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転生陰陽師は呪詛をしたくない【仮】  作者: こうつきみあ(光月 海愛)
四 未解決事件 second
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白と黒 19

 堀を拉致したオカルト集団が、あの死体遺棄事件と、【ゴールド・スター】もしくは【ルーメン】を通して繋がった。


 あまりにも偶然が過ぎないか?

 でも、もし、そうならば九年前にあの事件がまともに捜査されなかったのもわかる。


【ルーメン】は、神が悪としてみなしたことは何でもやる。

 魔術、呪い、生け贄、それに必要な殺人や拉致。

 金儲けの為なら、麻薬やテロも利用すると言われている。

 組織のトップに法律は通用しないとも……。


 あくまでネットで広まった陰謀論内での話だけど。


 そうだ。

 霊視で視たあの男の腕のアザ。

 あれは薬中の証だった?

 無法状態で野放しなら今はまともな生活をしてないかもしれない。視てみるか?


『犯人の捜索は危険です。あのホテルでの殺人事件も』


『私達子供じゃどうしようもないこともあります』


 山城がああ言ったのもあって、マンションの件には関わらないと決めたけど――

 俺は、自分の机の引き出しから、彼女が描いた犯人の似顔絵を取り出し霊視してみることにした。時間が経てば経つほど難しくなってくるから、今日は何もわからないかもしれない。

 二つ折りにしていた紙を指で押し広げながら、A子が視せた殺人現場とリンクさせ、男の姿をクローズアップする。


 奴の背後に視えるもの、奴の心の中にあるもの、どんなに小さくぼやけた残像でもいい、何か視えないか――


 無意識に近い状態で脳を真っ白にすると、視えてきた。

 犯人の肩にうっすらと男の顔。

 生霊?

 どこかで見たことある顔だった。

 犯人を恨んでるというよりは、窘めてるような表情。

 恐らく身内、……きっと父親。

 あぁ、そうか。

 だから気になったのか。

 俺には、神社の防犯カメラで見た政治家と同じ顔に見えた。














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