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モーダルシフト

 モーダルシフトとは、トラック等の自動車で行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換することをいいます。


 現在では、環境負荷の低減は多くの企業で社会的責任(CRS)と位置付けて、商品の生産から廃棄にいたる全ての場面で取り組まれていますが、その中で輸送(物流)における環境負荷の低減にはモーダルシフトや輸配送の共同化、輸送網の集約等の物流効率化が有効です。


 その中でも、特にモーダルシフトは環境負荷の低減効果が大きい取り組みです。


 とのことが、国土交通省のホームページに記載がされていました。


 鉄道利用では約90%、船舶利用なら約80%も、CO2排出量を削減することが出来るそうですよ。



 直近のニュースでは、ネスレ日本が、JR貨物グループの協力を得て、中距離帯での定期貨物鉄道輸送として2024年2月に開始した「ネスカフェ ボトルコーヒー」の輸送について、新たに貨物鉄道とトラック輸送を併用した中国・四国方面への新ルートを構築し2025年3月31日に運用開始した。とありましたね。


 これにより、10トントラック換算で年間約7000台分のトラック輸送の削減につながり、CO2排出量を約1100トン削減できる見込みとなるそうですよ。



 東海道本線をトヨタ自動車東日本向けの自動車部品を運ぶ専用貨物列車が、毎日のように走っているのを見かけますが、これもモーダルシフトなんですね。


 ネットで調べてみたら、TOYOTA LONGPASS EXPRESS(トヨタ ロングパス エクスプレス)とのネーミングがあるそうです。


 名古屋南貨物駅と盛岡貨物ターミナル駅の間を、最高速度100キロで1日1往復運行しており、岩手県にある工場への部品輸送量の約8割を担っているのだそうですよ。



 JR東日本でも、E3系新幹線1編成の全号車を荷物輸送専用車両として改造して、2025年秋頃から、車両基地を活用して盛岡〜東京間にて輸送を開始予定との発表がありましたし、既に新幹線をはじめとするスピーディーで定時制の高い列車で、新鮮な食品や速達ニーズのある医療関係品、機械類・電子部品などを運ぶサービスの、『はこビュン』がスタートしていますね。



 北海道等で不採算や過疎化等により鉄道路線の次々と廃線となっていますが、農産物等の輸送による新たな活路で、鉄道網が維持出来るようになるとイイなと思いますが、中々難しい問題なのでしょうね。

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