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白衣部の彼女達

『市立若草高等学校』

その高校には、その名の通り、校舎をぐるりと囲う形で、色とりどりの植物が植えられている。

バラや芝桜、ツツジに桔梗。初代校長が極度の植物愛好家だったのをきっかけに、ここは他県でも名の知れた『花の高校』となった。

そんな花の若草高校には、もう一つの名物がある。

数あるそれの中で異色を放つ、全員が白衣を着た部活。その名も『白衣愛好部』。

部員は六人。そのうち二人は運動部と兼部していて、滅多に顔を出さない。つまりは実質、四人しかいないのだ。

主な活動は、白衣の良さについて語り合い、時にはそれを絵にし文にし、最終的には文化祭という場で発表する事。

謎多き部ではあるが、生徒たちからは案外人気で、部員が少ない今でもちゃんと活動は続いている。

どうでしょう。そんな彼女たちの日常に、興味はありませんか？

これを読めばあなたもきっと、白衣を好きになっているはずですしね。