デンソー、スパークプラグ等事業譲渡へ
デンソーと日本特殊陶業は2025年9月1日、デンソーのスパークプラグ事業と排気センサ事業を日本特殊陶業へ譲受することを決定し、事業譲渡契約を締結したと発表しました。
以前、愛三工業にフューエルポンプモジュール事業を事業譲渡したのに続き、内燃機関関連の主要部品譲渡となります。
確かこの譲渡の少し前に、デンソーと愛三工業の2社で製造していた燃料噴射装置のインジェクションを、デンソー1社に集約させたとも記憶しています。
いわゆるスケールメリットってやつですね~
フューエルポンプ関連は、樹脂部品のインペラが変形する不具合で、全世界で1500万台越えの大量リコールでしたから、不採算部門の処分なのかもって思ってしまいましたが、今度は違うのでしょうね?
電気自動車の比率が増えるにつれ、今後は徐々に減っていくであろう燃料系の部品から、電装系や電子部品系に重点を置くって考えは良案なのかも知れませんが、中々思い切った判断ですよね。
スパークプラグについては、日本特殊陶業の方がデンソーよりも性能が良いとの噂もありましたが、こればかりは不確かなので正しいかどうかの判断出来ませんが、ほぼ同じ性能で互換性のあるものを2社で納品よりも1社で納品の方が、大量生産の量産効果でコストは確実に下がりますので、良かったのかも知れません。
ディーラーや消費者としても、交換するスパークプラグの選択肢は減るものの、品番が少なくなり、探すときに判り易くなるでしょう。
ただし、製造工場で事故やトラブル等が発生すると、一社だけでの製造だとリスクが増大ですよ・・・
今回の事業譲受では、デンソーとその子会社の役員や従業員、土地や建物は譲受対象外としているそうですから、設計思想の異なる古いスパークプラグの製造設備を受け取っても、メンテナンス等苦労するだけでしょうから、増産に際して日本特殊陶業がどのように対処するのか見ものでもあります。




