まさかの延長
ふぅー
ドッドッドッガチャ!
「海翔、起きて!」
何だ?誰かが俺を、、、
「海翔、海翔ー、、、バカ海翔ー起きろー!」
「うわっ!」
そこにいたのは優衣ではなかった。
「紗希?おはよ」
俺は出来る限り紗希の顔を見ないようにした。
そりゃ見れないでしょ!昨日、いくら紗希が酔っていたからといって、変な雰囲気になったんだから
「ちょっと海翔ー、、、グスッ」
?まさか?
俺は恐る恐る紗希の顔を見る
「海翔ー。私、、、私」
「落ち着け。落ち着け。とりあえず泣くな」
「グスッ、、、私ね、昨日ね、チョコレート食べたのよ。そしたらね。いつの間にか朝になってたの」
「まぁそりゃ酔っ、、、何でもない」
そんなことを言ってしまったらさらに気まずい。ので止めた。幸い聞こえてないみたいだ
「それでね、昨日の事思いだそうとしたら、、、チョコレートにアルコールが入っていたの!それでね、そのあと海翔と、、、」
いきなり黙り込む紗希。
「その、、、海翔と、、、何か、、、あった、、、ような」
頬を赤らめる紗希。
余計なこと思い出したな!そこは『まぁ良いか』で終わらせよーよ。はぁー
「なっ何にもなかったよ。」
我ながら良い芝居だ。これなら大丈夫だろ、、、
「やっぱり何かあったんじゃん」
ばれたー!俺の完璧な芝居が見抜かれた、、、だと!
「、、、れて」
「何だ?」
「忘れろ!昨日の事は忘れろ!」
「わっ分かったから怒るな」
頬を膨らませる。ちょっと可愛いなおい。
これはしばらくめんどくさいな
「~~もういい。海翔に変なとこ見せてしまった。不覚だわ」
「おーい。その言い方が俺的に不覚だよー。まぁ、お前が落ち着いたならいいよ。それと、俺はお前の、、、」
「おーい。海翔ー紗希ー降りてこーい」
俺が言いかけたとき嘉田によばれた
「今行くわ。じゃあ海翔。わたし先に行っておくね。今日のことも忘れなさいよね」
バタン
そう言って紗希は部屋から出ていった。俺は着替えて朝食をとるために下へ向かった。
「おはよう海翔」
「あぁ、おはよう」
「おはよう!お兄ちゃん!」
そう言って抱きついてきた。のはもちろん優衣。
「おはよう優衣」
そう言って機嫌取りのために頭を撫でる
「えへへ~」
予想通り機嫌良き。でもさすがに
「そろそろ離れろ」
「えー」
そう言って渋々離れる優衣。
ご飯を食べ終わる俺。
みんなで遊ぶことになった。なにで遊ぶ?そう言う会話になり、決まったのはトランプだった。まぁ無難だな。ババ抜き
「瑠美はこういうの得意じゃないか?」
「ふふっ、それはどーでしょー?」
結果。俺。完敗。瑠美だけじゃなくみんなに負けた。みんな強くない?俺の完璧なポーカーフェイスを見抜けるとか。
「海翔、お前弱すぎだろ!」
「海翔君。ふふっ」
おい、今、笑ったな!?瑠美笑ったな!
「おい、嘉田。そろそろ帰った方がよくないか?」
「あぁその事なんだが、あと二泊泊まることになった」
「なんだと!?」
「他のみんなは知ってるから大丈夫だ」
あっ、俺の意思は関係なしなのかな?
まさかの展開に驚きを隠せない俺。これからどーなるのか。