屋に行った。



「いらっしゃーい。何が欲しいんだい?」

 店のおじさんが声をかける。


「洞窟に行くんで、松明が10本と、ロープが5本と、薪が5本で」

「洞窟に行くんなら保存用の食事は持ったか?洞窟次第で結構大きさは異なるからなぁ」

「それは仲間が持ってるんで大丈夫っす」

「そうか。合計で45ゴールドだ」

 モハレは45ゴールド支払った。


「まいどあり!気をつけてな〜」

「おう!」

 そう言ってモハレは道具屋を出た。


 道ではクーパーだけが待ってた。

「おーモハレ、買ってきたか〜」

「ああ、って2人は?」

「2人は今食材買ってきてる」

「それはよかった」

「もう少ししたら帰ってくると思うぞー」

 そう言ってクーパーはモハレの買ってきた荷物をカバンに詰め込め始めた。


「お待たせしました〜」

 リザがパンを持って帰ってきた。

「それなりに買ったな〜。あれ?マリスは?」

「マリスさんは今干し肉を買ってきてますよ〜」

 そう言ってリザはパンを詰め始めた。


「みんな〜お待たせ〜」

 少ししてマリスが帰ってきた。

「おつかれさま〜マリス」

 俺はそう言って干し肉を受け取った。


「よし!行くか!」

「「「おーーー!!!」」」



 昨日左に進んだ分かれ道を今日は右に曲がる。2回ほど戦闘があったが安全に切り抜けられた。

 そして、しばらく進むと、洞窟が見えてきた。



「暗っ!」

 マリスが思わず叫ぶ。

「クーパー、早く松明を出してやってくれ」

 モハレがそう言って俺の手元をフシュで、照らしてくれた。

「松明あったぞ!マリス、ファイを唱えてくれ!」

 マリスは松明の先端にファイを唱えた。


 ボウッ

 松明がつき、辺りを照らす。

「これで大丈夫そうだな。先に進もう」

 そう言って俺はカバンを閉めた。


 それからずっと暗闇を歩いていった。

「洞窟ってこんな厳しいものなんですかね〜」

 リザが俺に聞く。

  「多分ね。松明持ってる時って戦闘の時どうするんだろ」

 その質問にモハレが答えた。

「そういう時は一旦松明を消して、みんなで辺りをフシュや、ファイを唱えて辺りを照らすそうだ」

  「そうなのか。それなら戦いも安心だな」

 俺はそのことを初めて知った。


「そうだな。ってクーパー。分かれ道が見えてきたが、どっちに行くか?」

 目の前には広い左の道と、狭い右の道で分かれていた。


「左にしませんか?」

 リザが提案した。

「なぜだ?」

 モハレが聞く。

「なんかあった時に道が広い方が撤退しやすいと思うので」

「確かにそうだな。じゃ、クーパー左にしようぜ」

「そうだな」

 そうして俺たちは左の道へ進んだ。



 それから少しして大広間に出た。

「うわぁ〜広いわね〜この空間は。なんだか不気味な感じがするわ」

 わぁ…ぁ…

 マリスの声が反射する。


「念のためだが、クーパー。天井照らしてみてくれないか?」

 モハレが言う。

 俺は持っている松明を天井へ掲げた。


 真っ暗な天井にいくつもの小さな影が浮かびあがる!

「みんな!モンスターよ!」

 マリスが叫んで戦闘準備をした。


  シャー!!!



 クウェバットが3体現われた!

「みんな!待て!攻撃するまえに明るくしないとだからフシュを唱えろ!」

 俺はみんなに指示する。

 クーパーたちはフシュを唱えた!

 辺りを光が照らす!


 クウェバットAの攻撃!

 クーパーに11ダメージ!


 クウェバット Bの攻撃!

 マリスに14ダメージ!


 クウェバットCの攻撃!

 マリスに15ダメージ!


「やめて!痛いわ!」

 マリスにダメージが集中してしまった。

「マリスさん、待っててください!」

 リザが詠唱を始める。


「クーパー!その間に俺たちは攻めるぞ!」

「おう!」

 クーパーは剣の力を解き放った!

 鋭い氷の刃が相手を切り裂く!

 クウェバットAに9ダメージ!


 マリスはレファイを唱えた!

 クウェバットAに20ダメージ!


 モハレの攻撃!

 クウェバットAに15ダメージ!


 クウェバットAは倒れた


 リザはヒールを唱えた!

 マリスの体力が30回復した。


 クウェバットCの攻撃!

 モハレに15ダメージ!


