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ブレイブクエスト  作者: ネットゥーノ
二章 敢然と立ち向かえ
10/10

10話 沼地の戦い

ソレベルク「「「おおっ、チャークの軍隊が来たようだな、これはこれは楽しみだな」」」

配下「エエ、私タチヲドレダケ楽シマセテクレルデスカネ〜。デラゲオス様ハ街ヲ占領スルコトト、人族ノ戦力ヲソグコトヲ命ジマシタカラネ。モウシバラクコノ街デ楽シミマショウ」

「ふー、よく眠れたかな?」

 モハレが起きる。

 テントの中はもうモハレしかいなかった。


「おー、モハレ起きたか。おはよー。もうご飯だぞー」

 クーパーが外からテントの中に呼びかける。

「わかった、今行く!」

 そう言ってモハレは立ち上がりテントから出た。


「モハレおそーい〜」

 マリスが言う。

「おはようございます。モハレさん」

 リザが声をかける。

「これが、モハレのやつだな〜」

 そう言ってクーパーは皿を差し出す。

「サンキュー」

 モハレはそう言ってみんなでご飯を食べた。


 今日のメインは野菜炒めだった。マリスが作ったんだろう。

 食べ終わり、皿を洗い、テントをしまって俺たちは出発した。




 泥だらけの道を進む。けどチャーク側よりは深くなかった。

「こんな沼地にモンスターなんているのかな?」

 マリスが聞く。

「確か炎系の技を使う奴が多いって言ってたぞ」

 モハレが答える。

「それなら俺の氷のつるぎも活躍しそうだな」

 俺はそう答え、自分の左腰に吊るしてある剣を触れる。


「沼の中に隠れてるかもしれませんね」

 リザが言う。

 シャッーーー!

 その言葉通り沼地に隠れていたモンスターが現れた!


「みんな!足元に気を付けて戦えよ!」

 俺はみんなに呼びかける。

「おう!」

「ええ!」

「はい!」

 頼もしい声が聞こえる。




 魔物の群れが現れた!

「マッドフロッグとミニドラゴンですよね?」

 リザが聞く。

「えっドラゴン族!?」

 マリスが驚く。


「けど、あれじゃないのか?ミニってついてるから悪魔の子みたいにまだ火吐けなかったりして」

 モハレがそう言う。

「まぁ油断しないようにいきましょう!」

 リザがそう言って槍を構える。


 クーパーは剣の力を解き放った!

 ミニドラゴンに23ダメージ!


 ミニドラゴンはファイアブレスを吐いた!

 クーパーに12ダメージ!

 モハレに10ダメージ!

 マリスに13ダメージ!

 リザに12ダメージ!


「強くないか!?」

 モハレが驚く。

「皆さん回復は早めに行いましょう!」

 リザが呼びかける。

「俺はみんなをかばう!そうすればこの鎧であのブレスを軽減できてダメージを減らせるから!」

 モハレが叫ぶ。


「じゃあモハレ、マリスをかばって!一気にレアイスで攻めたいから!」

 マリスがモハレに叫び返す。

「了解だ!」


 モハレはマリスをかばっている。


 マリスは超魔力覚醒の魔法陣を描いた!

 マリスの賢さが勢いよくあがる!


 マッドフロッグは泥団子を放った!

 リザに10ダメージ!


 リザはヒールを唱えた。

 リザのHPが30回復した。


「クーパー!これは長期戦は控えた方がいいかもな」

 モハレが言う。

「なぜだ?」

 俺はモハレに聞き返す。

「この地面の状況もあって長期戦だと集中力が落ちるだろう。そしたらあのブレスで全員のHPが削れたら危険だ!」

「そうだな、まずどっちを狙う?」

「あのミニドラゴンからにしよう。マッドフロッグはまだなんとかなりそうだから」

「了解」


 クーパーは氷結斬りを放った!

 会心の一撃!

