下請け業者に金型を無償保管させる下請法違反
ニュースによると、部品の製造に使う金型等を下請け業者に無償で保管させたとして、公正取引委員会は2025年7月29日、自動車部品製造会社の下請法違反(不当な経済上の利益の提供要請)を認定し、保管費用の支払いや再発防止を求めて勧告したそうです。
なんと同様の勧告は、2023年3月以降で21件目とのこと。
もっと過去に遡れば、何件あることやら・・・調べる気はありませんが、検索すれば下請法違反の情報は、いとも簡単に出て来ますよ~
でも下請け業者に金型等を無償保管させている事案、多過ぎませんかね~。
過去にも多数同じような案件で、公正取引委員会が保管費用の支払いや再発防止を求めて勧告しているのだから、真面な会社ならば、真面な経営者ならば、自社内と下請け業者を当然調査しますよね。
そして何らかの問題があれば、即、是正させますよね。
それがいまだに勧告される、勧告される会社のいったい誰が悪いのでしょう?何が原因なのでしょう?
しっかりべったり会社全体が、隠ぺい体質に染まっていますよね。
絶対に下請法違反のニュースを知らない訳も無く、報告・連絡・相談の『報・連・相』が、全く機能していませんよね。
何年前だったかは忘れましたが、実際の話、私の勤めていた会社では、『県内の会社に対して、下請け業者に金型等を無償保管させていたとして、公正取引委員会から再発防止の勧告』とのニュースが出た当日、即トップダウンで「金型の保管状況を大至急全工場調査しろ」って指示がされ、急いで調べていましたよ。
数日後に、「金型は社内と契約先の倉庫に全て保管されていて、何の問題も無かった」って聞きホッとしましたね。
会社のコンプライアンス違反について、厳しく問われるようになっている昨今、会社を傾けさせないためにも、下請法だけでなく、法令順守等しっかりコンプライアンスの順守が出来ていることを願いたいものです。
下手をすると、会社が倒産何てこともあり得る訳ですから・・・




