インドとパキスタンの武力衝突
インドとパキスタンが、領有権を争うカシミール地方で起きたテロ事件をめぐって、武力衝突する事態となりました。
2025年5月7日に、インド軍側がテロ事件への報復だとして、パキスタン側にミサイル攻撃を行ったことをきっかけとのこと。
2025年5月10日に即時停戦するまでに、双方が無人機やミサイルによる攻撃を行うなど、軍事行動の応酬が続いていました。
その中で、パキスタン側の自国の領空を飛行する戦闘機から長距離の空対空ミサイルが発射され、インド側の自国の領空を飛行する戦闘機が撃墜されました。
ついつい戦闘機の戦闘は、戦闘機同士のドッグファイトのイメージを持ってしまいますが、今の時代にはそぐわないようです。
今の戦闘は、高性能なレーダーでいち早く敵機を発見し、空対空ミサイルの射程に入り次第ミサイルを発射する、戦闘機はミサイルキャリアーなんです。
だから今回の撃墜は、100km以上も離れた場所から敵機を発見し、長距離空対空ミサイルを発射したものですので、戦闘機のレーダー性能とミサイル性能が勝っている方が有利となります。
例え先に敵機を発見出来ていても、射程の短いミサイルしか戦闘機に搭載していなければ、ミサイルが敵機に届かないのですから、何も出来ないのです。
だから、お互いにステルス機では無いので、レーダーで索敵できる距離に性能差があった可能性が考えられます。
また、パキスタン軍の戦闘機は長距離空対空ミサイルを搭載していたが、インド軍の戦闘機は中短距離の空対空ミサイルしか搭載していなかった可能性も考えられます。
お互いに自国の領空内なので、インド軍側が少し油断していた可能性も考えられます。
いずれにしても、今後は非ステルスな戦闘機同士の戦闘方法がドッグファイトではなく、安全な場所からの長距離空対空ミサイル発射に変わることとなるであろう武力衝突でした。




