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転生陰陽師は呪詛をしたくない【仮】  作者: こうつきみあ(光月 海愛)
四 未解決事件 second
85/225

白と黒 23

 

 ★★★【現代の陰陽師  滋岡道中 オフィシャルサイト】★★★


 物心ついた時から霊感があり、祖父が神職であったため、祓いの術を早くから習得。先人の陰陽道を二十代で承継する。

 数々のテレビ番組で悪霊祓いや、九星気学、四柱推命、五柱推命などあらゆる占いによって悩みを解決し、お茶の間の話題に。

 個人鑑定、法人鑑定、メディア取材全て完全予約制です。

 オンライン、電話による予約申し込みは一週間後までとさせていただきます。


 料金 50分 10,000円 (占いに要する時間込)


 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★




 人気陰陽師である滋岡と高校生の俺が、こうして直ぐに会う事ができるのは、けして高額な鑑定料を積んだからじゃない。

 もちろん、前世の話をいきなりしたからでもない。

 全ては山城リリが描いてくれた、九年前の遺棄事件の犯人似顔絵のお陰だった。


 ホームページにはメッセージを送る機能はなかった。

 そのため、本来は鑑定の予約や感謝や結果報告に利用する月額300円のメール会員になり、【マンション遺体遺棄事件の犯人について】と表題をつけ、あの似顔絵を添付して滋岡にメッセージを送ったのだ。

 陰陽師といっても、芸能人みたいなものだろう。事務所の人間を通して本人が見るのはまだ先だと思っていたら、メールを送って一時間もしないうちに返信がきたのだった。



「十時に予約していた橋本です」


 ビルの七階。

 入口に並んで座る受付女性の一人に声をかけると、ちょっと驚いたように目を見開いて、「橋本 千尋様ですね、お待ちの間に記入をお願いします」と、俺に用紙を渡した。


 もう一人の女性が、インカムで滋岡を呼んでいる間、カウンターで必要事項を書いていく。

 名前、フリガナ、生年月日、住所、電話番号、相談内容。

 記入を終え、女性に手渡すと、「本当に高校生なんですね」と長い睫毛を瞬きで揺らしていた。





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