鋭いあいつの嫌な過去
すごく空けてしまってすいません。まだ見てくれている方がいたらほんとうに申し訳ないです
リアルなテスト習慣でした。
今回は少し重いかもしれません。これからも頑張りますので、見てくれている方、応援お願いします
よし、おさらいをしよう。
俺の順位15位
瑠美3位
紗希20位
嘉田93位
ちなみに110人中
全然勉強できてねぇじゃねぇか。
「これはどういうことかな?」
「何がだ」
「これじゃあほんとにお前だけ補習になるぞ」
「まじか。頑張るから見捨てないでくれ~」
「ならさっさとしろ!」
こいつが勉強出来なさすぎて男子と女子でわかれて勉強をすることになった。つまり、
あいつら、、、押し付けやがったな、、、許せん!
「だって、わかんねーもん。これでも分かったほうだぞ。海翔の教え方が良いから」
確かにそうだ。こいつは最初よりもわかるようにはなってきている。というか、こいつの呑みこみの速さは凄い。きっと授業をしっかり受けていないのだろう
「いや、単にお前の呑みこみが速いだけだぞ」
「そうか?何か照れるな」
「照れるな!手を動かせ」
「そうだ。ここがわからないんだよ」
「あぁ。ここは、これをこうすると、こうなる。これが聞かれていることだからこういう風になるんだ」
「成る程。さすが、海翔さんでやんす」
「おい、変なキャラをつくるな」
数時間後
ふぅ、、、
休憩中
「、、、疲れた、、、」
「ありがとう海翔。だいぶわかったよ。お礼といってはなんだが、夏休みにうちのプライベートビーチに来ないか?別荘もあるし、3日程。佐奈川紗希と瑠美さん、あと、妹さんも一緒に」
「お前、プライベートビーチなんか持ってんのか?凄いな。っていうか、そういう話はお前がテストで補習にならなかったときにしろよ」
「まぁまぁ、海翔に教えてもらってるんだしだいぶわかったし大丈夫だ」
「まぁ、お前が補習にならないなら行こうか」
「マジで!やりー!よーし隼汰君頑張っちゃいますよ」
「最近お前、キャラ変わったよな。なんか瑠美で争ってた時とは全然違う」
「そうか?まぁお前なら心を開けるのかもな」
「お前なら?お前、他に友達いないのか?」
「あぁ。俺はあまり友達を作らなかった。もちろん、友達がいたときもあった。でも、俺が金持ちって知ったときから俺ではなく俺の金目当ての奴が集まってきた。そのとき、俺の父さんがどんな仕事をしてるのかわからなかったが、やたらと先生が俺を守っては、俺の父さんに報告していた。たぶん、父さんの権力でよくしてもらうための道具だったんだ。そんなことがあって、俺は人間関係に対する勘に鋭くなった。ってわけだ。でも、海翔はいままでとは違う感じがした。何かに向かって頑張ってる感じだ。だから、勝手ながら信用している」
「なるほどな、すまんな。嫌な過去の話をさせて。」
「いや、俺もこの話をするのははじめてだ。なんか気持ちが軽くなった気がする」
俺はあえて嘉田の父がどんな仕事をしているのか聞かなかった。嘉田の嫌な過去をそれ以上聞く気になれなかった。いや、聞いてはいけない気がした。
「まぁならお前も勉強頑張れよ」
「おう、じゃあそろそろ再開していいか?海翔」
「そうだな。夏休みのために」
「おう!」
それから俺たちは勉強を再開した