デート直前の作戦会議?
今、現在、土曜日
「おはよう」
俺は待ち合わせの時間より20分前に待ち合わせ場所に到着。そこにはすでに瑠美がいる
「おはようございます。海翔くん」
「それじゃあ行こうか」
俺たちは近くの喫茶店へ行き、飲み物を注文する。
なぜ俺たちが今こうしてここにいるのか?それは木曜日の事である
木曜日
「先輩そろそろ予定かんがえてくれました?」
「まだだが?」
俺は滝畑に呼び出され、なんだその事かと思いつつ平然と答える。
「なに当たり前だろみたいな言い方してるんですか?早くしてください」
「お前が自分で誘えよ」
「私、テストの補習以外で会えないんですよ。連絡先も持ってないし」
「なら連絡先教えてやろうか?隼汰がいいって言ったらだけど」
「えぇー。めんどくさいです」
そっちが本音か
「でも考えてみろ。好きな人の連絡先がもらえて、自分の頑張り次第で一緒に出掛けられるんだぞ」
「むっ!確かに。じゃあ聞いてみてください」
少し考え、そう言ってきた
交渉成立!
「じゃあ聞いてみる」
すると10分後に返ってきた
「………」
「どうでしたか?」
「えーっと。今はダメだって。今度会った時に教えるって」
「そうですか。ならいいですやっぱり先輩が誘ってください」
やっぱりそうくるよな
そういえば最近こうして滝畑と話す機会が多い気がする
「わかった」
数分後
「おっ。返ってきた。土曜日なら良いってよ」
「りょーかいしました」
というわけだ。そしてそこには俺も行かなきゃいけないみたいで、その事を瑠美に報告すると、私も行くと言ってきたので、瑠美と二人で隼汰と滝畑が来る前に作戦会議がしたいと言われたので、こうして集まっている
「海翔くん、海翔くん聞いてますか?」
「すまん、ボーッとしてた。なんだ?」
「はぁー。では、一から説明します。まず、今回のコンセプトはダブルデートです」
コンセプトって、そんな大袈裟なものでもないだろ
「むっ!今、コンセプトとか関係無いだろみたいな事を思いましたね」
なぜわかった!
「仮にも私たちは偽物であろうと彼氏彼女なんです。わかってますか?」
「はい」
「ならもっと真剣に演じようとしてください」
「すみません?」
「なんで疑問形なんですか?」
そう言ってにっこり笑って黒いオーラを漂わせる
「すみません!」
でもおかしい気が……しないでもない。俺の周りってみんな鋭いもんな
「えっと、少し尋ねていいですか?瑠美さん」
「どうぞ」
「あの時の俺の写真はどうなってるのでしょうか?」
「数十枚プリントアウトして、パソコンにも保存してあります」
「処分していただくってことは……」
「無理ですね」
ですよねー。ダメ元で聞いてみたがダメだった。それどころか数十枚って徹底しすぎだろ!
「そろそろですね」
時間を見ると確かにいい時間だった。なんていうか作戦もなにもなかった気がする
準備をして、店をでる。店をでると、すぐに待ち合わせ場所なので、急がなくても大丈夫。滝畑はもう来ているようだ
「おはよう」
「あっおはようございます。先輩と瑠美先輩」
「おはようございます」
「お二人は一緒に来てたんですか?」
「あぁ。まあな」
先輩先輩と手招きをされたので近寄ってみる
「朝から二人で何話してたんですか?あの喫茶店で」
耳でそう囁かれる
「おまっ!知ってたのか?」
そこにはニコニコして何も答えない滝畑。
もういい。
「おーい。お待たせ」
「あっ隼汰先輩~待ってないですよー別に~」
「そっそうかじゃあ行こうか」




