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ブレイブクエスト  作者: ネットゥーノ
一章 冒険の旅へ
5/10

5話 チャークの街

???「モハレ、踊り方を教えてあげる。いつか役にたつかもしれないからさ。こういうたしなみも大切よ」

「みんな、おはよう〜」

 俺が声をかける。


「おはようございます。クーパーさん」

 リザは起きているようだ。


「おはよう〜クーパー」

 マリスは今起きたようだ。


「あれ、モハレは?」

 俺はモハレがまだ起きてないのを珍しく思った。


「まだ起きていないようですね。マリスさん、起こしてきてもらってもいいですか?」

 リザはマリスに起こしてきてもらうように頼んだ。

「はーい。ふふーん、マリスの杖で叩いてやるわ〜」

 そう言って、マリスは杖を取り出した。

「お手柔らかにお願いしますよ」

 リザは苦笑している。


「わかってるわよ〜」

 そう言ってマリスはモハレのベットの横に移動した。そして、

「モハレ〜朝だよー!起きて〜!」

 そう言って杖をモハレに叩きつけた。

 ゴンッ!!

 鈍い音が響く。


「いった!も〜普通に起こすだけでいいだろ〜!」

 モハレは勢いよく起きた。


「けどクーパーがそうやれって言ったんだもん!」

 マリスはクーパーに責任転嫁しようとした。

「俺は言ってないぞ〜マリス〜」

 俺はマリスに少し怒った。

「ク、クーパー怒らないで!ね!お願い!」

 マリスはそんな俺が少し怖かったらしい。

「はぁ〜」

 モハレはため息をついている。


 その後、みんな支度して宿を出て、朝ごはんを食べにカフェに行った。



「いらっしゃーい、4名様かな?なら、テラス席でいいかな?」

 カフェのウェイターがそう聞く。


 俺たちはそのテラス席に向かっていった。

 テラス席からはチャークの美しい景色が見えていた。

「今日のオススメはレタスサンドイッチだぞー」

 そう言ってウェイターは俺たちの前に水の入った瓶を置いていった。


「俺はオススメのサンドイッチにしようかなぁー」

 俺は今日のオススメにした。


「俺はこのローストチキンにするぞ」

 モハレはがっつりいくようだ。


「マリスはこのパンケーキにする」

 マリスは蜂蜜パンケーキにするようだ。


「じゃあ私はベーコンエッグトーストにします」

 リザはモーニング限定のものにした。


「はいよ、じゃあ少し待っててくださいねー」

 そう言ってウェイターは厨房へ行く。


「ふー、にしてもチャークの街は綺麗だなー」

 俺は思わずそう言った。

「そうだな、ダーデンと比べて緑がいっぱいあるからだな」

 モハレもそう思っているようだ。

「マリスは魔王倒したらここに住みたいなー」

 マリスはこの街が気にいったようだ。

「空気が澄んでてとても気持ちいいですね」

 リザは深呼吸をしている。

 テーブルに置かれた瓶が朝日できらめいている。


 それから少したっただろうか。

「お待たせしましたー、えーっとレタスサンドとベーコンエッグトーストをお持ちしましたー」

 ウェイターが料理を運んできた。


 クーパーのレタスサンドはみずみずしいレタスが使われている。

 リザのベーコンエッグトーストからも美味しそうな匂いが漂ってくる。

「で、こちらがローストチキンと、パンケーキでーす」

 ウェイターは次の料理を運んできた。

 こんがりと焼けたローストチキンと蜂蜜の甘い香りがするパンケーキだ。

「じゃお会計は25ゴールドです。」

 ウェイターはそう言った。

 クーパーは25ゴールド払った。

「どうぞごゆっくり〜」

 そう言ってウェイターは去っていった。


「それじゃあ」

 みんなナイフやフォークを構えている。

「「「「いただきまーす!!」」」」

 一斉に料理を食べ始める。


 この街で今日の朝取れたのであろうレタスのみずみずしさがフワフワのパンと合う。

 チキンがジューシーにローストされたことによる肉汁が食欲を満たす。

 フワッフワのパンケーキとその上のバターと蜂蜜の香り。

 サクサクのトーストとジューシーなベーコンの香ばしさ。

 どれも美味しい!