 ミニドラゴンに45ダメージ!


 ミニドラゴンはファイアブレスを吐いた!

 クーパーに12ダメージ!

 モハレに10ダメージ!

 モハレはマリスをかばった!

 モハレに9ダメージ!

 リザに13ダメージ!


 マリスはレアイスを唱えた!

 ミニドラゴンに30ダメージ!

 マッドフロッグに28ダメージ!


 ミニドラゴンは倒れた


 モハレはマリスをかばっている。


 マッドフロッグの攻撃!

 モハレはマリスをかばった!

 モハレに12ダメージ!


 リザはモアヒールを唱えた!

 モハレのHPが50回復した!


「よし!まだまだいくぞ!」

 俺はみんなに呼びかける。

「「「おー!」」」

 みんなも俺に反応してくれる。


 クーパーは氷結斬りを放った!

 マッドフロッグに23ダメージ!


 マッドフロッグはたおれた




「よっしゃー!」

 モハレがガッツポーズをとる。

「ふー、ミニドラゴンは強かったですね」

 リザは肩の力を抜く。

「はぁーそれにしても疲れたな〜」

 マリスがいつもの癖でしゃがもうとして下が沼地なのを思い出して慌てて立つ。

「少し休憩したら先に進もう。今日中にこの湿地を越えよう」

 俺はみんなに指示を出す。




 広い湿地帯を進む。なんでここが湿地帯になったかは詳しくはわからないが、大昔はここが大きな湖だったが、人が多くなるにつれて数百年前に大規模な灌漑をしたらしい。それの名残りが一部湿地帯になったらしい。


「ねー、いつになったらこの湿地を抜けられるのよ」

 マリスが聞く。

「俺たちが道に迷ってなければ、後数時間歩けば抜けられると思うぞ」

 モハレが答える。

「いや、後1時間ちょっとあれば抜けられると思うぞ」

 俺は答える。


「後1時間ちょっとね〜。頑張る」

 そう言ってマリスはまた歩き出した。

 そんな冒険者たちの前にまたモンスターが現れた。




 魔物の群れが現れた!


「マジか!三体もいるぞ!」

 モハレが剣を抜き盾を構える。

「モハレ!落ち着け!しっかり相手の特徴を読むんだ!」

 俺はモハレに指示する。


「あれは…マースマッシュとポルジャーですね。ポルジャーが二体いるのでそこを気をつけていきましょう!」

 リザが答える。

「とりあえずマリスのレアイスでやっちゃうわよ!モハレ!マリスをかばって!」

 マリスが杖を掲げる。


「みんな、落ち着いていくぞ!」

「「「おー!!」」」

 戦闘前のおきまりになった掛け声もだんだん慣れてきた。



 ポルジャーAの攻撃!

 マリスに13ダメージ!


 ポルジャーBの攻撃!

 マリスに12のダメージ!


 クーパーは氷結斬りを放った!

 ポルジャーAに34ダメージ!


「やっぱあいつにも氷は効くね」

 俺は分析する。


 マリスはレアイスを唱えた!

 マースマッシュに26ダメージ!

 ポルジャーAに35ダメージ!

 ポルジャーBに34ダメージ!


 モハレはマリスをかばった!


 マースマッシュは炎の胞子を放った!

 モハレは毒と眠りになった


「ぐふぁっ!………ZZZ」

 モハレが寝てしまった。


 モハレのかばうが解除された


「クーパーさん。マリスさんを回復するのと、モハレさんを状態異常から回復させるのどちらをしたらよろしいでしょうか?」

 リザが聞いてきた。

「俺はマリスの体力が危険だからマリスを回復した方がいいと思う。モハレはまだ全然体力残ってるからモハレは次に行動した時でいいと思うぞ」


「わかりました!」

 そう言ってリザはマリスの方を向き集中する。


 リザはヒールを唱えた。

 マリスの体力が40回復した。


「とりあえずはポルジャーを先に倒そう!」

 俺はみんなに呼びかける。


 クーパーは氷結斬りを放った!

