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ブレイブクエスト  作者: ネットゥーノ
一章 冒険の旅へ
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1話 少年の旅立ち

???「少年よ、旅立つのです。あなたは秘めた力を持っているはず。では行きなさい。勇気ある者たちを連れて数々の冒険へと」

 ここは、世界の北東にある町、オーランド。ある若者が今日、南にある王都ダーデンに旅立っていった。

 彼の名はクーパー。いづれ伝説の勇者と呼ばれるが、それはまだ先の話である。挿絵(By みてみん)



 はるか昔、この世界は光と闇の戦いで溢れかえっていた。これを見た神は哀れに思い、この世界を複製した。


 そしてそれぞれを光の世界、闇の世界とし、別々の空間へと切り離した。世界を複製したのでどちらの世界にも、光と闇が混同していたが、平和条約が結ばれそれ以降戦いは起きなかった。


 しかし、この1ヶ月で、クーパーたちが生きる光の世界で、闇の軍が侵攻してきた。それに対し、光の王はそれぞれの町から魔王を倒す若者を呼び集めた。もちろん、クーパーもその1人だ。


 この世界は、ひし形の形をした大きな1つの大陸でできている。そしてその周りを海で囲われている。


 大陸の東側は光の王国が、西側は、闇の王国が支配している。それぞれの大陸には王都があり、また、3つの町がある。


 そして、光の王国には、それに加えて都市ルージュタウンがある。闇の世界でも、都市の位置は同じだそうだ。


 おや、そろそろクーパーがダーデンに着くようだ。



「ここが王都ダーデンかー」

 ピンクの花が舞う華やかな都市ダーデンにクーパーは着いた。周りにはクーパーと同じくらいの少年、少女がいる。


「はいー、この紙に必要事項書いてくださいねー」 兵士たちが紙を配っている。

 その紙には、名前、どの町に住んでるか、そして希望職業を書くらしい。クーパーは職業なんて考えてなかった。


「職業については適正診断がありまーす」

 兵士はそう言っている。クーパーはその時に職業を選ぶことにした。時間帯的には、王様との謁見の前だ。それまで、クーパーは時間を潰していた。


 いよいよ、職業適性診断になった。体力、魔法力測定を終え、次は使える呪文確認だ。


「よし、次は君だねー、使える呪文打ってみてよ〜」


 俺は、火属性のファイ、光の世界の誰でも使える魔法である光属性のフシュ、光の民の人族が使える魔法である雷属性のサンダ、回復魔法のヒール、そして、なぜか俺と俺の父さんしか使えないらしい風属性のウィドを使った。


「なんだ!その魔法は!そんな魔法見たことない!」

  兵士たちもウィドには驚いているようだ。


 そして判定結果だが、

「君は魔法使いにしては覚える魔法が少ないし、僧侶にしても復活魔法を覚えてない、戦士にしても力が低い、武闘家にしては魔法が使えるから違うし、そして、君は誰も使えない風魔法を使ってるし、一体君は何なんだ!?」


「君が個性としてあるのは、魔王を倒すっていう勇気だけだ、王と相談して君の職業は特別に勇者とする!」

 俺は驚いた。勇者と呼ばれた人はいないからだ。


「さあ、王が君を待ってる。早く行くがよい」



 王との謁見だ。本来なら5人いっぺんにやるが、俺だけはマンツーマンだ。


「おお、クーパー!我はそなたが来ることを待っておった。この世界は光と闇の調和が保たれてたはずだが、そなたも知っておろう。魔王デラゲオスが我が国に攻め込んできたのだ!このままでは世界は闇に飲み込まれ、やがて滅んでしまうであろう。そういえば我の名前を言わなかったな、我が名はレシカ、光の国の王にして、王家秘伝のオルフルヒール(全員全回復魔法)の使い手。我からの贈り物として、そこにある旅の支度金、薬草、そして特別に兵士の剣を授けよう。この城を出たら、まずは酒場に行くがよい。そなたの旅の仲間を見つけるのだ。さあ行け!クーパーよ!」


 そこで俺は城下町にある酒場に向かった。時間はちょうど夜になったところだ。



「よー、お前さん王様と会ってきたやつか?」

 陽気なバーテンダーが話しかけてきた。

「ああ、そうだが、」

「よーし、なら無料だぜ〜、ん?その様子、もしや知らないのか?酒場は基本無料なのを。王様から頼まれてるんだよ、冒険者育成の力になってくれって言われてさー」

「そうだったのか〜」

「まっ、入った入った〜、あっちのテーブル1人空いてるから、そこ行っといて〜」


 そう言われ、左奥のテーブルに向かっていった。


「お前さん、何飲むかい?一杯までは無料だぞー。」

 陽気なバーテンダーはそう尋ねてきた。


「じゃ、水で、」

「そんなもんでいいのかーい?まっ、仲間決めるには酔わない方がいいかもな〜」

 そう言って愉快なバーテンダーは厨房に向かっていった。


 バーテンダーが去ってから自己紹介が始まった。

「こんばんはっす。俺、モハレ、戦士っす」

 俺より少し大きそうな人が話しかけてきた。挿絵(By みてみん)


「はじめまして、私は僧侶のリザ。よろしくね」

 多分年上であろう女性も話しかけてきた。挿絵(By みてみん)


「私が最後ね、私は…

「 ちわーぁす、水、持ってきましたよー。あれれ、邪魔しちゃったっすか?ごめんなさーい」


「もう!あのバーテンダー、私の自己紹介邪魔しちゃって〜、信じらんない!じゃ改めて自己紹介するね、私はマリス、魔法使いよ!」

 結構身長が小さいが、多分俺と1、2歳としか変わらないんだろう女の子だ。挿絵(By みてみん)


「私たちね、パーティを組もうかなぁって考えてたの、そこで君が現れたんだけど、どう?一緒にパーティになってくれる?」

 リザがそう言った。


「待ってよー、リザ、この子のこと何も聞いてないじゃーん」

「そういえばそうだな、じゃあ君のこと教えてくれるか?」

 マリスとモハレが聞いてきた。


「俺は、クーパー、オーランドの町から来ました。職業は、えーと、勇者やってます」


「勇者?何それ!そんな職業あるの?いーなー私もなりたかったー」

「まぁマリス、特別職になるってことだから、俺たちと違うってことだろう。そんなはしゃがなくても…けど、確かに憧れるな」

「まあまあ2人とも落ち着いて、よろしくね、クーパー君」

「よろしくお願いします」

 というわけで、俺の旅の仲間たちが決まった。


「バーテンダー、酒、4つ!」

「いいんすかーモハレさん、あなた3本目ですよー」

「いいのいいのー」

「「「ハッハッハッハッハッハッ」」」

 その夜はみんなで笑っていた。挿絵(By みてみん)


 彼たちは知らない。いづれ彼らは伝説の戦士、伝説の僧侶、伝説の魔法使いになることを。



 続く

皆さんこんにちは。作者のネットゥーノです。このストーリーを読んでくれてありがとうございます。

1〜2週に1話くらいのペースで更新を頑張りたいです。

作者のツイッターアカウントはこちらです。@Nettuno1341398

ネットゥーノ

って名前です。

DMで、「小説読みました!」ってくると嬉しいです。色々感想などお待ちしてます。

この話はRPGツクールでゲームを作ろうと思って、そのためには小説を書こうと思って書いたものです。また、この作品は某有名RPGゲームを主人公補正とか無しで考えました。そのため結構設定が複雑です。

ちなみにまだゲームの方は手をつけてすらいません笑

あと、キャラの絵はとやらさんに描いてもらいました。

それではまた、次の作品でお会いしましょう。

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