大屋根リング
いよいよ半年間の開催を今日終了する大阪・関西万博、無事に閉幕できるようでなによりですね。
パビリオンの建設費用未払い等、色々と問題はあるみたいですが、当初の報道機関等によるバッシングも何のその、本当に大勢の方が訪れたので、一応運営費的には黒字みたいですね。
あくまでも運営費はであって、建設費や撤去費等は一切含まないようですが・・・
開催期間の延長を望む声も多かったようですが、残念なことに万博の開催ルールが『開催期間は半年まで』とかで、期間延長は不可能ってことでした。
大金を使って建設したパビリオン等施設なのに、全て解体撤去ですよ~
何とも勿体ない話です。
大屋根リングについては、200mほどを残すことになったらしいが、屋外で風雨にさらされることにより、既に木材表面の黒ずみやカビはすでに出始めているのだそうで、保存も大変そうです。
木材ですから、経年劣化が海風・雨・紫外線などで加速すれば、当然の如く日々どんどん見栄えが悪くなっていきます。
古い神社仏閣やお城を見れば、長期保存の難しさが判ると思いますが、維持管理の費用、いったい誰が負担していくのでしょうね。
1970年の大阪万博、一部のパビリオンが国内外に移築され、第2の人生的に後世に残されたそうですが、そんなケースは稀なようです。
大阪万博から既に55年も経過しているので、移築したパビリオンも無事な状態で残っているかどうか・・・って訳で、取り敢えずネットでググってみました。
すると、建物全体が現存するパビリオンは六つあるのだそうですよ。
鉄鋼館、大阪日本民芸館、カンボジア館、ミュンヘン市館、ラオス館、サンヨー館とのことです。
その後の様々な博覧会では、簡単に解体撤去出来る構造で造られるようにり、移築等はあまり考慮していないみたいですね。
大屋根リング、恒久的に歴史的な遺産として残していくのであれば、別の場所に移築して、風雨にさらされないようにしなければ、そんなに長持ちしない気がしてなりません。
ギネス認定された大屋根リングが、残念な『負の遺産』お荷物とならないことを願う次第です。




