どんなに騒がしくても、苦情が言えない
私が住む近所の池には、昔は冬になると、越冬のための『カモ』が千羽単位でいたのですが、池周辺の公園の整備で池の水を抜いたりしたこともあったりで、近年は随分と数が少なくなりました。
それが何時の頃からか、春から夏にかけての繁殖期に、池の岸辺にある樹々に『シラサギのコロニー』が、出来上がるようになりました。
この池は、市の事業で公園化されて、池の周囲がウォーキング・ジョギングのコースとして整備されているのです。
そのため、コースを歩く人や走る人で、人の往来は結構あるのですが、人が危害を加えないと理解しているのか、『シラサギ』たちは逃げることもありません。
朝も晩もウォーキングをしていると、春から夏にかけての繁殖期には『シラサギ』の鳴き声が、結構騒がしく聞こえてきます。
私の家は、池から100m以上離れているし、『シラサギのコロニー』がある場所からは300m以上離れているので、鳴き声は聴こえてこないので、全く気にはなりません。
でも『シラサギのコロニー』近くに住んでいる方々は、騒がしくて大変だったんだろうなと思ってしまいます。
11月の今は、巣立ったのか『シラサギ』も数えるほどしかいないで、静かなものですが・・・
相手は野生の鳥達ですから、どんなに騒がしくても、苦情が言えないですからね。
この池のある公園、以前は『タヌキ』を見かけましたが、先日は大きなネズミでサイズ的に『ヌートリア?』や『カワセミ』を見かけましたよ。
池の中には、余りにも大きくなり過ぎて、自宅で育てられずに放出されたのかの、『ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)』と大きな『鯉』と『錦鯉』が泳いでいたりします。
餌を与える方がいるためか、立ち止まって池を眺めていると、逃げるどころか集まってきます。
昔泳いでた『フナ』や『モロコ』なんかは、たぶん、もういないんでしょうね。
昔はいた在来種『ニホンイシガメ』の生育環境を奪ってしまうために、『ニホンイシガメ』は残念なことに、全く見かけなくなりました。
ザリガニも『アメリカザリガニ』ばかりとなり、『ニホンザリガニ』は全く見かけません。
とても残念なことですが、何時の間にか、見事なまでに、在来種が存在しない生態系がめちゃくちゃな池となってしまいましたよ。
一度壊れてしまった生態系は二度と戻らない、本当に悲しいことですね。




