表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生陰陽師は呪詛をしたくない【仮】  作者: こうつきみあ(光月 海愛)
四 未解決事件 second
75/225

白と黒 13

『普通が一番だ、普通の高校生に戻りなさい』


 うちのお父さんがああ言ったから、あの堅い殻を突き破ろうとしてるのかな?

 そう思ったら、先輩……健気。

 だけど。

 ちょっぴり、寂しい。

 私は、橋本先輩に声かけることなく自分の教室に戻った。



 その日の部活では、先生たちが堀先輩の件について皆に、「動揺しないように」「何か悩みがあるなら、失踪を考える前に身近な人に相談して」と話していた。


 ――失踪、てことになってるんだ……。


 私は、斜め前に座っていた橋本先輩の表情を盗み見た。

 相変わらずクールというか、無表情でここで何か意見して欲しいと思ったけど、さすがにそれはなかった。


 おまけに、


「橋本、あと僅かな時間だか主将の件、引き受けてくれないか。お前は進学しないから時間も少し余裕ある。副主将の堀も不在だし」


「……わかりました」


 二年生の時から断っていた話をすんなりと引き受けていた。

 周りからはどよめきまで起こる。


「ね、なんか変わったね、あのひと」「……うん」


 すっかり元の通りになった悠里も、橋本先輩の変貌に驚いていた。






 部活の帰り。

 今度こそ橋本先輩と話すぞ、と意気込んでいたのに、


【七時までに帰って来なさい】


 お父さんからメールで先手を打たれ、忙しく帰り支度に追われる。

 それでも、帰り道に会えば話をしようと思っていたのに、橋本先輩はこんな時に限ってまだ顧問の先生たちと話をしていた。


 仕方なくバス停で消化しきれてない思いと一人向き合う。


 とにかく。

 まず、堀先輩がメッセージを見たことを橋本先輩に伝えなきゃ。

 そう思って、スマホを取り出した。

 話せないなら、メールでもなんでもいい。


 だけど。


「……なに、この番号……」


 部活中に、二回、知らない番号から電話が掛かってきていた。

 電話帳に登録されてない番号って、宅配便の運転手か迷惑電話しかない。

 シカトシカト。

 そのままメッセージアプリを開こうとしたら、今度はなんと堀先輩からメッセージが送られてきた。

 名前を見て、胸が震えた。


「先輩!?」


 しかし。


 ……え?


【ツギハオマエ】


 内容は、明らかに堀先輩からのメッセージではなかった。


























評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