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赤字路線

 JR東日本は、利用客が少ない71区間36路線の2024年度収支を公表しました。


 岩手県内で公表対象となった路線で、最も赤字額が大きかったのは、山田線上米内―宮古間(92.2キロ)の19億6100万円とのこと。


 100円の収入を得るためには、何と5437円もの費用がかかっているとのことでしたね。


 でもこれを単純に赤字だからって、過疎地域の地方自治体に押し付けるようにしての第三セクター化や廃線にする訳にも行きませんよね。


 鉄道事業は、本来は『国策事業』としての輸送手段なのですから、過疎地域を走る路線が赤字になるのは、ある程度は仕方が無いことなのです。


 だから昔は『日本國有鐡道』だったんです。


 当時は今と違って、道路も整備されていなくて、自動車も発達していなかったのは確かなのですが・・・


 今は民営化で、地域で6分割(北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州)と貨物になっています。


 確かに國鐡時代は余剰人員が多くて、無駄も多くて、絶対に改革が必要な状態であったことは、間違いの無い事実です。


 ですが、民営になったのだからって、儲かる路線だけの運営をしたいってのは、チョット話が違う気がしますよね。


 新幹線を走らせる条件として、並行して走るローカル線を、収益が見込めないからと、第三セクター化させるケースも多々ありましたよね。


 過疎な地域では、いつのまにやら第三セクターの鉄道が増え、第三セクター化も困難な路線は廃線で、地域バス等に頼ることとなります。


 民間企業は利益を出してナンボとは言え、何だか変、おかしいですよね~


 新幹線やリニア新幹線の話は夢があって楽しいですが、過疎な地域は財政的にも厳しいのですから、赤字路線のある地元自治体任せでなく、国として過疎地域の鉄道を今後どうしていくか、100年先を見据えた鉄道方針を出して頂きたいものです。


 これからの日本は、少子高齢化による超高齢化社会となり、人口ももの凄く減少して行くのですから・・・


 今後益々関東圏や大阪圏の都市への人口集中が進み、地方は更に過疎化していくのですから・・・


 私の身勝手な意見だとは重々承知していますが、鉄道インフラは可能な限り残して頂きたいって思ってしまうのです。

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