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サーモンの養殖がトレンドらしい

 九州電力グループの『フィッシュファームみらい』が、循環式陸上養殖でサーモンの養殖を福岡県でしていて、年間300トンの『みらいサーモン』を出荷しているそうですが、2025年4月24日のニュースによると、川崎重工業も神戸市でトラウトサーモンの養殖事業を開始し、2027年の商業化を目指すのだそうです。


 本社近くにある神戸工場の岸壁に直径約5メートルのいけすを設置して、トラウトサーモンを養殖をするそうですが、このいけすはビニール製で、外から海水が入らないように遮断されていて、ポンプでくみ上げた海水を浄化し、殺菌した後に酸素を加えて流し込む仕組みだとか。


 工場の近くや船舶が行き交う港湾でも、赤潮などの環境に左右されずに養殖でき、更に寄生虫のアニサキスなどの心配もないとのこと。


 水産物加工販売大手のマルハニチロ(東京)と2022年に実験を始めたそうで、川崎重工業神戸工場では2025年1月に養殖を開始しました。


 トラウトサーモンは約3カ月で体長約30センチ、重さは2キロほどに成長し、この日は約200匹を水揚げしたそうで、「脂がのっているだけでなく、しっかり泳いでいるため適度な歯ごたえがあって本当においしい」そうですよ。


 天然の海洋資源は、環境の変化や海洋汚染等複雑な様々な理由で、安定した漁獲量の維持が難しくなってきましたので、従来の海面養殖よりも循環式陸上養殖の方が消費地に近い等、様々なメリットがあるのでしょう。


 また、工場の廃熱を利用して水温を保ち、1年を通して養殖が出来ることもあり、安定した価格で供給が出来るため、天然物と同等までコストダウンが進み流通量も増えてくれば、いつでも手軽に食べられることになり、喜ばしいことですね。


 ネットで調べてみると、養殖サーモンについては福岡県や兵庫県以外にも、各地で「ご当地サーモン」の養殖が行われており、山梨県や長野県でも豊富な天然水を利用し、陸上養殖がされているそうですよ。


 なにせ、回転ずしのネタ人気ランキング1位は、『サーモン』らしいですから、「ご当地サーモン」の養殖に挑戦したくもなるのでしょう。

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