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ＣＯ２から作ったとてもエコなユリア樹脂

　ユリア樹脂は熱硬化性樹脂の一種ですが、コンセントのプラグから火花放電が起こるトラッキングなどに強いことから、電気火災に対する安全性が高く、コンセントや電源タップなどに使われています。

　でもユリア樹脂にも欠点があり、一度硬化すると加熱しても溶けないため、マテリアルリサイクル(廃棄物を製品の原材料として再び利用すること)ができず、資源循環が難しいという重大な課題があったのだそうです。

　しかし流石は日本のメーカー、ＣＯ２から製造したメタノールを原料とする『環境配慮型ユリア樹脂』を、パナソニックと三菱ガス化学が共同で開発したそうです。

　従来のユリア樹脂は、天然ガス由来のメタノールを原料として製造していましたが、新たに開発された環境配慮型ユリア樹脂は、工場の排ガスや、消化ガス由来など本来は大気に排出されるＣＯ２を回収して製造されるため、炭素資源を循環させるカーボンリサイクルにつながるのだとか。

　今は少しばかり製品の値段は高くなるものの、ＣＯ２排出量の削減に繋がるのであれば、ユリア樹脂だけでなく、他の樹脂もＣＯ２から製造したメタノールを原料で開発され、どんどんコストダウンされていく可能性が出て来ます。

　よりエコな世の中になることを期待してしまいますね。