 そして、あっという間に、

「「「「ごちそうさまーー!!」」」」

 みんなが食べ終わったのはほとんど同時だった。


「ふー美味しかったー!」

 俺も満足している。

「またここに来たいねー!」

 マリスも笑顔だ。

「そうだな」

 モハレもお腹いっぱい食べたようだ。

「そうですねー」

 そう言いながらリザは水を飲んでいる。


「今日はどうするかー」

 俺はそう聞いた。

「この町の近くで戦いの経験を積まないか?」

 モハレは経験を積みたいようだ。

「そうだなー、たしかに少しずつだが、魔族の領地に近づいてるから強いモンスターも出てきてるからなぁ」

 俺はそれに合意した。


「ねぇ!けど先に買い物しようよ!」

 マリスは買い物したいようだ。

「確かに、それもいいですね」

 リザは買い物に賛成なようだ。

「そうするか!」

 俺はそう決めた。

「おう!」

 モハレもそれでいいようだ。

「イェーイ!」

 マリスは大喜びだ。

「そうしましょう!」

 リザもはしゃいでいる。

 ということで、街の商店街に向かっていった。



「いらっしゃーい、いい薬草売ってるぞ〜買ってって買ってって〜」

 陽気な店員が客引きをしている。


「なかなかの商店街だな〜」

 俺はそう言った。

「そうだなクーパー、それで俺たちは何が足りないんだ?」

 モハレが俺に聞く。

「えーと、次行く街は大陸の真ん中の街ルージュタウンですよね、それならその道中は湿地帯なのでスコップとかは必要ですね」

 俺の代わりにリザが答えてくれた。

「あっ、マリスの薬草少なくなっちゃったから買っときたい!」

 マリスは自分の薬草が足りなくなってしまったらしい。

「よし、じゃあ俺が買ってくるよ」

 ちょうど道具屋があったので俺が買ってくることにした。

「ありがとよ、クーパー」

 モハレはそう言ってくれた。

 俺は道具屋のドアを開ける。


「いらっしゃーい、おっ、その服装は冒険者か、ようこそ、チャークへ。で、何が欲しいんだい?」

 道具屋のおじさんがそう聞いてきた。

「えっと、薬草を5つとスコップで」

 俺はそう答えた。

「スコップか、じゃあルージュタウンに行くんだな、テントは持っているか?持っていたとしてもその短い杭じゃ、あそこでは固定できないぞ、この長い杭を買わないとだぞ」

 そう言っておじさんは長い杭を取り出した。

「じゃあその杭もください」

 俺はその杭も買うことにした。

「まいどあり!12ゴールドだ!」

 そう言っておじさんは袋に詰めてくれる。

 クーパーは12ゴールド払った。


「そうだ、お前さんは冒険者なんだろ、なら城に行ってみたらどうだ?領主様はお前たちを歓迎してくれるはずだ」

 おじさんはそう提案した。

「わかりました、そうしてみます」

 クーパーは通りでみんなと話し、城に向かって行った。



 白い城壁、たなびく紅蓮の旗、圧倒的な存在感を放つ城門、ここがチャークの領主チャリザド八世の城だ。

「領主と謁見したい」

 俺は衛兵にそう言った。

「君たちは冒険者か、なら冒険者の証である王からの魔王討伐命令書を見せてみろ」

 そう衛兵が聞いてきた。

 クーパーはダーデンで王様から貰った魔王討伐命令書を衛兵に見せた。

「これは本物だな、では通るがよい」

 衛兵は別の衛兵に合図した。

 城門が重々しく開いた。

 俺たちは中へ進んだ。



「そなたたちが冒険者かね、ようこそチャークへ、私はチャリザド八世、このチャークの領主である」

 玉座に座る男性がそう言う。


「街で領主と会ってみなさいとお聞きしたので謁見しにきました」

 俺はそう答えた。

 目の前にいる男性、チャリザド八世は多分そこまでは老いていない。まだ戦えそうな気迫を出している。


「ほほう、私はそなたたちのような冒険者を幾多にも見てきました、ではお聞きしましょうかね。そなたたちは伝説の武具と言われるものを知っていますか?」

 チャリザド八世はそう聞いてきた。


 その質問に対しリザが答えた。

「はい、30年前に突如見つかった虹色に輝く鎧、兜、盾のことですよね」


「ほほう!知っておったとはなかなかだな、その娘の言った通りだ。それでな、私はその中でも盾を持っている。もし、魔王の元までたどり着くことができたなら魔王との戦いの前におぬしにやろう」