 クウェバット Bの攻撃!

 クーパーに14ダメージ!


「リザ!次は俺にヒールを頼む!」

「わかりました、クーパーさん!」


 マリスはレファイを唱えた!

 クウェバット Bに20ダメージ!


 クーパーの攻撃!

 クウェバットBに23ダメージ!


 クウェバットBは倒れた


 クウェバットCの攻撃!

 リザに21ダメージ!


 リザはヒールを唱えた!

 クーパーの体力が32回復した。


 モハレの攻撃!

 クウェバットCに19ダメージ!


「よし!このまま行くぞ!」

 俺はみんなに叫んだ。


 マリスはレファイを唱えた!

 クウェバットCに19ダメージ!


 リザはヒールを唱えた!

 リザの体力が30回復した。


 クウェバットCの攻撃!

 モハレに10ダメージ!


 クーパーの攻撃!

 クウェバットCに21ダメージ!


 クウェバットCは倒れた



「「「「やったー!!!」」」」

「はぁー疲れたなぁ〜」

 そう言ってモハレは薬草を食べている。

「ねぇねぇクーパー、」

 マリスが俺を呼んだ。


「もしかしたらだけどさ…そのライトバックラー、クーパーには合ってないんじゃない?」

「やっぱ気づかれてたか…」

 俺はそう言いライトバックラーを外す。


「俺って攻撃的にはスピードタイプだろ?いくらライトバックラーといえどもやっぱ若干俺には合わなくてさ…」


「やっぱそうだよね〜。いつもだったら私よりもクーパーの方が早く攻撃してるけど、昨日今日で私の方が行動が早かった時がいくつかあったからさ…」

 マリスが下を向く。


「うーん、クーパー、そこはもうお前次第じゃないのか?」

 モハレがそう言う。


「じゃあ俺は外すことに決めるわ!」


「おうよ!そのかわり俺が守ってやるから安心しな!」

「ええ!私もクーパーさんを回復しますから安心してください!」

 リザが笑顔でそう言ってくれる。


「で…そしたらその盾どうするの?」

 マリスが聞く。


「この盾はな〜誰かの役になるようにどこかの宝箱にでも入れればいいと思うな」

 俺はそう言ってライトバックラーをカバンにつける。


 この世界の洞窟には宝箱が置いてあるものが多い。前の冒険者たちが使わなくなったものなどを入れるのだ。強い冒険者はそれなりの道具を入れたりするが、力を持たない冒険者はあまり良いのを入れられない。そのため宝箱の中身は運任せなのだ。


「よし、先に進むか」

 モハレがそう言って新しい松明を出してくれる。

「よし、行こう!」

 俺はモハレから松明を受け取りファイを唱える。


 それからは長い時間洞窟の中を進んだ。洞窟にはやはり外より強い敵が多かった。もちろん、鉱石などが手に入るため外よりも稼ぎも多かった。


 そして、今までの敵よりも大きな敵が目の前に立ちはだかった。



「くっ、クーパー!あの敵はなんだ!?」

 モハレが慌てる。

「あんなモンスター、この洞窟に出るとは書いてないぞ!」

 クーパーが辺りにフシュを唱える。


「とりあえず、あの巨体であの丸太のような腕だとパワータイプみたいね」

  マリスもフシュを唱える。


「あっ!あのモンスター、グラウンドールです!ものスゴーーーーイレアモンスターですよ!けどその分力はとても強いそうです!」

 リザは槍を構える。


「みんな!いくぞ!」

 俺はみんなに声をかける。


 グラウンドールが現れた!


 クーパーの攻撃!

 グラウンドールに15ダメージ!


「かっ!堅すぎる!」

 クーパーが驚く。


 モハレは盾を打ち鳴らした!

 モハレは狙われやすくなった!


 マリスはレファイを唱えた!

 グラウンドールに10ダメージ!


「なんで…レファイが全然効かない!」

 マリスも驚いている。


 リザは渾身の力で槍を突き刺した!

 グラウンドールに12ダメージ!


 グラウンドールの攻撃!

 モハレに24ダメージ!


「ぐはっ!」

 モハレが耐えきれなさそうに叫ぶ!


「大丈夫か!モハレ!」

 俺はモハレに聞く。

「俺は回復受ければ大丈夫だ!ただ!俺以外があの攻撃食らうとほぼ瀕死に追い込まれる!だから!みんなは下がってろ!」

「わかった!」


 クーパーはウィドを唱えた!

 グラウンドールに20ダメージ!


 マリスはフシュを唱えた!

 グラウンドールに17ダメージ!


