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ローマ字表記が約70年ぶりに変更

 およそ70年前に作られたローマ字の表記ルールが、変更されるらしい。


 1954年に『ローマ字のつづり方』という内閣告示・訓令が出ていますが、こちらでは「訓令式」を優先すると書かれています。


 ローマ字表記には、1885年に考案された「日本式」、1937年に「日本式」を基礎として、それに若干の改変を加えた「訓令式」、ヘボン氏が作った初の和英辞典『和英語林集成』での日本語の表記法が元になっていて、現在最も多く用いられているローマ字の表記法「ヘボン式」があるのだそうです。


 それぞれローマ字の標記が違うので、中々分かりにくいのですよ。


 ローマ字は、英語のスペルではなく、日本語の音(発音)をアルファベットで書き表すための方法です。


 例えば「訓令式」では「し」は「si」、「ち」は「ti」、「ふ」は「hu」、「じ」は「zi」、「ぢ」も「zi」と書きます。


 これが「ヘボン式」になると「し」は「shi」、「ち」は「chi」、「ふ」は「fu」、「じ」は「ji」、「ぢ」も「ji」と書きますから、微妙に違ってくるのですよ。


 パスポートや道路標識で採用されている「へボン式」が社会生活に広く浸透していることなどから、今回の標記ルール変更では「ヘボン式」に基づいた表記とすることになったみたいです。


 これで小学校で3年生から習うローマ字と、その後に習う英語の字の表し方の差に、違和感を覚えることが多少は減るのかも知れません。


 ただ、それ以外にも「訓令式」とは違っている「ヘボン式」の標記のルールを、しっかり理解しないといけないのですが、英語の授業でその違いを教えてもらった記憶が全く無いのですから、学校教育として教える方法の不備・不足なんでしょうね。


 「ヘボン式」の標記のルール、以下の通り注意事項がありますので、間違えて覚えてしまわないよう、学校教育でしっかり教えて貰えることを願う次第です。


<ヘボン式ローマ字表記の注意事項>


1.撥音:「ん」は「N」で表記する。

 (ただし、B・M・Pの前では、Nの代わりにMで表記。)

 例 なんば→ NAMBA、ほんま→ HOMMA


2.促音:「っ」は子音を重ねて表記する。

 (ただし、CHのまえではTを置く。)

 例 はっとり→ HATTORI、いっせい→ ISSEI

   はっちょう→ HATCHO


3.氏名に「オ」を含む長音「オオ(OO)」がある場合

 (ただし、当該部分が姓又は名の末尾で、フリガナが「オオ」の場合を除く。)、

 「O」の表記は省略する。

 例 おおの→ ONO


4.姓又は名の末尾が「オオ」音であって、そのフリガナが「オオ(OO)」の場合は

 つづりを「OO」とし、フリガナが「オウ(OU)」の場合は「U」の表記は省略す

 る。

 例 たかとお→ TAKATOO、よこお→ YOKOO いとう→ ITO


5.氏名に「ウ」を含む長音「ウウ(UU)」の場合、「U」の表記は省略する。

 例 ゆうこ→ YUKO、ゆうき→ YUKI


6.氏名に「オ」を含む長音「オウ(OU)」の場合、「U」の表記は省略する。

 例 こうた→KOTA、ようこ→YOKO


7.「AA」、「II」又は「EE」についても、長音の場合は、「A」、「I」又は

 「E」を1文字省略。

 例 ニーナ→NINA、シーナ→ SHINA サリー→ SARI

   いいやま→ IIYAMA


8.長母音が2つの漢字で表される場合は、母音の文字を繰り返す。

 例 せいいち(誠一)→ SEIICHI


 改めて書いてみると、残念なことですが、やっぱりこんなルールがあることを、全く教えてもらった記憶ありませんね~

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