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短編小説

夏に溶ける

作者: 雨宮雨霧
掲載日:2024/05/30

暑い夏の日。

アイスクリームもすぐに溶けてしまうような季節に嫌気が差す。

君は暑さにも負けずに部活に勤しんでいる。

私は日陰で君を見守っているだけ。


「ゆうな!暑いね〜」

部活の休憩時間に君は話しかけに来てくれた。

「すず、お疲れ様。スポドリあるよ。」

「ありがと〜、まじで熱中症なりそうだよ。ゆうなも日陰に居るからって油断するなよ?」


日焼けした肌に短い髪。

君から流れる汗はきらきらと輝いている。

眼福だ。

弾けるような笑顔も、頑張っている姿も。

全部大好きだよ。


部活終わりの夕方。

ヒグラシが寂しそうに鳴く。


「疲れた、でもゆうなが居るから頑張れる。」


いつもは見せないような笑顔を見せてくれた。

少し照れた、嬉しそうな顔。


「私もすずが居てくれるから毎日生きれてるよ。」


「おー?嬉しいこと言うじゃん。」


すずは私の肩に腕を乗せ、身体を引き寄せられた。


「大好きだよ。」


そう言い、足は止まった。

誰も居ない畦道。

風に揺れる緑色の稲の音が心地よい。


すずは私の目の前に顔を近付ける。


「目瞑って?」


言われたとおりに目を瞑る。

すると、柔らかい唇がそっと触れた。

キスをしている時間はなぜだかとても長く感じた。

でも、すごく幸せだった。


唇を離し、目を開ける。

すずの顔はこれまでにない程に顔を赤くしている。


「駄菓子屋まで競争な!」


小恥ずかしさを吹き飛ばすかのように君は走り出す。

髪を揺らしながら疾走する姿は美しかった。


駄菓子屋に着き、アイスを買う。

君はチョコのアイスを、私はバニラを買った。

ベンチに座り、包装紙を破る。

冷たいアイスは身体を冷やしてくれる。


「バニラも食べたいなー」


子犬のように目をキラキラさせ、こちらを見てくる。


「ほら、食べなよ。その代わり私もチョコ食べさせてね。」


お互いのアイスを差し出し、一口食べる。

とても甘く、冷たかった。


「間接キスしちゃったねー!」


君はまた顔を赤くする。

照れ屋さんだな、そう思いながら笑った。


「あ、あたりだ。」


「私も!」


二人してアイスが当たった。

アイスが当たるということ自体滅多にないのに、一緒に当たるだなんて。

謎の運命を感じた。


「記念にさ!写真撮ろうよ!」


君はカバンからインスタントカメラを取り出す。


「二枚撮ろ、一生忘れない思い出になるでしょ。」


背景は駄菓子屋。二本の当たり棒を写真に収めた。


当たり棒とアイスを引き換え、帰りながら食べる。

君はバニラを、私はチョコを。さっきとは逆になった。

日はもうすぐ沈む時間帯。

大分涼しくなってきた。


「ゆうな、課題終わった?」


「終わってない、っていうか課題あった?」


「あるじゃん、私もやってないけど。」


勉強嫌いの私たち。

いつもギリギリになってしまう。

一緒に課題を進めていくのも、答えを写すのも案外楽しかったりする。


「すず、アイス溶けてる!」


「わ、ほんとだ。」


薄暗く街灯の無い道。

誰も見ていない。


「ひゃっ、なにするんだよ。」


私は溶けたアイスを舐めた。

ついでに君の手も。


「へへ、美味しいね?」


「っ、」


アイスを大急ぎで食べ、じゃれ合った。

ずっとこの時間が続けばいいのに。


「今日さ、親居ないから一人なんだけど…どう?泊まる?」


君の家に泊まる、誰も居ない家に泊まる。

考えただけで楽しくなってくる。


「行くに決まってるじゃん。」


「だよねー、じゃあ待ってるから色々持ってきてね。」


一旦家に帰り、荷物をまとめる。

勝負下着…一応要るだろうか?

