バイオエタノール燃料
トヨタ自動車やENEOSなどが共同研究を行っているバイオエタノール燃料ですが、実験プラントでの現在の年間生産量は約60キロリットル、1日最大300リットルだそうです。
ソルガムという食用ではないイネ科の作物を栽培し、発酵などをさせるとバイオエタノール燃料になるのだそうてす。
肥料成分の少ない圃場では、連作障害が発生することがあるものの、痩せた土地でも育つとのことで、ソルガムの栽培拡大が期待されているようです。
日本中どこでも作れて、収穫量が多くて食用でないことが、重要なポイントなんでしょうね。
活用出来そうな耕作放棄地や休耕地は、日本全国至る所にある訳ですから・・・
実用化に向けてはコスト面が課題で、現状ではガソリンと比べると生産コストが3倍ほどとのことで、まだまだ普及させるにはハードルは高いのだそうです。
現状では実験プラント規模の1000倍ほど生産しないと、低コスト化が実現できないそうなので、より効率よく栽培、生産するための研究が進められているそうなので、少し長い目で見守ることになるのでしょう。
でも、将来に期待が持てそうなバイオエタノール燃料なので、官民一体となりガソリン等の代替燃料として、本気で実用化を目指して頂きたいものです。
掘れば枯渇してしまう地下資源、いつまでも利用できる訳でも無いのですからね。
地下資源ではなく植物由来なので、ソルガムの栽培時には二酸化炭素を吸収しますから、カーボンニュートラルでもあるのです。
さらにバイオエタノール燃料は液体燃料ですから、既存のガソリンスタンド設備等がほぼそのまま活用可能なのですから、インフラ面でも低コストなのですよ。
自動車もバイオエタノール燃料が使えるように、少し改造は必要らしいですが、そのまま使い続けられるみたいです。
有害な鉛に対する環境対策で、有鉛ガソリンが無鉛ガソリンに変更されたときと、同じようなことなんでしょうか?
バイオ燃料が普及すれば、内燃機関の自動車も存続可能ですから、現在の産業構造もある程度は維持出来るでしょう。
充電インフラを無理して整備する必要もなくなりますし、電気自動車のバッテリーが中々リサイクル出来ない現状を考えるに、リサイクル面でも有利になりますね。




