第三話:動揺そして入学準備
相変わらず更新速度遅いな・・・でも宿題が多いんです!言い訳ですね、はあ・・・ではどうぞ
「ひどいよ!僕、全然違う方に歩いてたじゃん!そっちじゃないって言ってよ!」
「そっちじゃない」
「遅いよ!今言っても意味ないじゃん!」
どうやらご主人はオレが置いてったことに怒っているみたいだ。聞かずに行く方が悪いと
思うのだがここでは言わないでおこう。ところでここはもう学園の前。それにしてもで
かい。もしかしたら城より大きいんじゃないか?ご主人もさっきから口をあけて驚いてい
る。しかし、阿呆面だな。
「なにか失礼なこと考えてない?」
「ああ、阿呆面だなって思って」
「そこは否定しとこうよ!はっきり言うなよ、そんなこと自分でも思ったよ!はぁはぁ…」
「息が乱れてるぞ、情けない。」
「誰のせいだよ…」
こんなやりとりがあったあと無事学園に入学する許可を得ることができた。入学式は明日
といっていたので運がよかったな。しかし入学の許可が簡単におりたのは驚いたな。
なんでも入学してから落とされる人のほうが多いと試験官が言っていた。ご主人なら実力
は心配ないだろうが…ヘタレだからな、心配だ。緊張しすぎて失敗するかもしれんがまぁ
なるようになるだろう。
「それより、寮が使えるのは明日からだが」
「うーん、今日は野宿するしかないか」
野宿をすることにしたオレたちはしばらく歩くとちょうどいい広場を見つけた。
今はもう人の顔も見えないほどくらいので人気はない。
「ご主人、飯」
「わかった、って!これってなんか逆じゃない?」
「気にするな、いつものことだ」
「精霊はたべないでも平気なんだからいいだろ?」
「オレは人間の食い物を結構気に入ってるからな、いいから早く作ってくれ」
「たまに僕が使い魔なんじゃないかって思うことがあるよ・・・」
「なんだ、今さらだな。オレはいつもそう思ってるぞ」
「ええっ!本気で!?冗談だよね!?ねぇ!ねぇ!」
金はいくらかあったので、食事もそこそこにとることができた。しかしご主人にいつもの元気がない。
「ねぇ、ほんとに僕らもとの時代に帰れるのかなぁ?」
「さあな・・・なんだ寂しくなったのか?」
「そりゃね、だってこの時代のことなんてなんにもわからないし、知ってる人も一人もいないんだよ?しかも契約している使い魔はワガママで言うこと聞かない役たた・・あだだだっ痛い痛い!!」
「オレじゃ不満だってのか」
「すいません僕が調子こいてましただから手ぇはなしてぇぇぇっ割れるっ頭蓋骨が割れるっ!!」
ご主人の顔を片手でつかみ持ち上げる(いわゆるアイアンクロー)とミシミシという音が聞こえてくる。ご主人の顔がナスのような色に変色し始めたので放してやった。
「まぁ、こんなことになったのは1%くらいオレにも責任があるからな。手伝ってやるから元気出せ」
「バロン・・・ありがとう!きみがそんなこといってくれるなんて・・・ん?いや違う違うっ100%お前の責任だろ!!いつもはそんなこといわないから勘違いしちゃったよ!、僕のどこが悪かったっていうんだよ!?」
「存在」
「生きる権利すら否定された!?」
どうやらご主人は疲れたらしくげっそりとした顔でもう寝るといって地面に寝転がった。明日のためにおれも眠るとしよう。・・・なんだかんだいいながらもご主人と一緒にいることは楽しい。唯一オレと契約しようといってくれた存在だから。まぁそのことは追々話すとしよう。
「さて、明日はどんなことに巻き込まれるのか、ご主人の困った顔を見るのがいまから楽しみだ」
「あんた本当にSですね!」
おっと。