色々考えながら用意をしていく。

お菓子に課題、服に日用品。

親はすずの家に泊まる、と言ったらすぐに行ってらっしゃいと手を振ってきた。

すずとは幼い頃から仲が良かったので、親も安心しきっているらしい。

用意を終え、すずの家に向かう。


すずの家に近付くと、君は玄関から飛び出してきた。


「やっほ、待ってたよ。」


「ずっと待ってたの?遅くなってごめんね。」


「遅かったー、なんてね。思ってたより早く来てくれたよ。」


家に上がり、リビングに通された。


「すずの家って落ち着くね、実家みたいな感じ。」


「ここ実家にしてもいいよ?笑」


笑いながら荷物を出していく。


「ご飯なににする?即席ラーメン?」


「ご飯作る気ないでしょ、っていうか作れないでしょ?!」


「ゆうなだって作れないでしょー、ラーメンで決定ね。」


お湯を沸かして、麺を茹でている間に具材を用意する。

冷凍のコーンにハム。あとは目玉焼き。


「卵焦げた、油敷いてないし。あぁぁぁぁ」


「わー!吹きこぼれてる!」


てんやわんやしながら作る。

即席ラーメンだけでもこんなにやらかすなんて将来大丈夫なのだろうか。


なんとか丼にラーメンを入れ、トッピングまでできた。


「「いただきまーす」」


苦労した分すごく美味しい。

いや、すずと一緒に食べているから美味しいのかもしれない。


「美味しいね!」


「美味しいねー」



一瞬で食べ終わり、食器を洗う。


「洗うのってダルいよね。」


「そうだよね。」


スポンジに中性洗剤を付け、食器を洗っていく。

食器を落としそうで怖かったが、なんとか洗い終えた。


「さー、今からなにする?」


「課題?」


「え?」


完全に忘れていた課題を少し進める。

なにもわからない時は答えを丸写しするに限る。


「答えって最強。」


「課題やってる私たちのほうが最強。」


ポジティブでいないと課題を破り捨ててしまいそうだ。


「これくらい終わればもう十分でしょ。」


答えを写して課題を強制終了させた。


「さー!花火やろ!」


「花火?」


「手持ち花火買ってあるんだー、庭にレッツゴー!」


バケツに水を入れ、マッチを擦りろうそくに火を灯す。

ゆらゆらと揺れるろうそくに見惚れてしまう。


「ほれほれ、花火やるぞー」


花火に火をつけると勢いよく火花が飛び散った。


「これ吹き出し花火だ!楽しい!」


「めっちゃ綺麗だね、夏って感じがする。」


色が変わる花火、勢いの良い吹き出し花火。

打ち上げ花火にも手を出してみる。

小さな筒を地面に置く。


「いっきまーす。」


着火すると小さな花が打ち上がった。


「おー!しょぼいけど綺麗だね。」


「しょぼいは一言余計でしょ。」


満面の笑みを浮かべるすずはとても可愛い。

最後の花火は、やっぱり線香花火だ。


「先に火の玉が落ちたら罰ゲームね。」


ぱちぱちと火花が散る。

夏の風物詩はいいものだ。


「あ、落ちた。」


「よっしゃ、ゆうなの負け。罰ゲームは今日一緒にお風呂に入ってもらいます!」


斜め上の罰ゲームを言われ戸惑う。

でも、それはそれでいいかもしれない。


後片付けをし、リビングに戻った。

すずを背後から襲ってみる。


「一緒にお風呂入ろっか!」


「え?」


「え?入るんでしょ?ほれ、連れて行って。」


「はぇ、」


何故か動揺している君。

いいよいいよ。その顔めっちゃいいよ。

すずは俯きながら私の手を引っ張っていく。


脱衣所に着いた。

さて、服を脱ごう。


「いや、ちょっと待って。心の準備が…」


「なに言ってるの?言い出しっぺはそっちでしょう。」


服を脱ぎ終え、すずの背後に回る。


「一人で脱げるから、ねぇ。」


ごちゃごちゃなにか言っているが私には聞こえない。

服とシャツを脱がせ、風呂の戸を開ける。


「一緒にシャワー浴びようね。」


少し悪い顔をして言ってみた。


「ゆうなのばか。」


シャワーを浴び、頭を洗っていく。


「洗ってあげよう!」


すずの髪をシャワーで予洗いし、シャンプーを手になじませる。

