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認知症

 知識としては、書籍やインターネットの検索した情報を読んでいるので、それなりに知っていたが、実際の現実として『認知症』の症状を見ると驚いてしまう。


 本当に何もない所に、虫や小動物が居ると言うし、その話をする父親にはしっかりと虫や小動物が視えているらしい。


 『幻視』って症状らしいが、病院での視力検査では視力が0.03とからしいのに、どんなふうに視えているのだろうか・・・


 「追い払って欲しい」と真剣に話されるので、こちらも簡単に完全否定する訳にもいかず、仕方なく下手な演技をして、部屋の窓を開けて虫や小動物を外に追い出す仕草をする。


 「追い出しましたよ、まだ居ますか?」って伝えると、やっとホッとしたような表情をして、「ありがとう」って言われる。


 父親の認識として、虫や小動物が視界から消えてくれて、もう視えなくなったのであれば、それで良しとすることにした。


 「そんな虫は何処にも居ないよ」って否定する言葉をこちらが言ったとしても、父親が納得してくれないのであれば、意味が無いと思えるからだ。


 これを日常的に対応してケアしている医師や看護師、介護士等の皆さんの大変さを実感しつつ、介護申請を考える。


 その後暫くして、白内障の手術をして良く視えるようになってからは、何故か『幻視』の訴えが無くなったのは不思議だが、良く視えるようになったことで、今までよりも少し行動的になったので、脳が活性化したのかもって思えたが、本当の理由は判らないのだし、『幻視』の症状さえ出なければそれで良しとしましょうかね。

 パソコンの画面に表示されている情報を、外部に設置した機器を使い電磁波を傍受すると言う方法により、物理的に接続しなくてもデータを盗み取れるって、スパイ技術みたいな話がありましたよね。


 人間の脳だって、脳波とかの微弱な電磁波的なものを発しているのだから、将来は『幻視』の症状で視えている風景を確認できるようになるかもって、情報技術や医療技術の進歩を期待したく思ってしまいました。

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