再生二期作に期待
通常の二期作では、稲穂の収穫後に苗を移殖します。
でも再生二期作は、稲をなるべく地表から高い部分で刈り取り、養分を残すように刈った切り株から新しい芽である「ひこばえ」を育てて、年内に稲穂をもう1度実らせます。
普通の稲栽培でも、切り株から新しい芽が出て来ますが、稲穂が実る前に寒くなって、稲が枯れてしまいます。
だから再生二期作では、1回目の田植え時期を可能な限り早めて行ってしまう必要がありますので、遅霜の心配が少ない温暖な地方に耕作地が限定されてしまうといった欠点もあるのです。
かつては寒い地域でも米作が出来るようにと、品種改良を推進してきました。
そのおかげで、今では北海道ても米作が盛んです。
しかし地球温暖化による影響でか、猛暑による品質低下で流通量が減少し始めたのですから、困ったものです。
今までに開発された品種では、温暖化の進行により稲の実る期間が高温傾向になると、収穫した米粒は白く濁り食味や品質が低下してしまうのです。
これが今回の米不足、令和の米騒動の主な原因ですね。
そのため、今度は暑さに強い品種改良も必要となってきた訳です。
国立研究開発法人「農業・食品産業技術総合研究機構」は、暑さに強い主食用米として「にじのきらめき」を開発し、さらに新品種「にじのきらめき」を生かすのが、「再生二期作」という農法だったのです。
試験栽培の結果では、収量が今までの2倍近くになったそうですよ。
ただし、1年に2度の収穫をすることでどうしても農地が痩せてしまうので、肥料を大量に追加投入する必要があることは、肥料の原料を輸入に頼っている現状を考えると、今後の悩みの種となりそうな問題ではあります。
国の誤った減反政策で休耕地となった田畑は、そんなに都合よく復活できないでしょうから、「再生二期作」はその気になれば来年から直ぐに実施可能なことを考慮すると、やはり『期待の星』と言えるのではないでしょうか。
ナントもう既に、今年から「再生二期作」にトライしている農家さんも居るのだそうですよ~
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今のところ毎日更新中(そろそろ不定期更新になりそう・・・)のエッセイ『日常生活よもやま話集』以外にも、不定期連載中の『撮影旅行よもやま話集(撮影旅行で私が写した風景写真付き)』、不定期連載中で他の投稿サイトで開催の自主企画向けに書き下ろした作品集の『様々なジャンルの短編集』、『遠い昔の学校の思い出話』完結済みや、近未来SF的な『 閃光 衝撃 轟音 の記憶 』完結済みが、【小説家になろう】内に投稿してありますので、気が向いたら読んでみてね~




