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水道管の老朽化問題

 インフラは老朽化して破損する前に『更新』をしなければなりません。


 今世間を騒がせている、水道管が破損をして水漏れしたことによる道路の陥没事故が良い例です。


 日本の水道管の長さは約74万キロメートル、なんと地球18周分もあります。


 その中で、耐用年数の40年を超えている水道管が20%以上もあるのだそうですから、今後大変なことになりそうな気がします。


 腐食等で激しく劣化するであろう50年越えの水道管が、2030年に約21%、2040年では約41%になり、社会問題化しそうです。


 そうなると古い水道管の更新工事をすることになるので、多額の費用が発生しますから、水道料金の大幅値上げをしないと工事費用が賄えません。


 しかしこれは公共事業としての水道管の話だけです。


 各家庭の敷地内に引き込まれた水道管から蛇口までについては、もしも水漏れした場合には、個人負担で水道管や蛇口の更新工事をすることになるのです。


 一戸建ての場合はその家だけの問題で済みますし、場合によっては臨時配管等で済ますことも可能でしょうが、入居者が高齢者ばかりの古い集合住宅だと、工事も費用負担も簡単な話では無い気がしますよ。


 これから高齢化で水道管の工事だけで無く、土木工事全般が人手不足となる日本、

水道管等の素材についても対腐食性能の高性能化・高機能化が求められるし、土木工事の方法についても、工事をする時間は夜間だけで毎日埋め戻し等をせずに、一気に工事完了まで道路を完全通行止めにしてでも、近隣住民に不便を強いてでも短期間で工事完了させる等の工夫も必要になって来そうです。

 とある企業の大きな会議室前のトイレ、利用頻度が少ないためか、手洗い場で水を出したら『赤水』が出て来ました。


 建設時の水回りコストをケチったのでしょうか?


 流石にこの水で手を洗う気にはなれませんでしたから、蛇口を全開にして『赤水』が出なくなるまで、暫くの間、水を流し続けましたね。


 水道配管が鋼管よりもかなりコスト高でも、ステンレス鋼管ならばこれほど『赤水』は出ないでしょうに・・・


 後から水道管の腐食を防ぐ工事に多額の費用を掛けるくらいならば、建設時の初期投資でしっかり対策と対応をすべきだなって思いましたよ。

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