 チャリザド八世は少し驚いている。


 モハレが口を開いた。

「あの、領主様?今じゃダメなんですか?」

「ハハハハハ、ダメに決まっておるじゃろ、あの盾は我が宝なのだよ。魔王にたどり着く前にのたれ死んでしまったらせっかくの盾が魔物の手に行ってしまう、それは避けたいのだ」

 チャリザド八世は意外と陽気なようだ。

「わっ、わかりました」

 モハレは慌てている。


「では我が城を楽しむがよい、そなたたちには幸運なことに今日はパーティーがあってな、そなたたちのも楽しんでくれたまえ。よし、このものたちを案内してやれ」

 チャリザド八世はそう言うと、兵士を呼びつけた。


「一階の南端の部屋を貸してやれ」

 チャリザド八世はそう命じた。

 俺たちは衛兵に案内され、その部屋に向かった。



「ここが貴方達の部屋だ」

 衛兵がそう言いドアを開ける。

「パーティーの時間になったら私が呼びに来る。それまでくつろぐように」

 衛兵はそう言い去っていった。


「ひっろーーーーい!」

 マリスは大喜びだ。

「私こんな部屋始めてです!」

 リザも嬉しそうだ。

「景色もいいなあ!」

 モハレも緊張からほぐれてゆっくりしてる。

「本当にそうだなぁ」

 俺はそう言いソファーに座った。


「で、どうするんだ?クーパー」

 モハレが俺に聞いてきた。

「どうするって何をだよ?」

「いや、だって今日の目的は戦いの経験を積むことだろ?こんなとこでゆっくりしてていいのか?」

「うーん、まぁこれはこれでいいんじゃないか?」

「そうよ〜モハレ〜ゆっくりしようよ〜」

 マリスがそう答える。

「ん、じゃあそうするか」

 モハレも納得したようだ。


 そういうことで、衛兵が呼びにくるまでゆっくりすることにした。


 コンコン

 ドアのノックする音が聞こえる。

「客人方、パーティーの準備ができました。これより移動してもらいたいのだが、貴方達はパーティー用の服をお持ちで?」

 そうさっきの衛兵が聞いてきた。


「「「「あっ…」」」」

 4人とも絶句した。

「はぁーーーー」

 ドアの外から長いため息、そして、

「わかりました。では城のものをお貸しします。まずは女性の方からどうぞ。男性方はもうしばしお待ちを」

 そう疲れた風に言った。実際パーティーの準備で疲れているのだろう。


「じゃあね〜クーパー、モハレ、行ってくるわ〜!」

 マリスは元気にドアに駆けていく。

「では、お二人とも、行ってきますね」

 リザも嬉しそうだ。


 ギィー

 2人が出たドアが閉じる。

「ふー、モハレ、何する?」

 俺はモハレに聞いた。

「うーん、寝てればいいんじゃねえか?」

 モハレがそう答えた。

 よって俺たちは寝て衛兵が来るのを待つことにした。



 その頃…

「わぁーー!マリスさん見てください!綺麗なドレスがいくつもありますよ!」

 リザがそう叫ぶ。

「これは凄いわ!何を着ようかしら!」

 マリスも嬉しそうに叫ぶ。


 なぜ2人がそう叫ぶのか、それは彼女たちの前に100着を超える数のきらびやかなドレスがあるからだ。


「リザさんは何色がお好きですか?」

 城の召使いがそう聞く。

「私は黄緑色ですね」

 リザがそう答える。

「ならどうぞこちらへ」

 リザはそう案内されてドレスの棚の左側に行く。


「マリスさんは何色がお好きですかね?」

 マリスにも召使いが聞いた。

「私はピンクだよ〜」

 マリスはそう答えた。

「ではこちらへ」

 マリスはドレスの棚の少し右に行ったとこに案内された。


「ではリザさん、このドレスを着てみてください。このドレスは色は綺麗なライトグリーン、優美なフリルも付いていますよ」

 そう言って召使いはドレスを出した。

「わぁーー!着てみます!」

 そう言ってリザは個室に早歩きで行った。


「マリスさんはこのドレスはいかがですか?」

 そう言って召使いはマリスにピンクのグラデーションが綺麗なドレスを渡す。

「うーん、私はもっとピンクのドレスがいいの〜!」

 マリスはもっといいドレスがいいようだ。

「では、こちらのドレスはいかがですか?」

 そう言ってマリスにピンクのラメのドレスを渡した。

