最低賃金1,118円
中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)が、2025年8月4日に答申を取りまとめ、最低賃金の全国平均を1,118円、過去最大の63円(6・0%)増額と決まったそうです。
政府は「2020年代に全国平均1,500円」との目標を掲げているが、最低賃金だけを無暗に上げても意味が無いって、本当に理解しているのだろうか?
本来ならば、最低賃金のことだけでなく、所得税や都道府県民税、市町村民税、社会保険料等も総合的に勘案して、連動して調整すべきなのに、何も考えてないとしか思えない。
時間給が増えても、納税制度等が何も変更されなければ、働き控えが発生する。
無駄に税金や社会保険料を支払いたくないって、ついつい思ってしまうからだ。
将来に受け取る年金が増えるって言われても、今、可処分所得が減ってしまうのが一番困るのだ。
スーパーのお米なんて、1年前の2倍もするのだから、それ以外も値上げラッシュで、支出ばかりが一方的に増えるのだから仕方がない。
将来の年金の話は少しも当てにならないし、今現在の生活を守ることの方が優先されるのは、極々普通の考え方であり、庶民感情としては当たり前のことなのに。
雇う側の中小零細企業だって、労働者に働き控えをされてしまったら、人手不足で通常営業すら出来なくなる。
また、最低賃金上昇は確実に人件費の上昇になるのだからかなり痛い、利益が無くなり場合によっては赤字となる。
それでなくても、物価上昇で材料費等の物品の購入費や公共料金の負担が重しになっている、損益分岐点が厳しくなっている。
質を落としたり、量を減らせば客が逃げる、値上げをすれば更に客が逃げる。
中々商品の値上げは難しいのだから、経営者側の取り分を減らすしかないが、それでは生活が出来ない。
そんな状況だから、中小零細企業は殆どが赤字申告となり、所得税を納めない。
そして何年も赤字が続けば、倒産や廃業だ。
株式上場が出来るような毎年黒字が当たり前の優良な大企業とは、従業員の平均年収が1,000万円を超えるような大企業とは、中小零細企業は経営状況が全く違うのだが、何故理解できないのだろうか。
公務員の給与は、大企業の給与を中心に計算する人事院勧告で守られているから、そして倒産なんてしないから、簡単にはクビに何てならないから、最低賃金の近辺で働く庶民のことは理解できないのか?考えたくないのか?いや考えることすら避けているのか?
就職したい企業ランキングで、1位「地方公務員」、2位「国家公務員」って状況自体が、民間企業ではなくて公僕の公務員ってことも異常なんですよ。
今回のような最低賃金を決める場合であっても、縦割り行政でなく、しっかり各省庁が連携して、国民に理解されるよう納得されるよう、公僕なのですから『広く公衆、公共に奉仕する者』の精神で、物事は決めて頂きたいものです。
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今のところ毎日更新中(そろそろ不定期更新になりそう・・・)のエッセイ『日常生活よもやま話集』の他に、不定期連載中の『撮影旅行よもやま話集(撮影旅行で私が写した風景写真付き)』、不定期連載中で他の投稿サイトで開催の自主企画向けに書き下ろした作品集の『様々なジャンルの短編集』、それ以外にも『遠い昔の学校の思い出話』完結済みや、近未来SF的な『 閃光 衝撃 轟音 の記憶 』完結済みが、【小説家になろう】内に投稿してありますので、気が向いたら読んでみてね~




