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赤飯給食を廃棄に思うこと

 福島県いわき市で3月11日に、市内の中学校で『卒業お祝い献立』として提供される予定だった赤飯の給食約2100食分が、なんと「追悼の意を表すべき特別な日にふさわしくない」という理由で廃棄されたのだそうです。


 東日本大震災の発生日と重なっていたため、保護者から疑問視する電話があり、提供を取りやめたということですが、なんともおかしな話です。


 生徒たちは赤飯の代わりに、災害時緊急時用備蓄品の非常食、缶に入ったパンやアルファ米を食べたそうですよ。


 電話一本のクレームで『卒業のお祝い』すら出来なくなるなんて、今の世の中本当に困ったものです。


 いつからクレーマー天国になってしまったんでしょうか。


 事前に献立は配られているのに、急な教育委員会の赤飯を提供せずに廃棄してしまう決定も、考えが足りずですし、もったいないですし、非常に残念でしたね。


 東日本大震災に追悼の意を表すことも大切ですが、今生きている中学を卒業する生徒をお祝いすることの方が、もっと大切だと思うのですよ。


 卒業をお祝いせず、してもらえず、卒業式の日の給食で非常食を食べさせられたって、一生記憶に残るのですよ。


 食育も大切なことなのに、赤飯は食べずに全て廃棄処分ですし、いったい何を考えているのかって思ってしまいます。


 赤飯は「災いを祓い、幸運を呼び込む」料理とされています。


 災いや不幸のあとに「気持ちを切り替える」意味を込めて赤飯を食べる「縁起直し」の風習も残っていますからね。


 だから、学校や教育委員会はしっかり『赤飯』の意味・謂われを調べ、ふさわしくないとの意見に対し「本日の赤飯は卒業のお祝いとともに、辛い過去の災いを祓い、幸運を呼び込むという願いを込めて、生徒たちに食べさせていますよ」って答えられたら、100点満点はムリかも知れませんが、きっと合格点だったと思いますよ。


 少し考えてみてください。


 極端な書き方で意見をしますが、2024年の能登半島地震は1月1日でした。


 能登半島地方で「追悼の意を表すべき特別な日にふさわしくない」って理由で、誰かがクレームを入れれば、正月の初詣や新年の行事や挨拶も永遠に自粛でしょうか?


 正月に『おせち料理』や『お雑煮』も、食べてはダメって言うのでしょうか?


 大きな災いだけに焦点をあててしまいがちですが、人それぞれに個人的な不幸、悲しい出来事だって多々あるのです。


 その全てに追悼の意を表すべきなんて言い出したら、キリがないですって。


 母親の命と引き換えに生まれた子だって居るのですよ。


 その生まれた子は誕生日が母親の命日なのですから、誕生日を祝うことは追悼の意を優先してタブーなのでしょうか?


 追悼の意を表すことも大切なのでしょうが、明るい世の中にするためには、これからの未来のためには、お祝いすることの方がもっともっと大切だって、ご理解いただければ幸いですね。

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