太陽光発電と生態系
旅行で彼方此方に出掛けていますが、車の車窓からの景色で最近はメガソーラー等の太陽光発電パネルを、本当に多く見かけるようになりました。
聞くところによると、国土面積と設置されている太陽光発電パネルの比率が世界一多いのは、なんと日本らしいから驚きです。
大規模・中規模・小規模色々ですが、街中の空き地や廃墟、農業地帯での使わなくなった未耕作な土地の有効活用であれば、公害等環境汚染や土砂流出等の困った問題を発生させない限りは、あまり目くじらを立てるものでもないのかとも思います。
農業なり工業なり商業なり元々何か生産活動をしていた場所が、経済的だったり老朽化だったり相続問題だったりで、立ちいかなくなったための新たな有効活用方法として、太陽光発電パネルを設置をするのであればって話です。
でも山を切り開いたり、森林伐採をしてまでしての、景観が全く変わってしまう大規模な造成工事でのメガソーラーについては、本当にこれでいいの?って思えるのですよ。
何故って、大自然の景観だけで無く、元々の生態系を一気に変えてしまう可能性があるからですね。
最近やたらと『熊』出没のニュース報道がされていますが、熊にしても鹿や猪や猿等にしても、大規模な造成で野生動物の住む場所を奪ってしまうから、食うに困って人里に出て来てしまうのではないでしょうか。
生態系を維持出来る豊かな山々や森林をしっかり保護していれば、食べ物が無くて山から降りて来る野生動物も減るだろうにって思えるのです。
植林で杉や檜ばかりにしたときにも、大量の花粉が舞ってしまうことで花粉症って困った問題が発生しましたが、これも自然に人が手を加えたことの弊害ですよね。
様々な植生が存在・混在する雑木林のほうが、杉や檜ばかりの植林地よりも野生動物にとっては確実に住み易い場所なのですから。
今、至る所に『セイタカアワダチソウ』が黄色い花を咲かせていますが、これも人が持ち込んでしまった外来種・帰化植物で、生態系を壊してしまう強害雑草です。
人が住みやすい環境や場所はとても大切ですが、人以外にも多くの生き物が生存している訳ですから、可能な限り自然は自然のままの残しての、生態系を破壊しない共存共栄での営み、経済活動であって欲しいものだと思ってしまう今日この頃です。




