後輩とうじょー!
「セーンーパーイー。隼汰先輩に勉強教えるのやめてもらっていいですか?」
この子は誰だ?
何故こんな状況になっている?
その理由はさかのぼること数分前。俺は隼汰に言われた通り俺が勉強を教えることになった後輩と会うことになり、ファミレスで面会がおこなわれたのだが、、、まさかの女の子。名前は滝畑弥夢。まぁ隼汰がこの子のためにと俺に頼んできたから教えないわけにはいかないわけですが、、、隼汰がドリンクバーを取りに行っている間に第一声に
「こんにちは。滝畑弥夢です。さっそくですが隼汰先輩に勉強教えるのやめてもらっていいですか?」
というわけだ。もちろん俺はビックリするあまり
「はっ?」
としかでてこないわけで、、、
そして今に至る。
「ただいまー。じゃあ海翔、さっそくだが勉強を教えてくれ。今回もバッチリ追試を回避してやる」
「すごいやる気だな」
「じゃあ早速今回のテスト範囲を教えてくれ」
「ってそこからかよ!」
「私も会話にいれてくださいよー」
「あ~、えーっとじゃあ滝畑さんは苦手な教科は何かある?」
なんだこの変わりよう。しゃべり方にあまり変わりはないが、隼汰のいる前はとても圧が半端なかった。女子こっわ!
「えーっとじゃあー。歴史が教えてほしいです」
そう言って教科書を開き、手招きをされた。さっきの威圧的な目で、、、俺何かした?
「どこだ?」
シャーペンでノートをコツコツと叩いていたのでそっちに目をやると、
『先輩、テスト終わった次の日、時間空いてますか?いや、空いてますよね?』
と書かれていた。
いや、俺マジで何かした?なにもしてないよね?初対面だよね?
俺は小さく頷くと彼女は
「あぁ。わかりましたー。先輩って教えるの上手ですねー」
いや俺何も教えてないけどね。まさかこの為だけに今日来たの?
これから嫌な予感しかしない。
「海翔~これおしえてくれー」
「あっあぁ。今行く」
とりあえず一旦忘れよう。
「海翔、弥夢のことどう思う?」
と小声で聞いてきた。
「絡みやすくはないかな俺的に」
「そうか。俺的にも何かあるとは思うが、俺の財力目当てじゃないから、話はしている」
「そうか」
お前のその勘は多分当たってるよ。隼汰ってほんとに勘が当たるんだな。スゲェ。
何はともあれ今はテストに集中だな。