地肌を洗うようにして泡立てていく。


「洗うの上手だね。意外。」


「だから一言余計。」



「身体も洗ってあげようか?」


「はぁ?」


満更でもない顔をしている。

ということは洗っていいということだろう。


石鹸を泡立て、すずの身体に触れる。

すべすべしていて気持ちいい。


「んっ、そこダメ。自分で洗うから。」


「私の前だけは砕けちゃいな。」


すずは床に座り込んでしまった。

構わずに洗い続ける。


「息上がってるね。そんなに感じちゃうのかわいい。」


「いじわる!」


自分の身体も洗い終え、脱衣所に出る。


「このタオルふかふかだね。布団みたい。」


「あー、うん。分かったから。」


すずの機嫌が悪い。

これはなんとかしないと。


「頭乾かしたら続きやろうね。」


「ドライヤーやってよね。」


コンセントにドライヤーのプラグを挿し、すずの髪を乾かす。

綺麗な黒髪でさらさらで。ずっと触っていたい。


「私もゆうなの髪乾かしてあげる。優しいから。」


やっぱり一言余計なすずだが、丁寧に髪を乾かしてくれた。

嬉しい。


「お風呂後のアイス食べるよね?」


「食べる。」


シェアするために生まれたであろうアイスを分裂させる。


「美味しいね。」


「それな。」


冷たいアイスが身体に流れていく。

夏の虫が鳴く中、アイスを吸う。

この夏は最強に尊いものとなる。


歯を磨き、いつでも寝れる状態になった。

女子高生がこのまま寝るはずもない。

パーティナイトを開催する。

私が持ってきたカップ麺とポテトチップス。

すずの家にあったクッキーとジュース。

机に全部広げ、テレビを点ける。


「至福。美味しい、面白い。最強。」


「美味〜」


気がつくとテレビは砂嵐が流れ、机はゴミが散乱していた。


「すず、起きて。布団で寝なきゃ。」


「うーん…続きやらないのぉ?」


すずからのお誘い、と受け取っていいのだろうか。

なんとかすずの身体を起こし、布団まで連れて行ってもらう。


電気は豆電球にし、すずのパジャマのボタンを外していく。


「…まって、恥ずかしい。」


「一緒にお風呂入ったよね。」


羞恥心なんて捨ててしまえの精神で、パジャマを剥ぎ取りズボンも脱がせた。

すべすべでさらさらしている肌は、日焼けして真っ黒な場所と真っ白な場所に分かれている。

まるでパンダのようだ。

そんなことを言えば君は怒り狂うだろう。


唇を重ね、舌を絡み合わせる。

吐息が熱い。

キスをしたまま胸を揉む。

君の胸は案外でかい。


「んぅ、」


「ここ気持ちいいんだ?」


乳首をこねくり回す。

君の身体はどんどん熱くなっていく。

お腹を舐めて、おへそをいじる。


「あぁ、だめ。だめぇ」


溶けてしまいそうな声を出す君。

容赦なく旨をもみながら舐め回していく。


試しに乳首を吸ってみると、喘いでしまうほど気持ちいいらしかった。

興奮している姿まで愛おしい。


「まだ下いかないの、?」


「やってほしいならちゃんとお願いしなきゃ。」


「おねがい、」


君のアソコを触る。


「めっちゃ濡れてる。そんなに感じちゃうんだ。」


「だって!」


アソコを吸うと、頭を鷲掴みにされてしまった。

力が強すぎて痛いが、お構いなし。

音を立てて吸う。部屋中に響き渡る音が楽しさを倍増させる。


口づけしながらクリをいじる。

舌を絡ませながらいじるのはなかなかに楽しい。


「ナカ入れちゃお。」


「ふぇ、」


トロトロになった膣に指を挿れる。

一本、二本。三本。余裕で入ってしまった。

熱い膣は指を締め付ける。

あぁ、なんでこんなに可愛いんだろう。


「私もゆうなのこと気持ちよくする、」


そう言って私は押し倒された。


「私のことイジりながらトロトロになっちゃったんだ?」


狂乱しながら熱い夜を過ごす。

暑い夏は熱い夏へ。


これからも夏に溶けようね。

純愛を書きたかっただけなんです。

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