「そうよ!これよこれ!私はこんなドレスが着たかったの!」

 マリスはそう言って個室に行った。


 2人は着替えている個室はどちらもそのまま大広間に繋がっている。


 ではクーパー達の様子を見て見よう。


 コンコン

「男性方、準備が整いましたのでどうぞこちらへ」

 衛兵がそう言う。

「んー、ふー、ん?もう俺たちか。おい、クーパー、起きろ〜」

 モハレが起きてクーパーを起こす。

「ふー、もう時間?わかった、モハレ、行こうか」

 クーパーはそう言いドアを開ける。

 モハレもそれに続いた。


 衛兵は2人を連れてそれぞれを個室に連れて行った。

 2人は採寸されて、それにあったタキシードが渡された。



 四つの個室のドアが一斉に開く。みんなは一斉に大広間へ移動する。大広間には街の裕福人々が豪華なドレスを着て待っている。


「あっ、クーパー!かっこいい〜!」

 マリスがそう言い駆け寄る。

「マリスもそのドレス似合ってるよ」

 俺はそうマリスに言った。

「おーリザ、そのドレス、最高だぜ!」

 モハレはリザに近づきながらそう言う。

「ありがとうございます。モハレさん。えなたも十分お似合いです」

 リザもそう言った。


「では、お集まりの方々、本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。私は領主でありながらこういうパーティのはじめの挨拶は苦手なので手短にいきたいと思います。それでは皆さん、楽しんで踊りましょう!」

 チャリザド八世がはじめの挨拶を締めくくる。


 音楽隊が優雅な音楽を演奏する。それに合わせてみんな踊り出した。


「マリス、踊るか!」

 俺はそうマリスに聞いた。

「うん!クーパー!」

 マリスも了承してくれた。

 2人は仲良く踊っていった。


「モハレさん、私と踊ってくれませんか?」

 リザが少し恥ずかしげにモハレに聞く。

「もちろんさ、リザ」

 そのまま2人は広間の中央へ向かった。


 大勢の人が優雅な踊りを踊っている。その中でも中央にいるのは…モハレとリザだ。音楽に合わせて時に優雅に時に激しく踊る。周りの参加者も眼を見張るほどだ。


「リザ、意外と踊り上手いんだな」

 モハレは踊りながら聞く。

「そういうモハレさんだってお上手ですよ。モハレさんの故郷は田舎なのにダンスができたなんて驚きです」

 リザも踊りながら答える。

「俺はな、クリスっていう女に教わったんだ。あのみんなで野宿した時に言ったろ?あの女だ。あいつは今元気かな…まぁそんなことはいいか、もっと優美に行くか!リザ!」

 モハレはリザに聞いた。

「ええ、モハレさん!」

 リザはそう言った。


 2人はまた広間の中央で踊る。優雅な踊りを。

 それを広間の端から見てる二人組がいた。マリスとクーパーだ。


「いーなー、モハレ達あんな踊りが上手くて〜」

 マリスは嘆いている。

「俺たちも踊れるようにならなくちゃだなぁ〜」

 俺はクッキーを食べた。

 そう、2人とも踊れないのだ。


 そこへモハレとリザがやってきた。

「2人とも、踊らないんですか?」

 リザは笑顔で聞いてくる。

「リザ、そう言うのはやめておけ〜2人は踊れな いんだよ〜」

 モハレは完全にバカにしている。


「もう!モハレ!私は踊れるから!」

 マリスは怒っている。

「ふふーん?なら踊ってみてよ〜」

 モハレは煽っている。

「まあまあまあ、マリスさんもクーパーさんも私たちが踊り方教えてあげますから」

 リザが踊りを教えてくれるようだ。

「じゃあいきますよ〜」

 リザのレッスンが始まった。


「はぁー疲れた〜」

 俺は床に座り込む。

「リザ〜もう少し手加減して〜」

 マリスもクタクタだ。

「これで2人とも踊れるようになりましたね〜」

 リザは満足そうだ。

「おー、ようやく終わったかー」

 モハレはワインを飲みながら近づいてくる。

 その頃広間の中央では、今度はポルカが始まった。


「じゃあ2人とも、さっきまで教えたことを生かして頑張ってくださいね!」

 そう言ってリザは俺たちを押し出した。



 パパンパパパン!パパン!パ!パン!

