洋上風力発電
洋上風力は、国が再生可能エネルギー普及の「切り札」と位置づけているらしいが、本当に採算が合うのだろうかと、いつも疑問に思っていた。
洋上風力発電風車を建設する時の多額の補助金と、電力会社に高値で発電した電力を買い取ってもらうことで採算の計算をすること自体が、やっぱりおかしいのだ。
先日もバードストライク多発で、風力発電の風車を停止なんてニュースもあった。
20年稼働した日本初の洋上発電が故障し、解体撤去に4億円なんてニュースも出ていたが、解体の費用は売電した収益で出せるのだろうか?
補助金ありき、高い売電価格ありきでは、やはり無理がある。
「三菱商事、千葉や秋田の洋上風力から撤退へ最終調整 採算性が悪化」なんてニュースもあったので、洋上風力は発電事業として採算の見通しがたたないのでしょう。
確かに化石燃料を燃やす発電所よりも環境に優しいのかも知れないが、消費者や電力会社に余計な負担を強いることで成り立つのであれば、別の方法も考えるべきなんでしょう。
とはいえ大規模太陽光発電所は、森林伐採したりで本当に環境に優しいのかは疑問だし、水力発電はダムが泥で埋まっていくし水利権の問題もあるらしい、地熱発電は温泉施設との共存が難しかったりで中々開発が進んでいない。
原子力発電は補放射線漏れ事故や、運転期間終了後の解体等課題が山済み・・・現状では原子力発電所の新設は困難でしょうし、今後どんどん廃炉が増えて行く。
再生可能エネルギーを今後は主流としたいらしいことは理解できるが、不安定な発電はベース電源とは成りえないのだから、ベース電源は別に必要なのだからコスト増は間違いない。
休耕田で芋を作っての芋発電とか、藻で油を作るとか、水路での小規模水力発電とか、色々なアイデアは出ているようだけど、発電コストが高すぎて商業発電として実現するのは簡単ではないらしい。
日本では、石炭だけでも1年間に1億6千万トンも消費しているそうだから、さらに石油と天然ガスも化石燃料として大量消費しているのだから、そんなに簡単に火力発電所用の代替燃料が確保出来る訳がないと理解してしまいます。
ベース電源の確保を考えると、やはり化石燃料の依存量は、簡単には減らせそうも無いですね。
せめて風力発電等の再生可能エネルギーが、補助金等ありきではなく、採算が合うようになることを願う次第ですが、不採算見込みで事業撤退なんて話が出て来る現状では中々難しそうですね。
でもいくら安価だからとしても、中国製の導入だけはダメだと思いますが・・・




