GT-R生産終了
日産の超高価な高性能スポーツカーであるGT-R(R35型)が、2025年8月26日に生産終了しました。
栃木工場で最後のGT-Rが完成し、記念のオフライン式も開催されたそうです。
2007年の生産開始から、18年で約48000台が生産されましたが、各国の排ガス規制などへの対応や部品調達が困難になっていたとのことです。
考えてみれば、GT-Rの先行開発は2000年にスタートですから、まだWindows2000の時代なのですから、基本設計はかなり古いことになります。
電子部品は日進月歩で高性能となり、GT-Rだけのために古い電子部品を少量生産する訳にも行かなかったのでしょう。
電子部品だけでなく、他の専用部品も同様だったのでしょうし、少量生産過ぎて採算も合わなかったのでしょう。
昔、家庭用ゲーム機のファミリーコンピューターが生産終了したのも、古い設計の電子部品が入手困難となったためでしたから、きっと同じ理由ですね。
また、GT-Rは今時の電動車、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車等でも無いため、燃費問題と排ガス規制問題もあったのでしょう。
脱炭素規制、燃費規制で燃費の基準をクリア出来ないと将来は罰金らしいので、GT-Rのような高出力のスポーツタイプの乗用車は立場が悪いのです。
それでなくてもスポーツタイプの乗用車は市場規模が小さく、販売台数が限られているのですから、どうしても生産コストも高くなりますから、やはり生産終了も仕方がないのでしょうね。
GT-Rの場合は、フルモデルチェンジをせずに18年ですから、もう色々と限界だったのでしょう。
既に三菱のランサーエボリューション、スバルのWRX-STI、ホンダのNSX
は生産終了していますし、トヨタのスープラも近々生産終了ですから、スポーツタイプの乗用車は生き残りが大変そうです。
今後もし可能であれば、ハイブリッド車等でエコなGT-Rを復活願いたいものですが、日産自体の経営状態が芳しくなく、工場や生産ラインも削減せねばならず、電気自動車に開発を集中しなければならない現状を考えると、中々簡単な話では無いのかも知れませんね。
でも復活が見込めるのであれば、現行のGT-Rのような希望小売価格が1444万円~なんて超高価な高級スポーツカーではなく、マツダのロードスターやトヨタのGR86のようなお手頃価格はムリにしても、フェアレディZ程度の価格設定で可能なら売り出して頂きたいものですね。




