三菱ふそうと日野の統合
ダイムラートラックと三菱ふそうトラック・バス、日野自動車、トヨタ自動車は2025年6月10日、三菱ふそうと日野の統合に関する最終合意を締結しました。
既にいすゞ自動車がUDトラックスを子会社化していますので、日本国内のトラック製造メーカーは2グループに纏まったことになります。
経営統合してでも企業規模を大きくしないと、電動化や公害対策を含めた開発競争の負担が厳しいとのこと。
常に補助金ありきで実際の収支状況がよく判らない中国の自動車メーカーが全世界に輸出を始め、安売り攻勢をかけて来ますから、これらに対抗するためには日本国内だけでなく、グローバルな経営統合が必要だったのでしょうね。
これに伴い、トヨタ自動車からの生産委託でランドクルーザー等を製造する会社については、トヨタ自動車に事業譲渡となります。
今後はトラックやバスに特化して製造するメーカーになるのでしょう。
未来の自動車が、電気自動車・水素自動車・カーボンニュートラル燃料の内燃機関自動車のどれが優勢になるかはまだ判りませんが、ハイブリッド自動車等を含め電動化が進むことは間違い無いので、今後の自動車開発には莫大な費用が必要となります。
どのタイプの自動車が主流になるとしても、日本国内の自動車メーカーが、熾烈な開発競争に勝ち残ることを期待したいですね。
経営再建中の大手自動車部品メーカー、マレリホールディングス(さいたま市)が米連邦破産法11条の適用を申請する見込みとの報道もありますので、これからは自動車部品メーカーについても、経営統合や吸収合併等による業界再編が進むかもしれません。




