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「SLぐんま」車両故障

 JR東日本高崎支社では、蒸気機関車のD51形498号機とC61形20号機の2台を「SLぐんま」等として、今も現役運行しています。


 しかしこの蒸気機関車2両うち、D51形498号機が、2025年7月19日に運転した「GV・SLぐんま横川」において、車両トラブルが発生したことから運用を離脱とのことです。


 車両点検の結果、動輪に大きな損傷が認められたそうです。


 D51形498号機は1940年の落成とのことですから、老朽化で故障が頻発しても仕方がないのかと思ってしまいますが、乗車することを楽しみににしていた方たちにとっては、たぶん「故障してしまいました、残念ですが運航中止です」では済まされないのでしょうね。


 歴史的な文化遺産の中で、特に貴重な稼働遺産でもある蒸気機関車は、もう手に入らない部品も多々あるようなので、動態保存の難しさを実感してしまいます。


 静態保存で彼方此方に展示してある蒸気機関車だって、満足に塗装すらされず放置されている車両もあるし、公園等の予算が足りなくて真面な維持管理がされずに解体処分された車両もあるのが、残念ですが現実の話なのですから。


 愛知県の明治村では、約150年前の蒸気機関車12号が無事オーバーホールを終えて、今も現役で走っているそうですが、このように動態保存出来ていることの方がたぶん奇跡的なのですね。


 蒸気機関車製造当時の技術は、今となっては簡略化され失われた技術もあり、現代では再現が難しいものもあるそうですから、運行のためにスタッフの方々が実施している日々のメンテナンスすらも大変なんでしょう。


 新たな蒸気機関車が製造出来ない以上、動態保存されている蒸気機関車が今後も何とか無事に運行されることを願いたいものですが、近い将来、蒸気機関車が走る姿を観ることが出来なくなる可能性もあるのですね・・・寂しいものです。

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