除夜の鐘
除夜の鐘は、日本仏教にて年末年始に行われる年中行事の一つですね。
１２月３１日の除夜（大晦日の夜）の深夜０時を挟む時間帯に、寺院の梵鐘を撞くことです。
除夜の鐘は多くの寺で１０８回撞かれるみたいですが、私の住む地元の寺院は２巡目の１０８回もあったりしましたね。
除夜の鐘が撞きたくて、寺院の参拝者がず～っと並んでいますから、１０８回撞いたから、これでお仕舞いとはいかないのでしょう。
やっぱり、檀家と参拝者あってこその寺院ですからね。
それが近年、除夜の鐘を中止する寺院があるのだとか、代々受け継がれてきた歴史が習慣・慣行が無くなっていく・・・本当に残念なことです。
何でも、夜中に除夜の鐘を撞かれる音が五月蠅いって、クレームが寺院に入るのだとか、モンスタークレーマーなんですかね。
消防署から１分１秒を争って緊急出場する、救急車や消防車のサイレン音にすら、クレームが入るのだそうですよ。
何とも遣る瀬無い話ですね・・・
除夜の鐘は多くの寺で１０８回撞かれますが、この『１０８』という数の由来については、次のような複数の説があるみたいですが、どれが正しいかは判っていないそうですよ。
〇煩悩の数
人間の煩悩の数とする説。
眼・耳・鼻・舌・身・意の六根のそれぞれに好（こう：気持ちが好い）・悪（あく：気持ちが悪い）・平（へい：どうでもよい）があって１８類、この１８類それぞれに浄・染（せん：きたない）の２類があって３６類、この３６類を前世・今世・来世の三世に配当して１０８となり、人間の煩悩の数を表す。
〇四苦八苦
四苦八苦の意味で四九（３６）と八九（３６）を足したものとする説。
〇１年間
月の数の１２、二十四節気の数の２４、七十二候の数の７２を足した数が１０８となり、１年間を表すとする説。
なお、寺によって撞く回数は１０８回と決まらず、２００回以上の場合などがあるそうな。
除夜の鐘は、もとは禅宗寺院の行事だったそうですが、昭和初期のラジオ中継を通して日本全国に、除夜の鐘が広く広まったそうですよ。
日本各地の寺院で除夜の鐘が撞かれながら年が明ける様子を、ＮＨＫが全国中継していますが、この『ゆく年くる年』の番組開始当初のタイトルこそが『除夜の鐘』であったのだとか・・・
でも、寺院によっては、鐘は法要前や平和を祈るために鳴らすものとしており、除夜の鐘は実施していないところもあるのだそうです。
何処の寺院でも除夜の鐘を撞くものだって、今までは思っていましたよ～
でも、もしも全ての寺院でも除夜の鐘を撞くとなると、寺院が多数集まっている地区は、鐘の音が重なってしまい、何かに何だかの大変なことになりそうですね・・・
除夜の鐘を撞くのにも、一応作法もあるそうなので、鐘を撞く前には鐘に向かって心静かに合掌しましょう。
神社とは違いますから、間違っても柏手を打ってはいけませんよ～
鐘を撞く時間帯に関しては、年を跨いで鐘を撞く寺院と、年明け午前零時から撞き始める寺院があるようです。
年を跨いで鐘を撞く寺院・・・撞き始めの時刻は２３時００分、２３時３０分、２２３時４５分など様々みたいです。
１０８回撞く寺院においては、１０８回のうち１０８回は旧年（１２月３１日）のうちに撞き、残りの１回を新年（１月１日）に撞くとする寺院もあるそうですよ。
年明け、午前零時から撞き始める寺院もあるのだそうです。
あなたの地元の寺院は、どのように除夜の鐘を撞くのでしょうか？
ほら、遠くから『除夜の鐘』が撞かれる音が聴こえ始めました。
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この『日常生活よもやま話集』以外にも、『撮影旅行よもやま話集』連載中や『 閃光 衝撃 轟音 の記憶 』完結済みが【小説家になろう】内に投稿してありますので、気が向いたら読んでみてね～
