株主代表訴訟
フジメディアホールディングスが株主代表訴訟で、233億円の損害賠償で提訴されているそうだ。
第三者委員会の調査報告書で「企業の体をなしていない」とされててしまったので、経営陣の責任が問われることとなったためですね。
フジテレビの内部統制等経営を取締役や監査役が怠っていたと、第三者委員会が認めているためです。
東京電力の場合では経営陣4名に対して、まだ地裁の段階ですが13兆円以上の損害賠償をするように、経営陣に求めたことは記憶に新しいと思います。
そうか考えると、上場企業の場合は経営陣が経営者としての機能をしておらず、企業に損害を与えた場合のペナルティーが、しっかり裁判のシステムとしてあるしている訳ですね。
ところが上場企業では無く、経営者一族が全ての株式を持っているビッグモーターのようなケースでは、全く話が違うみたいです。
ビッグモーターは資産管理会社のビッグアセットが、100%の株式を保有していたのです。
さらにビッグアセットは、経営者一族が100%株式を持っているため、当然のごとく非上場会社ですから、株主代表訴訟をされること自体は全く無いのです。
だから経営者一族が責任を取った形を名目として、ビッグモーターの経営から手を引いただけで、ウヤムヤのまま済んでしまうものかと思っていましたが、どうも損害賠償請求があり、財産の差し押え的な状態となっているようです。
同じように「企業の体をなしていない」のに、上場企業と非上場企業って株主の差だけで、経営者としてのリスクに差がありすぎては困りますものね。
ま~経営者としての仕事をしていなかった、フジメディアホールディングスの経営陣を擁護するつもりは全くありませんが、今後は社外取締役や社外監査役のなり手が減るかもって思ってしまいました。
経営者としての仕事をしっかり行いさえすれば、何の問題も無いのですけどね~




