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年金と老後2000万円問題

 今の『年金』の支払いルールと『老後2000万円問題』の報告書には、チョットばかり疑問があるのですよ~

 『老後2000万円問題』は、確か令和元年に金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」が公表した報告書をきっかけに、老後の生活費不足が問題となるってものでした。


 このような報告書が出ると、誰だって気になってしまいます。


 でも一人一人生活の実態が違うのですから、簡単な『老後2000万円問題』って話で済ませてしまうことの方が、余程問題なのだと思うのです。


 大都市の交通インフラが整った便利な環境の中に住む方と、車が無いと生活に困るような過疎が進む田舎に住む人で、同じ土俵って訳にはいきませんよね。


 だから報告書を公表するのであれば、夫婦の2人暮らしを条件とした場合でも、大都市~過疎地、持ち家と借家等、それなりの複数パターンで、何にどれくらいお金が必要かを例示する必要があると思うのです。


 生活のレベルをどのように考えるかでも、使う生活費の金額は随分違いますから、難しいのです。


 ひとくくりにして『老後2000万円問題』ってしてしまったところが、たぶんダメなんですよね。


 年金を貰い始める頃の彼方此方に出かけるまだまだ活動的な65歳前後と、車にも乗らなくなり自宅の周辺での買い物と散歩程度で遠方に出かけることもめっきり減った90歳前後、全く生活パターンが違うしお金を使う金額も使い方もかなり違うと思うのです。


 総務省が毎年発表している家計調査報告の、2023年として公表された1カ月の家計収支のデータでも、60歳代以降は、年を重ねるほどお金を使わなくなるというのが現状だそうな。


 また、70歳くらいまで無理して働いて、年金の受け取り年齢を繰り下げて受取金額を増やしても、加齢高齢による衰えで、将来思うような使い道が出来なければ、つまらないって考えてしまうのです。


 60歳ぐらいになったら、お金を貯めることばかりではなく、お金をどう使って老後をより充実したものにするかの方が、もっと大切なのではないでしょうかね。


 だから個人的には、65歳で年金を貰うにしても繰り下げするにしても、75歳くらいまでは貰える年金額を多くし、その後は徐々に受け取る金額を減らしていく、そんな年金の受け取りパターンがあっても好いかなって思ってしまいますが、あなたはどう思いますか?

 あの世には誰もお金は持って行けないのだから、あまり財産を無理して残さずに、使えるうちに楽しく使いたい、お金を残すために高齢になった時に、無理してギリギリな苦しい生活はしたくないし、させたくもない私です。

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