意外と鋭い厄介なあいつ
すいません。だらだらとした話で。
昨日、あんなことがあったので眠れなかった。
なんと!瑠美に俺の頬にキスをしてきた。
もちろん!帰ったあとも大変でした。優衣からの追及が凄かった。目が怖かったよ。
「おい待て!天草海翔!」
ふいに自分の名前を呼ばれたので見てみる。そこには、、、えっと
「えっと、、、誰だっけ?」
「嘉田隼汰だ~!」
そうだそうだ。
「俺になにか用か?」
「なにか用か?じゃないわーーーーーー!昨日のあれはどう言うことだ!」
そういえばこいつもついてきてたんだっけ?
めんどくせぇ
「お、俺は急ぐので。じゃあな、嘉田くん」
「ちょっとまてぇ!」
やっぱダメか
「羨ましすぎるぞ」
「な、何が?」
「昨日の別れ際のあれだ!」
「ナ、ナンノコトカナ」
「ごまかしても無駄だ!これでは、勝負も決まったようなもんだ!俺の負けだ。俺は天草海翔に負けてしまった」
「は、はあ。まぁそれは良かった。じゃあ、そろそろ俺は行くな」
「ちょっと待ったー。だが、お前にひとつ質問を良いか?」
まだなんかあんのかよ
「あぁ。答えられる範囲なら」
「負けておいてなんだが、お前と瑠美さんは本当に付き合っているのか?」
まさかの鋭い質問!
「あ、あぁもちろん。ちなみに俺と瑠美を見てなんでそう思ったんだ?」
「いや、なんとなくだが俺はお前を尾行していたと言っていたな?」
いや、言ってたけどそんなことさらっと言わないで?ハンザイだから
「あぁ」
「そして、俺はお前を観察していた。そこから、お前は瑠美さんとのときよりも佐奈川紗希と一緒にいるときの方が楽しそうだった。瑠美さんといるときは周りを警戒している感じだった。瑠美さんを含めて。特に瑠美さんには少し怯えてる感じだ。まるで何か弱みを握られている感じだ」
こいつの観察力ハンパねぇ!ヤベェ。ピンチ。ピンチ。もうはじめから知ってるんじゃないの?
「、、、そんなことは、、、ない。俺と瑠美はまだ付き合って数週間だから俺もまだ恥ずかしいんだよ」
「?そうか?こう見えても俺の観察力は凄いから当たってると思ったのだが」
えぇもちろんすべて当たってますとも。あなたは将来探偵とかの職業に就いた方が良いと思うよ
「だが、お前は確実に何か隠している」
「そ、そうか。じゃあそろそろ行くな?もういいだろ。じゃあな、嘉田くん」
そう言って俺は走っていく。あいつ、、、こぇー油断できない相手が増えた。
早速電話で瑠美にこの事を伝えた
次の日の昼休み
「まったく、まさか嘉田くんがそんなに鋭いとは私も計算外でした」
「だよなー」
俺と瑠美は直接会って話すことにしたので、いつもの場所で話していた。
「これは、彼との接触をどうするか考えなければいけませんね」
「あぁ。だが、お前のことは諦めたみたいだぞ」
「そうですか。それは良かったです」
「「はぁー」」
ついため息が重なってしまう
「厄介者が増えたな」
「えぇ、でも、私の計画の邪魔にならなければ良いですよ」
そう言って瑠美は笑った。何か企んでんのか?そう聞こうとしたが、答えてもらえないと思ったのでやめた。こいつは何を考えているのかわからない。そんなこいつとこれからも優衣や紗希、さらに嘉田隼汰をあざむくことができるのか内心ハラハラしていた