 ポルジャーBに32ダメージ!


「なんでクーパーそっちのやつに!もう一体のやつにやれば倒せたのに………」

 マリスがぼやく。


「マリス!そういうことだ!」

 俺はマリスに答える。

「そういうことってどういうことよ……あっ!そういうことね!ナイスよ、クーパー!」

 マリスが笑顔で杖を構える。


 ポルジャーAは火炎斬りを放った!

 クーパーに23ダメージ!


 ポルジャーBの攻撃!

 リザに18ダメージ!


 モハレは寝ている!

 モハレは毒で8ダメージを受けた!


 マリスはレアイスを唱えた!

 ポルジャーAに32ダメージ!

 ポルジャーBに34ダメージ!

 マースマッシュに27ダメージ!


 ポルジャーA、Bは倒れた


「ナイスマリス!」

 俺はマリスに向かってグッドサインをした。

「ありがとね!クーパー!」

 マリスもグッドサインを返してくる。


 マースマッシュは炎の胞子を放った!

 リザが沈黙状態になった


「大丈夫か!リザ!」

 俺はリザに聞く。

「!!!?!!????!!!??!」

 リザがもごもご言う。


「何言ってるかわからない!」

 俺はリザに叫ぶ。


 リザは手当てをした!


 リザの沈黙が解除された


「ふー、驚きましたよ」

 リザが喋る。

「ちなみにさっきなんて言ったの?」

 マリスが聞く。

「私自身で解除するので大丈夫です!って言いました」

「あー、確かにそうとも聞こえるかも」

 マリスが納得する。


「にしてもあのマースマッシュは厄介だな」

「そうですね、早めにかたしましょう!」

 リザも槍を構える。


 クーパーは連続斬りを放った!

 マースマッシュに18ダメージ!

 マースマッシュに17ダメージ!


 マリスはアイスを唱えた!

 マースマッシュに20ダメージ!


「ねえ、クーパー、マースマッシュなんかやばくない?」

 マリスが俺に聞く。

「確かに。みんなあいつの行動に備えろ!」

 俺は指示を送る。


 モハレは寝ている!

 モハレは毒で8ダメージを受けた!


 マースマッシュはキラースポアを放った!

 クーパーは毒と眠りと暗闇になった


「クーパーさん!」

 リザが叫ぶ。


 モハレはさらに沈黙状態になった


 マリスは混乱状態になった


 リザは魅力状態になった

 ・

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 ・

 それからどのくらいの時が経ったであろうか。何ターン経ったであろうか。

 モハレは目を覚ました

「??」

 声を出そうとしても声がでない。

 あたりを見たらクーパーが眠っていてマリスがどこか遠くに行っていて、リザが座り込んでいる。


 モハレは記憶を遡ってみた。

 みんなでテントを出て、ミニドラゴンたちと戦って、しばらく歩いて、またモンスターが現れて、マースマッシュに炎の胞子を浴びさせられて…!

 そこでモハレの記憶は覚醒した!


「うおぉぉぉぉぉおおおおっっ!」

 モハレは剣を片手に駆け出した。左手にある盾を土に投げる。素早さを最大にして走る!


 いつのまにか沈黙状態も切れてたがそんなことは関係なかった。


 仲間を守るため


 斬る


 それだけだった!


 モハレは連続斬りを放った!

 会心の一撃!

 マースマッシュに32ダメージ!

 マースマッシュに36ダメージ!

