感染症 チクングニヤ熱
チクングニア熱は、蚊を介して感染します。
チクングニアウイルスを保有するヤブカ属のネッタイシマカ、ヒトスジシマカなどに刺されることで感染するのだそうで、今、中国の広東省でチクングニヤ熱が流行しているのだそうです。
パンデミックの可能性に対する懸念もあるので、日本から中国に旅行やビジネスで行かれる場合には、蚊に刺されない対策等での注意と準備が必要になりそうです。
チクングニヤ熱に対しては、今のところ予防接種も治療薬もありませんからね。
幸いなことに?致死率は0.1%と、極めて低いのだそうです。
しかし特異療法は存在しないため、発熱に対する通常の対症療法を行うこととなります。
鎮痛剤はアセトアミノフェンを第一選択とし、効かない場合に他の鎮痛剤を試みるとのことですが、ステロイドやアスピリンは副作用の恐れがあり、勧められないそうですよ。
蚊が媒体なので、チクングニヤ熱以外にも、黄熱、デング熱、ジカ熱などの感染症を媒介するのですから、中々厄介です。
そんな厄介で傍迷惑な蚊、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等の蚊が育つ環境は、可能な限り減らす必要があります。
我々個人個人で出来ることは限られますが、家の周辺や庭にやたらと蚊が多いと思ったならば、必ずと言っていいほど蚊の発生原因となる水溜まりが、近くにあったりします。
蚊が卵が産めない・ボウフラが生きていけない環境を作る事が、結果的に蚊を少なくする事に繋がりますので、こまめに庭先の掃除等をして、水溜まりを無くしましょう。
また水の中に銅製品をいれておけば、ボウフラの成長を妨げることが出来るので、蚊の発生は防げるのだそうですよ。
銅と言えば、身近に殆どが銅で出来ている10円玉とか、電気配線に使っている銅線や銅鍋等がありますね。
水を張った睡蓮鉢等であれば、10円玉をいくつか入れておくのもアイデアかもしれませんよ~ 本来の目的とは使い方が違うので少し気が引けますが・・・
10円玉の汚れが気になるのならば、酢の中に浸してピカピカの10円玉にしてから、睡蓮鉢等に入れると好いでしょう。
誰も海外渡航していないのに、チクングニヤ熱が日本国内で流行し始めた場合は、国や地方自治体が本腰を入れて、蚊の撲滅対策に乗り出すしかありませんが・・・
放射線を利用した不妊虫放飼法なんて方法も、蚊を減らすのに効果があるって国際原子力機関(IAEA)が発表していますから、やりようはあるのです。
過去には沖縄県が、ウリミバエを不妊虫放飼法により根絶に成功したって話もありましたしね~
でも身近な場所の蚊対策は、やはり自ら率先して行うべきなのでしょうね。




