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転生陰陽師は呪詛をしたくない【仮】  作者: こうつきみあ(光月 海愛)
五 サヨナラ
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生と死 8

 今度は一体どんな災いが送られてくるのか。


 霊的抵抗力のついている者なら、呪いの念に対して反射的に対処することができるため、ほぼ自覚することなく鏡のように反射して相手に返すらしい。

 俺には、その力が備わってないのかもしれない。

 勝負は見えているのに、こんなことに時間を割いて、堀を放置していていいんだろうか?


 ――そうだ、奴は今、どうしてる?


 山城リリから送られてきた画像二枚からは堀 賢吾の足取りはおろか、霊視さえもできなかった。

 最近のあいつの写真でもあれば良かったが、俺のスマホのフォルダーに他人の写真なんてない。

 犯人からの手がかりが欲しい。

 俺は、堀にメッセージを送ってみることにした。


【学校も来ないでどこにいる? このあたりか? 】


 犯人たちをあまり刺激しないほうがいいとわかっていたけれど、自分たちの犯行自体に酔っていて、悪行を見せつけたい組織なら、何かしら送ってくるだろう。

 それに賭けた俺は、人魚の伝説が有名な日本各地のマップを送ってみたのだ。


 はじめからこうすれば良かった。

 滋岡の協力は待てない。


 山城の話から、直ぐに反応あるかと思ったのに既読にすらならなかった。


 気持ちばかりが焦る。

 滋岡からの呪いに構えて新たな霊符をこしらえてみたり、自分に出来る呪詛はないか調べてみたり。


 ようやく堀のアカウントから返信があったのは、夕方、俺が家にたどり着く前だった。







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