労働力人口
総務省が2025年1月31日発表した労働力調査によると、15歳以上の働く意欲がある労働力人口は2024年に6957万人で、比較可能な1953年以降過去最多だったそうです。
前年の2023年と比べて32万人増え、2年連続で最多を更新したとのこと。
働く高齢者や女性、外国人の増加が大きく、2030年には労働力人口が7千万人を超えるという民間予測もあるとのこと。
労働力人口は、今働いている就業者数と仕事を探している失業者数の合計で、働く意欲がある人全体を示すのだそうです。
そう考えると、今までは働いていなかった人が、働くようになった、仕事を探すようになったってことになるわけですよね。
これは物価の上昇で、生活が苦しくなってきたから、少しでも収入を得ないと、今までと同じ生活レベルが維持できないから、働きたいってことですよね。
逆の考えをすれば、定年退職等でリタイヤした高齢者に、貯蓄等貯えの余裕資金が少ないから働かざるを得ないってことですよね。
以前、老後の貯えが最低でも2000万円以上は必要、なんてニュースがありましたが、きっとそれだけの貯えも無い高齢者が多いのでしょう。
私個人的には、住む場所にもるのでしょうが、最低でも3~4000万円は必要だと思いますよ。
日々の生活費は年金で賄うとしても、耐久消費財の購入や家屋修繕の費用、旅費等の娯楽費は意外と費用が掛かるものですから・・・
でも現実には、そんなに金融資産に余裕のある方は多くないみたいです。
60代の金融資産の平均値と中央値
平均値:1635万円 中央値:650万円
70代以降の金融資産の平均値と中央値
平均値:1314万円 中央値:460万円 出典:金融広報中央委員会
60代と比較して平均値、中央値ともに70代で減少していますから、原因としては、年金制度だけでは生活するのが難しいということが一つ挙げられます。
その他、医療費や介護費などの出費も増えてくるのが、70代以降です。
あまり質を落とさずに、ある程度満足できる生活を維持するためには、何歳まで働かないといけないのか・・・大変な世の中になったものです。