 モハレは盾を打ち鳴らした!

 モハレはさらに狙われやすくなった!


 リザはヒールを唱えた!

 モハレの体力が30回復した。


 グラウンドールは力を溜めている!


「これはやばいのくるな。大丈夫そうか?モハレ!」


 俺はモハレに呼びかける。

「次のターンに大防御する!それで耐える!」

「わかった!」

 そう言って俺は攻撃の姿勢をとる。


 クーパーの攻撃!

 グラウンドールに17ダメージ!


 マリスはアイスを唱えた!

 グラウンドールに23ダメージ!


「クーパー!こいつ、アイスが効くわ!ウィドよりもアイスが効くと思うから剣の力解き放ってみて!」

 マリスが俺に言う。

「了解!」

 俺もマリスに応える!


 モハレは盾を大きく構えた!


 リザの攻撃!

 グラウンドールに7ダメージ!


 グラウンドールの攻撃!

 モハレに18ダメージ!


「盾で思いっきり軽減してこんなに食らうのか!?」

 モハレが地に膝をついている。


「大丈夫か!モハレ!」

 俺はモハレに駆け寄る。

「俺は大丈夫さ!」

 そう言ってモハレは立ち上がる。


 クーパーは剣の力を解き放った!

 鋭い氷の刃が相手を切り裂く!

 グラウンドールに24ダメージ!


 マリスはアイスを唱えた!

 グラウンドールに23ダメージ!


 グラウンドールは倒れた



「「「「やったーーー!!!」」」」

 みんな一気に座り込む。

「モハレさん。回復しますね」

 リザがヒールを唱えた。

 モハレの体力が30回復した。


「ねぇねぇクーパー!あそこになんか落ちてるわ!」

 マリスがそう言って俺を呼ぶ。

「ん?なんだこれ、グラウンドールが落としていったものだけど…見たことないな」


「あっ!」

 リザが近づく。

「それはなかなかの珍しいものですよ!グラウンドールのインゴットって高く売れますよ!」

 リザが目を輝かせて言う。


「はしゃいでるとこ申し訳ないが、ここで今日は泊まろうぜ」

 後ろからモハレが声をかける。

「そうだな」


 そう言って俺はテントを広げ、杭を打ち込む。

 モハレは辺りの安全確認をする。

 リザは薪を取り出して火を起こし始める。

 マリスはアイスとファイを同時に唱え、水を生み出している。


「ふー、ようやくテントが張り終わったぞー」

 モハレが作ったテントの中に入り座り込む。


「今日は私がご飯作りますね〜」

 リザがそう言い食材を取り出す。


「マリスは日記書いてるね〜」

 そう言ってマリスもテントに入った。


 俺はグラウンドールインゴットを眺めてみた。何かの武器防具に使うのだろうか。もし、俺自身が武器を作れるようになれば良いのができるかも…と思ったが、そんなことは到底できそうにないので諦めた。



 それから少しして、

「みなさーん。ご飯できましたよー」

 リザがみんなを呼ぶ。

「今日は肉野菜炒めでーす」

「みんなにパン配るよー」

 そう言ってマリスがみんなにパンを配る。


「「「「いただきまーす」」」」

「美味い!」

 モハレがそう言って肉野菜炒めを頬張る。

「うん!美味いぞ!」

 俺はまさか洞窟でこんなに美味しいものが食べれるとは思わなかった。

「リザはやっぱ料理、上手だね!」

 マリスも褒めている。

「みなさん、ありがとうこざいます!」

 リザも褒められて嬉しそうだ。


 それから少しして、

「「「「ご馳走さま〜!」」」」

 みんなで後片付けをする。


 マリスが水を作り、モハレが食器を洗い、俺とリザで皿を拭く。


  少ししてみんなでテントに入る。

「ふー今日は疲れたわね〜」

 マリスが毛布を出しながらそう言う。

「…洞窟の中だから今が何時なのかわからないな」

 モハレがため息をつく。


「もう、寝るか…」

 俺は毛布に入る。

「そうしましょうね」

 そう言ってリザも毛布に入る。

「おやすみ〜」

 そう言ってマリスは焚き火をアイスを唱えて消す。

 洞窟の中で冒険者たちはまた1夜をあかす。



 続く

みなさんこんにちは、作者のネットゥーノです。

今回は洞窟探索編です。

そして、更新遅くなってすみません!期間の長さにあった作品を書いていきたいです!

次回は洞窟でのボス戦です!そして、一章終了します!是非期待してください!

それではまた次の作品で会いましょう!

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