 ポルカの軽やかなクラップが響く。

「よーし、クーパー行くわよ!」

 マリスは意外にも乗り気のようだ。

 2人は軽やかに踊る。


「おー2人とも上出来じゃないか」

 広間の端でモハレがワインを飲みながらリザにそう言う。

「はい、そのようですね。実を言うと2人にはポルカは教えてないんですよ」

 リザも飲みながらそう答えた。


「そうなのか!?じゃあ2人はなんであんな軽やかに踊れてるんだ?」

「それは2人ともフォークダンス系は踊れるですよ。それの影響もあると思いますが、多分私から教わったことを応用したんでしょう」

「それはすごいな〜!」

 そう言って2人の冒険者はしばらく話し合っていた。



 それからも何時間もパーティーは続き、夜も更けてきたとき、チャリザド八世が締めくくった。


「お集まりいただいた方々!そろそろパーティーを終わりにしたいと思います。そこで、最後にみなさんで踊って終わりにしたいと思います!最後までどうぞお楽しみください!」

「「「「イェーイ!!」」」」

 みんなが嬉しそうに右手を突き出す。

 音楽隊が曲を始めた。今までの曲がコロコロ変わっていく。それに合わせて参加者の踊りもコロコロ変わる。


「クーパー行くわよ!」

 マリスと俺は真ん中の方で、

「リザ!行くぞ!」

 モハレとリザは中央から少し離れたところを回りながら、

  どちらも華やかに踊っている!


 そして最後のテンポの1番早く1番軽やかなポルカが始まった!

 このポルカはパートナーが次々に変わっていく。


 それに合わせてクーパーはリザを新しいパートナーにして踊る。

 同じようにマリスもモハレと踊る。軽やかに踊る4人組を多くの人が注目している。口笛やクラップが広間に響く。



 そして音楽が終わった!


「そこまでとする!」

 チャリザド八世がそう言った。

「皆さん、お楽しみいただけましたか?もしよければまたお越しください。これで今回のパーティーは終わりとします!」


 みんなが移動し始めた。4人は個室に戻り元の服装へ着替えた。そしてみんなで元の部屋に戻った。



「はぁー疲れた〜」

 そう言ってマリスはベットに潜り込む。

「俺も疲れたなー」

  俺もそのままベットに入る。

「今日は戦いより疲れたかもな〜」

 モハレは少し顔が赤い。そのためまだ起き続けるるようだ。

  「そうですねー、モハレさんまだ飲みますか?」

 リザも顔が赤いためモハレに付き合ってあげるようだ。

 クーパーとマリスは寝てしまった。


 モハレとリザは起きている。2人とも衛兵に頼んでワインを持ってきてもらったのだ。次第に話が進む。


「リザはなんでそんなダンスが上手いんだ?」

 モハレがリザに聞く。

「まぁ私はダーデン出身ですからね、結構町民主体のパーティーもありましたからね。それに私は元貴族の家出身ですからね」

「貴族!?リザは貴族出身なのか?」

 モハレは驚いたように聞く。

「まぁ貴族っていっても数代前に一代貴族となってその時の文化をただ受け継いでるだけですから。貴族なんて名ばかりで、家とかも普通の庶民と同じですよ」

 リザは落ち着いて説明する。


 窓の外でフクロウが鳴いている。

「明日からまた戦いの日々になりますよね」

 リザがそう聞く。

「そうだな〜ただまた少ししたら今日みたいな楽しい日があるさ」

「そうですね、それを楽しみにして頑張りましょうね」

「そうだな、じゃあ、おやすみ」

「おやすみなさい、モハレさん」

 また日が一つ過ぎていく。



 続く

こんにちは、ネットゥーノです。

超長いです。疲れました笑笑

ちなみに量的には約2〜3話分です。

また質問が来たので回答を。

Q、1ゴールド何円くらいですか?

A、150円です。そう考えるとこの話のカフェの値段が適切だと思います。

6話は絶賛執筆中。また、モハレのキャラ本も執筆中。ぜひ楽しみにしてください。

それではまた、次の作品で。

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