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お遣い屋 駒千の備忘録帳  作者: 世渡り
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妖退治 中編②


「最初に ''彼ら'' を見つけたのは、少年たちでした」


その夜ー。駒千から呼び出された一千は山崎亭におも向いていた


駒千は帰り際に知り合った少年トリオからかなり有力な情報を集めていた


「彼ら…とは(あやかし)のことか?」


駒千は頷き、一呼吸おいてから語った


少年トリオたちは、プール開きのあと最初のプールの授業ができたクラスだった


その日最後まで更衣室で遊んでいた3人は、そこで弱っていた何か生き物を見たという


3人が見たものは河童だった


「河童?河童は中級や上級の妖怪だ、なぜ民間のプールに…」


神聖な川でしか生きられない河童はひどく弱っていた


少年たちは、河童にキュウリを運んだり、川で汲んだ水を飲ませたりさせてこっそりとかくまっていた


河童とトリオの間に絆が生まれはじめた頃。


トリオたち以外にも河童に会いにきていた者がいたようだった


「俺らはいつも、朝の会の前に行くんだけど、時々俺らより先に誰かがきてキュウリとか置いていってるみたいなんだ」


トリオはそう緒言した


ある日の朝、トリオはいつものように更衣室にキュウリをもって行くとその日は河童の様子がおかしかった


河童たちは、口から血のようなものを吐いて錯乱してトリオたちに襲いかかってきたそうだ


「それっきり、俺たちはいくのを止めたんだ。そしたら…学校のあちこちに水草が沸いてきたんだ」


トリオたちは河童たちに呪われていると思ったらしい


「早急に、河童たちを元の川に戻すべきだな」


「陰陽師を何人か送ったと聞きました。相当怨念がたまっていると思われます」


*****

翌日の夕方


一千と駒千は再び(なつめ)小学校を訪れていた


夕暮れがプールの水をゆらゆらと揺らす


「一千さん、プールの水面に結界を張って頂けますか?私泳げなくて…」


「駒千、今さらなんだが、戻った方がいい。ここからは俺の仕事だ」


「今さら手を退けません。お願いします」


渋々一千は了承し、水面に結界を張る


(だん)万が一の時は補佐を御願いしますね。羽黒(はぐろ)も」


腕の中に抱いた黒兎の丹は相変わらず新入りの羽黒が気に入らないらしくご機嫌斜めである



「駒千、いくぞ」


一千がゆっくりと更衣室のドアを開けると、濃い邪気が流れ出てくる


あまりに濃い邪気に目を瞑ると脚に何かヌメムメとした液体がまとまりついたと思った瞬間、


「駒千!」


一千は叫んだが、急に隣から駒千が消えた


駒千は天井にふり投げられ、鈍い音をたてて転がった


クルナ、ハライヤ。


マタ、ニンゲン、キタ。


コロシニ、キタ。


コロサレル、マエニ、クウ。


ニンゲン、オンナ、ウマソウ。


複数の河童たちに駒千は囲まれる


「丹!羽黒っ」


駒千が叫ぶと駒千を目掛けて丹が眩い光を放出しながら飛び込んでくる


丹の霊力の光には妖怪を祓う効力がある


ニンゲン、キライ


オンナ、オカシテ、クウ


完全に河童たちの標的は駒千になってしまった


河童はもともと若い女を好む傾向があると文献で読んだことがある


一千も先ほどから、九字切りをして数を絞っているようだがやはり数が多い


羽黒は河童の目玉を狙ってつっいている


「私たちは貴方たちを川に返すためにきたの!お願い話を聞いてっ!」


更衣室をなんとか脱出する


ニンゲン、ウラギル、川、モウ、ナイ


「どういうこと?……きゃっ!!」


駒千のお尻の辺りを河童が狙っている


「新人!駒千を助けなさい!」


丹が羽黒に命令する


羽黒は間一髪、河童の群れにおとされそうになった駒千を広い足にくっつけて、天空を飛行させる


「ありがとう、羽黒」


「河童、ヤベェ。オレ、コワイヨ」


羽黒が愚痴る


「私もよ。一千さんと合流しないと。」



++++++


いかがでしょうか?

河童退治はまだまだ続きます。


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