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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約2年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

夕融けの零氷

作者:蒼
その都市は、ひときわ賑やかだった。
 月詠と呼ばれる大地の北西に位置する楽都、蒼鷹。
別名、白黒文明。
この都市は、他のどの村や街よりも音楽が盛んに行われており、昼夜問わず、あちらこちらから音が溢れ返っていた。

 そんな都市も、住民のほとんどが夢に落ちる時刻になれば、瞬く暇しじまに包まれ、都市は住民と共に眠りにつく。
 齎された安寧は、等しく分け与えられる。
 境遇に恵まれず、物心のついた頃から困窮に陥っていた浮浪者に。
 罪を贖い、神の御霊の元に頭を垂れる罪人に。
 世の喧騒に紛れ、なだらかな一生を過ごすであろう脇役に。
 もしくは、生きとし生けるものへ須く供給される。

──これは、今を生きる、命という名の軌跡の物語だ。
NONAME
2023/06/13 15:21
楽都 蒼鷹にて
2023/06/15 18:11
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