回収率の壁
山手線のモバイルバッテリー火災は、リコール対象製品だったそうだ。
製品自体に欠陥が存在し、リコールが告知されていたにもかかわらず、使用継続されていたことが、火災の原因らしい。
とはいえ、今使っているモバイルバッテリーがリコール対象製品と知らない可能性もあるし、特に問題なく使えていれば気にしないのかも知れない。
実際、ユーザーの過半数がリコール対象製品と把握しないまま、製品を使い続けているらしいから、リコール情報の周知徹底は難しい。
企業のウェブサイトにあるリコール情報、プレスリリースなんて見ないだろうし、テレビや新聞でのリコール周知は、莫大な費用が必要なことから考えても、余程の大手企業でもない限り継続的なリコール周知は困難だ。
大手の家電量販店で会員登録でもしていて、モバイルバッテリーの購入履歴が把握できれば、通知も可能だろうが、そんな都合よくもいかないだろう。
ディーラーで新車購入した数百万円の自家用車なら、リコール通知もしっかり届くだろうが、精々数千円で買えてしまうモバイルバッテリーにそれを求めるのは、酷だと思えてしまう。
それゆえの回収率の壁なのだろう。
所有しているモバイルバッテリーから出火等しなければ、日常使いしている以上、危機感は湧かないだろうし・・・
先日から、クレーンゲームでの景品となっていた実弾が撃てるおもちゃ銃が、所持していると銃刀法に抵触する恐れがあるとして回収騒ぎとなっているが、中々回収率が上がらないのと同じなんでしょうね。
もし子供がこのおもちゃ銃を所有しているとしたも、クレーンゲームで獲った景品を親等が把握しているとも思えないですしね~