 マースマッシュは倒れた




 クーパーが飛び起きる。マリスが駆け寄ってくる。リザが立ち上がる。みんな大丈夫なようだ。

「よかった…」

 モハレは座り込む。


 大幅に体力が削れてるがとりあえずは大丈夫だった。

 みんな各自で薬草をとる。モハレとクーパーの毒をリザがとってくれた。


「俺は何があったんだ?」

 クーパーが聞く。

「クーパーさんは毒と暗闇にかかってそれで寝ていたんですよ」

 リザが答える。

「マリスは〜?」

 マリスもリザに聞く。

「マリスさんは混乱状態でしたね」

「そしてリザは魅力状態だったぞ」

 モハレが答える。


「流石に聖なる指輪でも防げませんでしたね」

 リザが肩を落とす。

「まぁ無事でよかった」

 俺はみんなに言う。


「今度からはああいう敵から倒していきたいな」

 モハレが剣を鞘に入れ、土に落ちてた盾を拾いに少し遠くに行く。

 そこにリザが駆け寄る。

 モハレの耳に口を近づけ、

「…モハレさん…その…最後の一撃かっこよかったですよ?」

 そう小声で言ってすぐ俺やマリスのところに戻っていった。

 後には赤面したモハレが残っていた。


「リザ、モハレになに話したんだ?」

 俺がリザに笑って聞く。

「内緒です」

 笑顔でリザは答える。

 少し休憩して俺たちはまた道を進んだ。




 しばらくして小さな村に着いた。

「いらっしゃい、あんたがチャークの領主様の認めた勇者さんかい?」

 村の門にいた人が聞く。

「はい、そうです」

 俺は答える。


「おーやっぱり噂通りの凛々しい人だ」

 その人はそう答える。

「どうぞどうぞこの村でゆっくりしてください。ルージュタウンまではもう少しです」

 そう言ってその人は案内してくれた。


 そのまま俺たちは村長の家で泊まることになった。




「おお、ようこそクーパー様たち。あなたのことはチャリザド様から聞いていますぞ。この村で身を休めてください」

 村長がそう言う。


「ささ、まずはその席に腰掛けていただいて…」

 言われるがまま俺たちは席に座る。

「申し遅れましたが、この村はバルカルと言います。そして1週間ほど前ですがねルージュタウンはソレベルク率いる魔獣軍団に攻め込まれました」

 村長が重々しい雰囲気で話す。


「何しろ、ソレベルクは勝負を楽しんでいるのか、街に入る大勢の戦士たちを歓迎していてことごとく潰しているそうです。またやられた人たちが街から出ようとしても出さないように追撃をし、その結果既に何人もの若者が亡くなりました」

 村長が目頭を押さえる。


「クーパー様。あなたがソレベルクを倒すことを私たちは祈ってます。どうか頑張ってください」

 村長はそう言った。

「わかりました、絶対にソレベルクを倒します」

 俺は答える。

「おお、なんと頼もしいお言葉。それはさておき今晩は泊まっていってください。十分お疲れのことでしょう」

 そう言って村長は俺たちを泊めてくれた。




 風呂も上がり、全員で寝室で寝っ転がっていた。

「ソレベルクか…」

「ん?クーパーなんか言ったか?」

 モハレが聞く。

「いや、どんな敵なんだろうかなって思ってさ…」

「確かにな、けど魔獣軍団だから魔獣系だとは思うがな」


「私もそうだと思います」

 リザも会話に参加した。

「どんな敵だろうとマリスたちでぶっ倒せばいいのよ!」

 マリスもそう言う。


「そうだな…。みんな、絶対にソレベルクを倒して、人族の光を守ろう!」

「「「うん!」」」

 そうしてみんな布団に入った。


 星空が照らす中、狼の吠える音が響きわたった。


 続く

こんにちは、作者のネットゥーノです。

なんとか平成中に更新できました。というよりも遅くなってすみません!!!!!

いや、ちょっと色々忙しくて…(言い訳)

けど、これからは頑張ります!


また「ブレイブクエスト」はついに10話を迎えました。皆さんありがとうございます。

これからもぜひ楽しみにしてください。

感想などもどんどんください。

それではまた、次の作品でお会いしましょう!

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