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転生陰陽師は呪詛をしたくない【仮】  作者: こうつきみあ(光月 海愛)
五 サヨナラ
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生と死 2

「どれ? 無いじゃない」


 加奈が見たという動画は削除されたのか、真っ黒なサムネになっていた。


「あ、れー? おかしいな。やっぱさぁ、事務所とか本人からYouTubeに削除要請あったんじゃない?」


「そんな問題発言してたの? その陰陽師」


「ほら、例のミュージックビデオとかアルバムジャケットとか、血生臭かったじゃん! あれが【ゴールド・スター】とか【ルーメン】の儀式を思わせるって! で、ある殺人未解決事件が闇に葬られたのは、そういった悪魔崇拝者たちが政治も警察も司法も乗っ取っているせいだって陰謀論みたいなこと吹いてたの」


「……そう」


 これって偶然?

 私が辿り着いた【赤い蛇】に、有名な陰陽師も疑惑を抱いている。

 加奈のスマホ画面に視線を落として、不自然な削除済のサムネあとを眺めた。

 あ、そっか。

 きっと、あのホテルでの殺人事件を調べてるうちに繋がったんだ。

 やっぱり、陰陽師ってタダ者じゃない。


「で、リリはなんで陰陽師調べてたの?」


 加奈が一冊の本を手に取ってパラパラとめくり、やっぱムリ―と首を振った。


「うん、陰陽師なら堀先輩の行方探せるかなって」


「あぁ! そういや、まだ見つかってないんだね! 学校なんも言わないから忘れてたわ! 一体今日で何日目よ?」


 二人で、黒板横の行事予定表を見る。


 ――2021年7月13日――


 今日は13日か。

 ネット記事で見た、【ゴールド・スター】が今日までに713人の日本人を呪い殺すって、あれはデマだったのかな?

 日本国内でそんなに人が不審死した話は聞かないもの。


「あともう少しで夏休みなのに、堀さん、家出ならフライングしたね」


 加奈が悪意なく言って、自分の席に戻ろうとしたとき、スマホの通知音が教室のあちこちから聞こえてきた。

 私も机の自分のスマホを見たら、ネットニュースの速報が流れてきてて、内容を読む前にクラスの女子の一人が悲痛な声を上げた。


「エデンの勇者のメンバー、死亡だって!」


 加奈と顔を見合わせ、ニュース記事を開いた。






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