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転生陰陽師は呪詛をしたくない【仮】  作者: こうつきみあ(光月 海愛)
四 未解決事件 second
68/225

白と黒 6

「防犯カメラの映像を見たい、できたら過去の物も」


 山城は社務所に俺を連れていき、中へ通した。


「堀君は、もしかしたらうちの事に巻き込まれたかもしれないね」


 山城の父が、俺に映像を見せてくれた。

 

「参道のほうは全く映ってないな」


 しかし、昼間に参拝に訪れた客で何となく気になる者がいた。


 夏なのに、ネクタイをした、いかにも固い仕事の年配の男性。

 二礼二拍手一礼を慣れた様子でやる。

 お賽銭も小銭ではない。

 一万円札。


 よく見たら、その男性を見守る男達の足が離れた所に映っていた。


「この人、よく来るんですか?」


  前の映像を見ても、周期的に訪れている。しかもほぼ朝方。

 山城の父が、パソコン画面を覗き込んで、


「あぁ、そうですね。この方は定期的に来られるんですよ。毎月、一日かな。顔が良く見えないので何とも言えませんが、きっと政治家ですね」


「政治家……」


「こんな無名神社に政治家とか来るの?」


 山城が驚いている。


「無名ってことはないぞ。ここは道開きの神様、猿田彦大が祀られてるからな」


 彼女の父が言うように、経営者や政治家など、成功した者ほど神社に足しげく通う。運を信じ、感謝の心を大切にしてるからだ。


「先輩、この政治家らしき人から何か感じます?」


 山城の問いには直ぐ答えられなかった。

 なぜなら、この男性自体に、強靭な結界が張られていたからだ。






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