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偽装彼女とヒロインたちと  作者: 鳥浜マクト
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放課後ケーキ屋さん

色々なことがありすぎた。俺はいつも通り学校に通う。もちろん、瑠美と。さすがに偽装彼氏をして2週間まで来ると、もはや周りの視線まで気にしなくなってしまう。

「もう周りの視線には慣れましたね?」

そう言うと、いたずらっぽく笑う瑠美

「まぁな。おかげさまで」

学校に着くと、俺はクラスに行き、カバンを置いて、廊下へ出る。すると、

「おはよ、海翔」

「おう、おはよう紗希」

あの出掛けた日以来、いつも通り、いや、前より親しくなったかのように接するようになった。

「ねぇ海翔、今日学校終わったらケーキ食べに行かない?倉猫瑠美も一緒でいいわよ」

「おっおう。聞いとくわ。いけなかったら俺だけでも一緒に行こうか?」

「えぇ、どーしても行きたいってお願いするのならね」

そう言って紗希は自分の教室へと戻って行った

そして、昼時、

「海翔君」

「あぁわかってるって」

「行きましょ」

もちろん、屋上。今までは俺の秘密の場所だったが、いつの間にか瑠美とご飯を食べるときの定番の場所になってしまった。

「じゃ、いただきます」

「いただきます」

「そうだ瑠美、今日の放課後暇か?」

「はい、予定は空いていますよ?」

「紗希が今日、ケーキを食べに行かないか?っていってるんだが」

「いいですね、ケーキ。私、ケーキは大好きです」

「そうか。じゃあ放課後に紗希のクラスに行こうか」

「わかりました」

キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン

放課後

「よし、じゃあ行くか」

俺と瑠美は紗希を迎えに行き、3人でケーキ屋へと向かった

俺はチョコレートケーキ

瑠美はモンブラン

紗希はチーズケーキをそれぞれ買った。

そして、雑談をしながらケーキを食べた

「んぅーーーー」

このチョコレートケーキうまいな優衣にも買っていってやるか

それにしても一つ疑問がある。いつの間にこの二人仲良くなってんの?ということで聞いてみる

「いつの間にお前ら仲良くなったんだ?」

「別に仲良くはないわよ」

そう答えたのは紗希だ。

「そうですよ、女の子には色々あるのです」

あぁーありそう。瑠美は特に。なに考えてるかわからないもんな~

「じゃあ俺、優衣のお土産のケーキ買ってくるわ」

「わかった」

えっ?今、目が怖くなかった?二人とも。これからなんかはじまんの?そう思いながら恐る恐るケーキを買いに行く。優衣はショートケーキが好きだからショートケーキでいっか。他のケーキもうまそうだし

あっちで何も起きてなければいいけど

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

その頃

「やっと二人ですね」

「そうね。ねえ、倉猫瑠美、一つ良い?」

「はい、答えられる範囲なら」

「海翔を脅してないわよね?」

「まさか。そんなことはしませんよ」

そう言ってニッコリ笑う

「そう、じゃあもう一つ」

「一つ追加ですか。特別にいいでしょう」

「海翔のどこを好きになったの?」

「、、、そうですね。端的に言うなら人柄ですね。まず、浮気はないと思います。それから海翔君は優しいですね。周りに気を使っているのがよく分かります」

「そう。、、、でもこれだけは言わせて、真剣じゃないなら別れなさい」

「なぜです?どうして紗希さんは海翔君のためにそんなに必死なんですか?

「、、、親友だからよ。幼馴染みだからよ。」

「そうですか。わかりました。ではこちらからももう一つ、私は真剣ですよ」

そう言って頬笑む。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

俺は戻ると、何もなかった。良かった。ホッとした。そうして、俺たちの放課後は今日も過ぎていく



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